どうも、たかしです。

前回から引き続き、最近あまりにも問題が多発しているコオロギ繁殖にしっかりと向き合うため、改めて対策を施している様子をお伝えしています。

前回の記事では、コオロギの圧倒的脱走力に四苦八苦する様子と、その対策について解説していきました。

いともたやすく網を突破するコオロギ
網戸すら破壊するコオロギの顎

しかし、コオロギの脱走は繁殖において実はそこまでの問題ではありません。逃げたら戻せばいいだけですし、勝手に死んでしまっていても1,2匹☆になったところでそこまでコオロギの生産性に影響があるわけではないですしね。

しかし、今回ご紹介する問題は深刻です、なにせコオロギ繁殖において生命線である「産卵床」を侵略されてしまっているのです。

そう、憎きウジ湧きが未だ発生し続けているのです……っ!

以前の記事でも産卵床にウジが湧いてしまった経緯をご説明したとは思いますが、なぜ未だにこんなことになっているのか、そして今度こそウジの発生を防ぐためにどんな工夫をしているのか、この2点についてご説明していきたいと思います。

それでは、やっていきましょう。

①なぜウジが湧いてしまうのか

以前の記事で、園芸スポンジにウジが湧いてしまってほとんどの卵が腐ってしまった際には、2~3日産卵床を設置していたことにより卵が異常なまでに密集してしまったのが原因ではないか? と推測を立てました。

密集して黒く腐ってしまっている卵

そのため、採集する期間を半日だけにして、密集しないうちに新鮮な卵を回収すれば腐ることも無く、ウジも発生しないのではないかと考えました。

半日で回収した産卵床。十分卵が詰まっている。
ラップに空気穴をあけて、パネルヒーターで保温

工夫したかいがあったのか、卵の発生が十分に進んでふ化に成功したはしたのですが……

が、しかしそれでもいくつかの卵が腐ってしまっていたのか、――そもそも卵が腐っているのかどうかは関係が無いのかは不明ですが――産卵床に常に数匹のコバエがたかるようになってしまったのです。

まさかと思い、産卵床の裏を覗いてみたら冒頭の有様と言う経緯でした。

②産卵床の処理

さて、ウジが湧いてしまった産卵床ですが……コオロギは孵化してきている訳ですから、そのまま放置でも別にいいっちゃいいんですよ。ていうか、コオロギを増やすためには放置すべきなんですが……。

でも、ウジがいるということは、数日後にはコバエになるということで……うじゃうじゃと湧いてきて、やがて部屋がコバエだらけになってしまうことを想像すると、流石にキツ過ぎてですね。

現在わが家はコバエ取り5台編成を組んでいるのですが、ほんの数日間でこの量ですよ。

ちなみに左から順に古くて、右側が最近導入した本家コバエがホイホイなのですが、やはり本家は格が違いますね。短期間でもしっかり大量のコバエを確保できています。

こんな状況ですから、これ以上コバエが部屋に増えまくるのを想像すると流石に耐えることができず……

未孵化の卵もウジももろとも、産卵床を処分することに決めました……無念すぎる。

処分される卵は推定1万個以上といったところでしょうか。あまりに痛手です。ですが、コバエがうっとおしすぎて流石に限界でした。

もはやコバエには殺意しか湧きません……おのれええええ!!!!。

③今後の産卵床のコバエ対策

コバエが産卵床に産卵してしまうのを防ぐため、これまで通り半日での回収に加えて新たに2つの手立てを講じることにしました。

1.ハッカの虫よけを振りかける

こちら、DCMで購入した「ハッカの虫よけ」になります。

天然由来成分のコバエが嫌がる臭いのハッカ油が使われており、これを使ってコバエが産卵床に近づくのを阻止する作戦です。

回収した産卵床にこのスプレーを染み込ませてから保温することにより、保温中にコバエが産卵床に近づかないようにします。

どのくらい効き目があるかは未知数です。

2.コバエシートを使う

ハッカ油は、本当にコバエが寄り付かなくなるのか微妙なので正直気休めだとして、こちらは大本命の対策になります。

100円ショップでも売っている、カブトムシの飼育ケースなんかに被せる「コバエシート」を、保温中の産卵床に被せて管理する作戦です。

これまでラップを使って保湿をしていましたが、空気穴からコバエが侵入してしまって産卵されてしまっていたことを考えると使い続けることは得策とは言えません。

そのため、こちらのシートを使うことによって空気の出入りを確保しつつ保湿もしつつ、コバエの侵入すらシャットアウトするという完璧な作戦です。

さらに、万一保温前に既に卵を産みつけられていたとしても、羽化したコバエが外に出るのをシャットアウトしさらなる被害拡大を防ぐといった働きも期待できます。

④まとめ

コオロギは、少数を繁殖させるだけならそこまでの設備も手間暇もいらず数を増やすことができますが、大量繁殖となると様々な問題が発生するということがよく分かりました。

しかし、ここで挫けてしまっていてはコオロギ繁殖で小屋暮らしをしていくができなくなってしまいます。最終的にはコオロギもろともコバエとすら共存していくぐらいの覚悟が必要なのかもしれませんが、できるだけそうはならないように今後も努力していきたいと思います。

やはり、販売するのだったらできるだけ清潔で健康なコオロギを産出した方が良いですからね。頑張りたいです。

以上で今回の記事は終わりです。今度こそ、次コオロギの話題を扱う時は前向きなお知らせが出来たらなと思います。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。