※今回の記事は大量の虫死骸画像が含まれます。ご閲覧にはご注意ください。

どうも、たかしです。

もうそろそろ6月も終わり、本格的な夏がやってきますね。

最近空き家の中でテントを張って寝るのも暑くて寝苦しくなってきたので、一刻も早く小屋を完成させてねぐらを移したいところです。

さて、6月が終わるというのは、この山奥の空き家環境にとってとある大きな変化が訪れる時期でもあります。

6月の終わり、それは「スズメバチの働きバチが羽化し、新女王のワンオペ営巣が終わる」ということも意味するのです。

空き家の庭地には、この4月から6月にかけてそれはもう大量のスズメバチが飛んできていました。

それらを捕獲し、少しでも家周辺に巣を作られてしまう確率を減らすために合計7つのスズメバチトラップをセットしていたのですが、ここ最近その効果が薄まって来たのか、庭に飛んでくるスズメバチの数も減ってきました。

そこで今回の記事では、これまで仕掛けていたスズメバチトラップを回収して一体何匹捕獲できたのかをチェックしていきましたので、その結果についてお伝えしていきます。

また最後のダメ押しとして誘引剤を自作してもスズメバチを捕まえることができるのかを試してみましたので、その結果についてもお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①スズメバチトラップ回収・集計

まずは仕掛けてあるスズメバチトラップを回収していきます。

今回、4~6月の間でちょくちょく買い足しながらスズメバチトラップを増やしていった関係で、全部で3種類のスズメバチトラップが仕掛けられていますが、今回全て回収することにしました。

回収したスズメバチトラップを開封し、ピンセットで中を探りつつ1匹ずつスズメバチを取り出していきます。

集計中きつかったのは、やはり何といってもトラップ内の誘引剤の臭いです。発行が進み過ぎて……というよりもはや完全に腐っており、マジで吐しゃ物のような臭いがします。臭いが強烈すぎて、こうして数えている間にも大量のハエが飛んでくるため、なかなかの苦行でした。

トラップの中にはスズメバチの他に、大小さまざまな蛾やハエ、そして木を伝ってやってきたのかアリも入り込んでいました。

あと、ハチはハチでもドロバチも1,2匹入り込んでいました。空き家の外壁のすき間に何匹も営巣しているドロバチですが、調べてみると「スズメバチ科ドロバチ亜科」ということなので、スズメバチに大変近い仲間ということで誘引されてしまったのでしょう。

スズメバチと違い、単独で営巣し攻撃性は低い

全てのスズメバチトラップを開けて集計した結果がこちら↓です!

な、な、なんと合計76匹ものスズメバチ(うち1匹はアシナガバチ)が捕まっていました!!

意外だったのは、オオスズメバチよりもキイロスズメバチの方が圧倒的に数が多かったこと。やはり飛んでいたり捕まっていたりして目立つのはオオスズメバチですので、空き家周辺はほとんどオオスズメバチが席巻している物と思っていたのですが、キイロスズメバチも相当数いるようです。

キイロスズメバチは主に人家の軒下、床下や屋根裏に巣を作るかなり攻撃性の強いスズメバチで、主に森林の土中に巣を作るオオスズメバチよりも刺される被害が多いスズメバチです。これは危険ですね。

やはりこの空き家のある集落は、僕が今住んでいる空き家以外にもいくつか空き家が点在しているため、キイロスズメバチが繁殖しやすい環境になっているのでしょう。怖すぎる……。

また、キイロスズメバチはこの4~6月を乗り切ったとしてもまた巣が大きくなった段階でいきなり人家に巣を引っ越して営巣することがあるそうなので、今後も注意が必要ですね。

②自作誘引剤をセット

一応7月の頭まではまだ新女王バチが飛んでくることがあるので、駄目押しに自作の誘引剤でスズメバチを捕獲できるかどうか試してみることにしました。

誘引剤のレシピは色々あるのですが、今回は巨峰カルピスをメインとした誘引剤を作成することにしました。

  • 巨峰カルピス……300mmLほど
  • ホワイトリカー……300mmLほど
  • サトウキビ糖……100gほど
  • 水……300mmLほど

これらを1Lペットボトルの中に投入し振って混ぜて誘引剤を作ります。

巨峰カルピスを使っての誘引剤は、かの昆虫YOUTUBERの神「おーちゃん様」も使用されている実績のある誘引剤です。配合割合が同じかは不明ですが……

お酒を混ぜるのは、アルコール臭でスズメバチを呼ぶため。サトウキビ糖は、本当だったら黒糖が良かったのですが家に無かったので以前先輩から差し入れで頂いたこのサトウキビ糖で代用することにしました。

この誘引剤を、新しくスズメバチトラップの容器に投入していきます。

元々中に入っていた誘引剤と死骸は基本的に破棄ですが、一部だけ新しい誘引剤に混ぜておいています。そうすることでより発酵が早まり、誘引効果が高まるような気がするためです。

思ったよりも誘引剤の量が足らず、結局7個中5個だけ新しくセットすることにしました。

使わなかった下2つは、スズメバチが入っても後で見たら逃げてしまっていた……なんてことが割と多発したり、すぐに雨水が入り込んでしまったりとイマイチだったため、破棄することにしました。

ちなみに、オオスズメバチの死骸は当然燃えるゴミ、古くなった誘引剤は所有する山林に撒いて処分しました。誘引剤には殺虫成分なんかも含まれていないので、特に自然破壊につながることも無いと思います。

さて、セットした新しい誘引剤入りのスズメバチトラップなのですが、しばらく経ってもハチが入らなかったため、その後少してこ入れをすることにしました。

新しくぶどうジュースとお酢を混ぜた誘引剤を作り、半分ぐらいカルピス誘引剤と混ぜ合わせておきました。

やはり巨峰カルピスだけだと果汁成分が足らず(巨峰カルピスは果汁1%)、発酵が上手く進んでいない感があったので、果汁100%のぶどうジュースを足せば発酵が強まるんじゃないかと考えました。

その甲斐があったのか、てこ入れから数日後……

とうとうスズメバチが入りました!

その後も数匹スズメバチがトラップに入っているのを確認しました。自作の誘引剤でも、スズメバチを捉えることは可能なのだということがこれで実証されました。

ただ、やはり市販の誘引剤と比べるとスズメバチの入りが若干悪いような気はしますね。時期にも関係している可能性はあるのでハッキリとしたことは言えませんが……。

今回使ったトラップの容器は取っておいて、また来年自作の誘引剤で今度は4月から設置してみて、今年の結果と比べてみたいと思います。

③まとめ

今回は、空き家の庭に仕掛けたスズメバチトラップの成果を集計し、また新しく自作の誘引剤でトラップを仕掛けた成果をお伝えしていきました

結果として70匹以上のスズメバチが捕獲できていたということで、いかに空き家のある場所がスズメバチだらけなのかということがお分かりいただけたと思います。

スズメバチトラップの成果なのか、今のところは家の周囲でスズメバチが営巣している気配はありませんので一安心していますが、先述したようにキイロスズメバチなんかは後から巣を引っ越しすることも多々あるようですので、今後も注意していきたいとは思います。

何ならこの前建築途中の小屋にまでスズメバチが侵入して、まるで巣を作る場所を吟味しているかのような動きをしていることもありましたからね。おお怖い怖い。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。