どうも、たかしです。

以前セミの身を取り出し、パスタに絡めて食べたのですが……。

セミの和風パスタ

その時の反省として、

「たった10匹ではセミの身が少なすぎる」

「パスタに絡めて食べると、セミ自体の味が良く分からない」

という2つがありました。

という訳で、今回はそんな以前の反省を踏まえ、より食材としてのセミを楽しめる料理を考案し、リベンジすることにしました。

それこそが「セミマヨチーズのピーマン包焼き」「セミのあら汁」です。

今回の記事ではこれらのレシピに行きついた経緯と、セミの捕獲の様子をお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

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【野食】セミの和風パスタを作って食べる ①捕獲編

【野食】セミの和風パスタを作って食べる ②下処理・解体編

【野食】セミの和風パスタを作って食べる ③調理・実食編

動画も制作しました。よろしければ合わせてご覧ください!

①レシピについて

セミマヨチーズのピーマン包み焼き

まずはこちらの画像をご覧ください。

こちらは茹でたセミから取り出した身なのですが、何かに似ていませんか……?

そう、ツナに激似なんですよ! というよりもうツナそのもの!?

ぼくはコンビニでおにぎりを飼う時には、必ずと言っていいほどツナマヨをスタメンに加える大のツナマヨ好きなのですが……これはもう「ツナマヨ」ならぬ「セミマヨ」を作るっきゃありませんよね。

と来たら次は、「セミマヨ」にぴったりなレシピは無いかと探していた時にこちらのページに行き着きまして

う……美味そう過ぎるっ!!

という経緯で「セミマヨチーズのピーマン包み焼き」を作ることに決定しました。

セミのあら汁

セミを食べる時のネックとして、「大量の廃棄部分が出てしまう」というものがありました。

使用しなかったセミの殻。10匹分だけでこれだけ出る。

何とかこの身をほじくり出した後の殻の部分を有効活用する手立ては無いかと考えた時に、「この殻で出汁を取ることができないだろうか」と思いつきました。

その発想のヒントとなったのがあら汁です。

魚の使わない部分を使ってだしを取り、味噌汁にして食べる。そんな日本の「もったいない精神」が体現されたかのようなこの料理をセミにも応用できるのではないかと考えたのです。

②セミを捕獲する

捕獲する時間帯……午前中がおススメ

セミを捕まえるのであれば圧倒的に午前中、それも6時~8時の早い時間帯に出るのをお勧めします。

セミは、基本的に日が昇り気温が上がってくる午前中に最も活発になり、気温が上がり切った正午付近からはほとんど鳴かなくなります。

鳴かないだけで木につかまっているのは同じなので、取ろうと思えば取れないこともないとは思いますが、普通に暑いですし、鳴かないセミを見つけるのは難しいですしお勧めしません。

活発に鳴いている時間帯であれば、その公園にどのくらいセミが密集しているのかも分かりやすいですし、近くにセミがいるのかも察知しやすくなります。

セミを捕まえる時には早起きして、涼しいうちにどんどん捕まえてしまいましょう。

捕獲する場所……住宅街のセミが密集している児童公園を探す

セミを捕獲するなら、「自然豊かな森林公園」ではなく、「住宅地の小さな児童公園」に向かうのがおススメです。

なぜならば

  • 自然公園……広いためセミが分散して見つけにくい。木々が大きく、セミを見つけても網が届かないことが多い
  • 児童公園……住宅地にあり、自然を求めたセミがそこへ密集してきている。木々が少なく、背も低いことから、密集したセミがすぐ手の届くところまで降りてきていることが多い。

からです。実際に朝方の児童公園に向かい、セミの大合唱とあちこちで飛んでいるセミを確認出来たら、その場所は捕獲できる可能性が高いと言えます。

捕獲のしかた

良さそうな公園を見つけたら、まずはセミの声が良く聞こえてくる、背の低めな木を探しましょう。

セミを見つけたら、セミの死角であるお尻の方から網を近づけます。

この時、セミが移動しながら鳴いているような状態だったったら、そのセミは完全に油断しています。網をかぶせてもまず逃げませんし、何なら自分から網につかまってくることまであり得ます。その場合はありがたく捕まえさせてもらいましょう。

動かずに鳴いているセミは、警戒していないように見せて実は逃げ出す可能性の高い状態です。慎重に網を近づけて、サッと手首のスナップで素早く網を被せましょう。

上手くいけば、網がかぶさった瞬間に飛び立ったセミが、網の中に飛び込んできます。そうしたら素早く網を振り、遠心力でセミを逃がさないようにしながら地面に被せ、セミの逃げ口を完全にふさぎましょう。

そうしたら網の外からセミを掴み、確保してからもう片方の手を網の中につっこんでセミを取り出しましょう。

セミを触り慣れていない人は、ここが一番の難関だと思いますが頑張りましょう。

きちんと背中側から、翅の根元を抑えるようにして掴めばセミが逃げ出すことは絶対にありません。慣れてしまえばかわいく思えてきますから、恐れず一歩を踏み出しましょう。

鳴き声の処理

捕まえたセミは、オスであれば当然すさまじい勢いで鳴きます。

めちゃくちゃうるさいですし、虫かごの中で鳴かれてしまうと他のセミの声が聞きづらくなってしまうので、捕まえたセミは発音器官の処理をし鳴かないようにしておくといいです。

オスのお腹には「腹弁」という鳴くための器官を覆う殻があります。それをめくると中に音を出すための「発音版」「発音膜」、音を覚醒するための「共鳴室」があるのが分かります。

それら器官に爪で切れ目を入れるようにすることで、セミが鳴かなくなります。

少しかわいそうな気もしますが、どうせ食べる訳ですし、クマゼミなんかは鳴き声が耐えられないぐらいやかましいので、きちんと処理はしておきましょう。

クマゼミの腹弁はオレンジ色で分かりやすい。

③捕獲完了

大体2時間ほどで、31匹のセミを捕獲することに成功しました。

これだけあればセミの身もある程度確保することができるはずです。

次回はこれらのセミの下処理と調理の様子をお伝えしていきます。

今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。