どうも、たかしです。

小屋の建築を進めて行くシリーズ、今回からは第3行程の「土台建築」に入って行きます。

  • 建築予定地の整地
  • 基礎の位置決め・高さ合わせ 
  • 土台建築 ←今ここ
  • 壁パネル作成・設置
  • 屋根建築
  • 外装 ←今まで抜けてた
  • 内装
  • 建材設置

これまで「整地」「基礎設置」とやって来て、これまではどちらかというと「土地整備」に近い感じの作業でしたが、今回からはいよいよ本格的に「小屋建築」といった雰囲気の作業になります。

この状態から……
ここまで来た!

これまでの作業では一つの工程にかなり長々と日数をかけてきていたのですが、今回は気合の入りようが違います。何といっても前回記事でお伝えしたように空き家は虫の巣窟であることがはっきりしたため、少しでも早く安息の地を得るためモチベが半端じゃありませんからね!

なので、今回は何とたった1日の突貫作業で土台建築を完了させました。

今回の記事では、小屋の土台建築の前半として、「根太の切り出し」及び「根太の組み立て」の様子をお伝えしていきます。

根太の組み立てには金具を使用するということであっさり完了するかと思いきや、思いのほか苦労させられた作業の様子をご覧ください。

それではやっていきましょう。

動画も作成しました。よろしければ併せてご覧ください。

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①資材紹介

今回土台の建築に使用した資材は以下の通りです。

  • 2×6材(防腐)……6ft(1830mm)×2本
  • 2×4材(防腐)……6ft(1830mm)×12本
  • スタイロフォームIB(25mm)(910mm×1820mm)……3枚
  • スタイロフォーム取り付け金具「wzピン」……18個×3
  • 針葉樹構造用合板(12mm)……3枚

基本的に設計は、以前投稿した「ガチで小屋の計画を立てる『基礎・土台編』」に載せてあるものと同じなので、ここでは変更された点についてのみ触れていきます。

変更点は一つだけ、スタイロフォーム(断熱材)の厚さを30mmから25mmに変更したことです。

その理由としては、床の断熱であれば30mmでなくても25mmぐらいでも問題ないんじゃないかと感じたためですね。

その代わり、天井の断熱には30mmよりさらに厚い40mmを使用するつもりですが、日光の影響をもろに受ける天井と比べたら、床の断熱は多少薄めでも大丈夫かなと。

最悪床が冷たくても、床に何かしら断熱になる物を敷けばいい話ですしね。

他はおおむね、上記記事でも乗せている設計図に則って作業を進めて行きます。

②根太の切り出し・仮置き

まずは中心の基礎に渡す2本の2×6材を1740で切り出し、軸に軽く仮止めしていきました。

なぜ仮止めに抑えるのかというと、ここでガッツリ取り付けてしまって後からやり直しとなった時に取り返しのつかない事態になったりするのを避けるためですね。

とにかく全てが初めての作業ですので、何でも「上手くいかなかった場合」を想定して慎重に作業していく必要があります。

さて、ここで早速問題が発生します。

根太間の長さを測ってみたのですが、設計図通りならここは1240mmになっているはずの所がなぜか1250mmになってしまっています。

設計ミスかと慌てましたが、図面に計算間違いはありませんし、土台の枠組みも図面と同じになっています。なのに何故かズレているのです。

しかも、根太の長さが場所によって微妙に異なっていました。

これは、恐らく木材のたわみか、もしくは土台の枠自体が何かしらの理由で完全な長方形からずれてしまっているものと思われます。

基礎を設置する時にあれだけ念入りに直角を取ったのに、それでもこれだけズレてしまっているとは……やはり一筋縄ではいかないようです。

結局、一カ所ずつ長さを測ってその通りに切り出しては仮置きして、駄目なら微調整して……といった作業を計12か所分繰り返すことになりました。

3畳小屋だからこれで何とかなってますが……もっと広い小屋だったら根太の数も長さももっと増えてますから、とんでもない作業量になっていたでしょうね。

しかし、あれだけ念入りに直角を取ってもやっぱりズレてしまうなんて、やっぱりちゃんと水糸張らなかったせいなんでしょうかね? 

他の方はちゃんと図面通り全ての位置で根太の長さが揃うんでしょうか? 木材で長さを図面通り揃えるの超難しいと思うんですが……うーむ。

もしまた小屋を作ることがあったら、今度はちゃんと水糸を張って根太の長さが狂わないようもっと正確に作ってみたいですね。

切り出しは作業小屋の方で行っているため、何度も作業小屋と現場を行き来しつつ、何とか根太を全て納めることができました。

場所によって多少緩いキツイありますが、これで今度は根太を組んでいきたいと思います。

③根太組み立て

今回、根太の組み立てには一部箇所を除いてこちらの取り付け金具「2×4ダブルシェアハンガー」を使用したのですが、これが意外にも取り付けが難しくて結構苦労しました。

例えば、こんな感じの狭い箇所では斜めにビスを取り付けるのにスペースが足りず苦労します。

まあ、これは僕の設計した根太組みとこの金具の相性が単に悪かっただけと言えるかもしれませんが、それにしても取り付けにはなかなか苦労してとにかく時間がかかりました。

それでも、恐らくは金具を使った方が無いよりはスムーズに作業が進むのかなと感じたのは、こういう根太取り付けの最初の場面なんかが顕著でしたね。

生憎、根太の仮固定に使えるような特殊な形状のクランプなんかも無かったので、とにかく取り付け初める箇所が大変でした。こうやって片手で支えつつ、無理やり金具にビスを打ち付けて取り付けるしかないので、とにかく取り付け箇所がズレるんですよね。

まあ、根太に関しては正直そこまできれいに取り付けられなくても、床合板が支えられればそれでいいので、途中からはもうきれいに取り付けることは諦めました。

それでも何とか根太を全て取り付けることができました。ここまで大体3~4時間はかかっているでしょうか。

よく見ると根太間の長さに差があったり、根太自体斜めになっていたりと決して美しい出来とは言えませんが……

金具を使用しただけあって、頑丈さはご覧のように折り紙つきです。

怖かったのであまりやりませんでしたが、恐らくは根太一本に○○体重を預けても大丈夫なくらい強度はあると思います。

以上で根太の取り付け作業は完了しました。

③次回「断熱材充填」「合板取り付け」へと続く

今回は小屋建築の第3工程「土台建築」の前半ということで、「根太切り出し」「根太組み立て」の作業の様子についてお伝えしていきました。

根太の長さは図面通りにいかないし、取り付け金具は思った以上に取り扱いが難しいしでなかなかスムーズにはいきませんでしたが、何とか現物合わせで強度のある根太にはできたんじゃないかと思います。

次回は断熱材の充填作業ということで、これまた取り扱うのが初めての断熱材を、どのように切り出して充填していったのか、四苦八苦する様子をお伝えしていきます。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。