どうも、たかしです。
いやあ、今年の夏は本当に暑いですね。朝方の気温28度前後の時間帯以外は常にクーラーをつけながら過ごしてしまっています。
ちなみに7月分のガス・電気料金は6328円でした。
上記画像によると、33日間で使用した電気量は184kWh。一日あたりは約5.5kWhということになります。
ちなみに1kWhとは、1000Wの電気を1時間ほど使用した量なので、1日で1000Wの電化製品を5.5時間使用したのと同じだけの電力量を消費しているということになりますね。
こちらのサイトの調査によると、6畳のエアコンで一日中冷房をつけていた時の電力消費は200Whのようです。
200×24=4800……つまり、今現在どのくらいの電力を消費しているかというと、6畳部屋で一日常エアコンをつけている+αぐらいの電気量ということになります。
さて、ここで小屋暮らしに話を移しましょう。
ここまでなぜつらつらと現在の電気事情について説明したのかというと、それは小屋暮らしにおいてソーラーパネルで電気を得る際の参考必要電気量を示すためです。
小屋暮らしにおいても、快適に過ごしたいのであれば冷房や暖房といった文明の利器を利用するというのは当然選択肢に入ってきます。
もちろん、小屋暮らしにおいては家電製品やインフラなどの文明の力を極力借りずに、不便を受け入れて、むしろそれを楽しむといった生き方もありでしょう。しかし、それで体調を崩したり病気になったりしてしまえば、長く小屋暮らしを続けていくだけの気力が持たなくなってしまう可能性もあるでしょう。
かの小屋暮らしのパイオニア「吉田克也」神もこう言っていたという記録があります。
辛くなったら無理をしない。意地を張ると小屋暮らし自体が嫌になってしまう――吉田神
なので、今回の記事では小屋暮らしでも現在の生活と同じぐらいの電気をソーラーパネルで得るためにはどうしたら良いか、調べたり考えたりしたことを書いていきたいと思います。
それではやっていきましょう。
①設置の方法
ソーラーパネルの設置の仕方には大きく2つの方法があるようです。
1.ソーラーパネル+ポータブル電源
こちらはキャンプや屋外DIYなどの電源としてよく利用されるポータブルバッテリーを使用する設置法になります。
設置するのに手間がかからず、移動・持ち運びが容易なのがメリットになりますが、その分ポータブルバッテリー自体の価格が高くついたり、ポータブルバッテリーが1台に機能が集約されている分、バッテリーに問題が生じれば丸ごと交換費用が生じたりと、金銭面での心配があります。
2.ソーラパネル+チャージコントローラー+バッテリー+インバーター
こちらが、恐らく一般的な家屋でも使われているソーラーパネルの設置方式になります。ソーラーパネルから出力された電気を、チャージコントローラーによって調整し、バッテリーに貯め、インバーターで交流電気に変換する仕組みになっています。
こちらの方のメリットとしては、価格が比較的抑えられることと、バッテリーやコンバーターなど一部が壊れても一部を交換すればそれで済むということなどがあります。デメリットとしては部品が多く複雑なため、一度設置したら移動することは難しいということでしょうか。
やはり、小屋暮らしにおいて安く設置費用を済ませ、長く使っていきたいということを考えると、後者の各部品を使った設置方法の方が向いているのかなといった感じがします。
ポータブル電源を使った方式も非常に魅力的ではありますが、また小屋暮らしが落ち着いて金銭面に余裕が出来たら挑戦してみるといった方向でよいのかなと。
ということで、今回の記事では基本的に後者で設置する場合を想定して色々と考えていきたいと思います。
②設置機材について
1.ソーラーパネル
一口にソーラーパネルと言っても様々なものがあります。
まずソーラーパネルを選ぶ際に、ポイントとなるのは主に以下の3つです。
- 単結晶か多結晶か
- 出力Wはどれぐらいか
- フレキシブルタイプか、折り畳み式か、据え置き式か
単結晶とは一枚板から構成されているパネルで、多結晶は一枚板を構成する際にできる余りを合わせてできる合板になります。
単結晶の方が発電効率が良く、より値段も高い傾向にあります。一方の多結晶は値段が抑えられますが、発電効率が低いです。
出力W数は、もちろん高ければ高いほどパネル自体が大きくなり、値段もその分高くなります。
ただ、低いW数の物を何枚も合わせて使うより、高いW数の一枚板の物を使用した方が価格効率的には良いようです
フレキシブルタイプは、ソーラーパネルが自由に曲げられるタイプで、様々な場所に柔軟に設置することができます。
折り畳みタイプは、折りたたんで持ち運ぶことができるタイプで、キャンプや屋外DIYなどの場面で使われます。
据え置き式は通常の一枚板のソーラーパネルです。上記2つの物よりも大きく、価格が安く設定されていることが多いです。
2.チャージコントローラー
ソーラーパネルとバッテリーを直接つないでしまうと、ソーラーパネルからの充電が行き過ぎてバッテリーが壊れてしまったり、逆にバッテリーからソーラパネル側に電気が逆流しパネルを破壊してしまうことがあります。
そのため、充電・放電の制御をおこなうための装置が必要になります。それがチャージコントローラーです。
チャージコントローラーには大きく2種類の形式があります。
- MPTT式……充電効率が良い。価格が高い。
- PWM式……充電効率が低い。価格が安い。
また、ソーラーパネルやバッテリーから出力する電力の大きさによって、チャージャー側のA(アンペア)数の規格も合わせる必要があります。A数が高くなるほど大きな電力に対応できるようになりますが、価格も高くなります。
3.バッテリー
こちらは車に搭載するようなものと同じイメージのバッテリーになります。
鉛式とリチウムイオン式の2種類のバッテリーがありますが、基本的にリチウムイオンの方が品質として勝っており、初期コストの面だけをのぞけばリチウムイオンバッテリーを選択する方が長い目で見た時には良いと思われます。
4.インバーター
こちらは、バッテリーからやって来る直流電流を、コンセントで使用できる交流電流に変換するための中間機器になります。
出力W数が大きいものほど価格は高くなり、また、コンセントやUSB口の種類の量などでも価格の差が出てきます。
③まとめ
ソーラパネルシステムを組む際に必要な機器の説明を一通りしていきました。
次回の記事では、小屋暮らしにおいて必要な電力をすべて賄えるほどの電力をソーラーパネルで発電し賄うためには、どのくらいの費用が掛かるのかを計算していきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。