どうも、たかしです。

10月の初頭あたりから構想していた「薪ボイラー計画」ですが、気が付けば既に10月も半ばを過ぎ、肌を刺す風の冷たさも日増しに強くなっており、段々危機感を覚えてきました。

しかし、こちらとてただ指をくわえて季節が過ぎ去るのを見ていたわけではありません。この一週間で「石油ボイラーの撤去」「薪ストーブの改造」「薪棚&薪の確保」と、着々とその準備を進めてまいりました。

石油ボイラーが邪魔だったので撤去
薪ボイラーの作成
薪棚&薪の確保

そして今回は薪ボイラー計画をいよいよ実行に移す時が来たということで、準備の方も最終調整に入って行きます。

あと必要なのは「焚き付け材の確保」と「薪ボイラーの風呂場への設置」なので、この2つを進めて行った様子を今回はお伝えしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①焚きつけ材の確保

前回薪ボイラーの性能試験の際、焚きつけ材として「チラシ紙」「細枝」「松ぼっくり」などを使用したのですが、これだけだとマッチやライターの火だけでは全然火が燃え広がっていきませんでした。

そのため、念のために準備しておいた市販の焚きつけ材を使用し、流石に石油がしみ込んでいる素材なだけあって抜群の火力が出ました。

しかしそこまで高価なものでは無いとはいえ、市販品に頼っているようでは持続可能とは言えません。何とか敷地内で手に入る物でいい焚きつけ材が無いか探してみた所……

敷地内の山林に、大量に杉の枯れ葉が落ちていたのでそれを回収して使うことにしました。

針葉樹である杉の枯れ葉には油分が多く含まれており、乾燥させると最高の焚きつけ材として使えるのは有名な話です。

一帯が杉林となっている敷地の山林の地面には大量の杉枯れ葉が散らばっていましたので、これがうまくいけば焚きつけ材の心配はいらなくなりそうです。

②薪ボイラーの設置

1.ストーブ台の設置

薪ボイラーは、元々石油ボイラーが設置してあったこのスペースに設置していきます。

石油ボイラー用に元々使われてた煙突をそのまま利用できるので、後は地面の高さを調整すればすぐに薪ボイラーを屋内で使用できるようになります。

とりあえず手近にあったレンガやコンクリートブロックを使って高さを出し、薪ボイラーをセットしてみました。

ただ、この状態だと薪ボイラーのすぐ下に床の木材やら排水用のホースやらが通ることになってしまって、燃えたり溶けてしまわないかが若干心配になってしまいます。

そのためもう一段追加でブロックを購入して設置することで高さを出し……

間にストーブ台を挟むことにより、熱が極力下の方に伝わらないようにしました。

ちなみにこのストーブ台は実は元々空き家にあったガスコンロ台を解体した時に出たステンレス製の台座です。

解体前のコンロ台

いつか何かに使えるかもと思ってとっておいた物だったのですが、まさかこんな形で役立つとは思いもしませんでした。

2.ボイラー部の排水口設置

薪ボイラーのお湯を沸かす部分であるトタンバケツは、一度設置してしまうと完全に薪ストーブの部分に固定されて動かせなくなってしまいます。

そうなると、例えばお湯を沸かし過ぎて水を追加したい時なんかにもパッと排水することができなくなってしまいます。そのためバケツ下部に排水用のフレキパイプを追加することにしました。

フレキパイプは自由に曲げられるため、普段はこうして上向きにしておけばお湯が漏れることもありません。

他のフレキパイプと同様、ドリルとヤスリで穴をあけて取り付け金具で固定し、シールテープで防水も済ませました。

3.煙突の設置

薪ボイラーを仮置きしたところ、煙突の高さが微妙に合いませんでした。

とはいえ、これ以上薪ボイラーの方の高さを下げることもできませんし。もともと設置してある煙突の高さを上げることもできないので……

煙突の方をカットして高さ合わせをしました。

ステンレス製なのでかなり固く、ディスクグラインダーを使って何とかカットすることができました。

無事高さ合わせも完了です。

最後に、外の出ている側の煙突に関しても一つ改良を施しました。

どこを改造したのかと言うと、煙突の曲がる部分になります。もともとは「エビ曲」と呼ばれる蛇腹状のパーツが付いていたのですが……

「T曲」と呼ばれる、直角に折れ曲がるタイプのパーツと取り換えました。

なぜこのような改造を施したのかと言うと、そもそも「エビ曲」自体が薪ストーブに連結させるものとしてほしかったからと言うのが一つ。

薪ストーブから煙突に連結させるものとしてエビ曲を使用している。

もう一つは、薪を燃料とする煙突にとって不可欠な「煙突掃除」をするための点検口が設けたかったというのが理由です。

このT曲には突き当りの部分に煙突掃除をするための掃除口が設けられています。薪を燃料とすると、どうしても煤が煙突内に溜まってしまうため、ここからブラシを突っ込んで煤を落とす必要があるのです。

煙突掃除には、長いワイヤー付きの金属ブラシを使用します。

いちいち煙突を解体しなくても。このように掃除口からブラシを突っ込んで掃除をすることができます。

ちょっと頑張れば、上部の方にもブラシを突っ込めるため、この掃除口からだけで全ての煙突内を掃除することができるのです。

これで全てのボイラー設置・準備が完了しました!

③まとめ

今回は薪ボイラーの稼働に向けて、設置&準備を進めて行った様子をお伝えしていきました。

敷地内にある木や葉っぱを燃料として、その使った燃料から出た灰を畑にまくことで土壌を改善するという完璧すぎる計画のためには、この薪ボイラーはかなり重要な位置を占めているので、どうかうまくいって欲しいところですね。

そうでなくても最近どんどん風呂場が冷えてきているのを感じるので、この薪ボイラーでお湯を沸かしつつ風呂場自体も温めてくれたらもう言うことはありません。

冬の風呂場を乗り切ることができたら、もはや小屋暮らしの1年を乗り切ったも同然。1年を乗り切ることは即ち5年10年先の小屋暮らしが約束されたような物ですから、そのぐらいこの薪ボイラーには希望が詰まっています。

次回、薪ボイラーの実証実験を風呂場で改めて行っていきます。

果たしてお湯はより効率よく沸かせることができるのか?

煙はきちんと煙突を通って排気されるのか?

ご期待ください。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。