どうも、たかしです。
以前自作のドラム缶焼却炉を使って、土地に転がっている竹のうち短くて資材としては使えない物を竹炭へと加工していきました。
さて、こちらの竹炭なのですがどうやらBBQに使うような燃料としての用途には向かないらしく、効能として消臭・調湿、土壌改良そして浄水効果があるということが調べて分かりました。
そこで今回は、これら自作した竹炭を使って水道水を本当に浄化することができるのかどうかを試してみましたので、その様子をお伝えしていきます。
……割ととんでもない結果にはなってしまったのですが。
それではやっていきましょう。
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①軽く洗って水に浸けてみた結果……
早速作成した竹炭を水道水に浸けてみることにしました。
比較的状態の良い物を選び軽く洗って……
そのままポットに入れるのも怖かったので、不織布のパックに入れてポットに竹炭100gほどを投入。
ちょっと量が多すぎるようにも見えますが、調べた所水1Lに対して竹炭50gほどが適量とのことだったので、これでいいはず……なんだけど。
この状態のまま水を入れてみた所……
……なんか黒くね?
水だけをペットボトルに移し替えた所、水の中に黒い炭カスみたいなものが浮かぶこと浮かぶこと。
皆さん、この水飲みたいですか? 僕は飲みたくありません。
何かがおかしい……そう思い改めて竹炭で浄水をする際のやり方について調べると
- 竹炭は一つずつタワシなどでしっかり洗うこと
- 使用する前に煮沸消毒をし、しっかり乾かしてから使うこと
とありました。どうやら僕のやり方がいい加減過ぎたようです……。
②改めてしっかり準備する
改めて一本一本をしっかり洗っていこうとしたのですが、これがそれはもう激ムズでした。
とにかく竹炭が折れる、折れる! 女竹なのでただでさえ細いのに、炭化していることにより脆さに拍車がかかっており、端っこからポロポロ、真ん中からポキポキ洗っている最中も折れていき、最終的に上記写真のような有様になってしまいました。
これはいけないということで、一旦竹炭をもう一度しっかりした状態の物を選び直してもう一度慎重に洗い直します。
ブラシとタワシで一本一本、慎重に丁寧に折れないようにゴシゴシ洗っていきます。
洗い終わった竹炭がこんな感じ。見た目にはかなり美しく、洗ったかいがあったという物ですが、しかし浄水に使えなければ意味がありません。
その後15分間沸騰したお湯につけて煮沸消毒をしていきました。
煮沸消毒をした後は乾燥させていきます。この日はもう夕方だったため室内で乾燥させましたが、翌日の日中しっかり天日干しにし、それはもう完全に上水用の竹炭ができ上がりました。
さあ、リベンジのお時間です。
③再度チャレンジするも……
前回は不織布パックに入れる段階で若干竹炭が割れてしまっていたため、今回はもう直接ポットの中に竹炭を入れることに。
そして水の様子はと言うと……
…………黒くね?
後なんかカス浮いてね???
ま、まだ結論を出すのは早すぎます。どうやら竹炭で浄水すると少しは炭のカスが出てしまう物らしく、実際使用する際には何かしらで濾してカスを取り除くようなのです。
と言う訳で、ポットの水を古式を通して竹炭のカスを取り除きつつ、紙コップに注いでみました。
すると…………!
………………………………
……皆さんこの水飲みたいですか?
僕は飲みたくありません。
④失敗
今回、結果としては竹炭を使って浄水する計画は失敗に終わってしまいました。
一体なぜ失敗してしまったのか……原因はいくらでも考えられますが(洗い足りなかった、女竹がダメだった、炭焼きが不十分だった等々)。
ただそれはそれとして、そもそも作業をしていて感じたのは「水を浄化したいがためだけにこんだけの作業が必要って正直どうなのよ?」ってことですね。
竹炭で浄水して作ったミネラルウォーターがどのぐらいの美味しさなのか知りませんが、そもそも僕は水道水をそのまま飲む機会はほとんど無く、基本買ってきたお茶かジュース、水道水を使う時には「カルキ飛ばし」機能の付いた電気ケトルで沸騰させてからカップ麺やコーヒー紅茶で飲むなど、そこまで「竹炭で浄水した冷たい水」の需要が出る場面が無いんですよね……。
竹炭を使って手軽に安くミネラルウォーターが飲めるのならばアリかなと思いましたが、これだけの手間暇をかけても無理となってしまっては、これはもう流石に選択肢からは外さざるを得なくなります。
水に浮いたカスも紙フィルターとか通せば取り除けるのかもしれませんが……そこまでしてミネラルウォーターを飲みたいとも思いません。
と言う訳で、総合的に考えて「女竹で作った竹炭の浄水効果でミネラルウォーターを飲む」という計画には無理があるということになりました。
ちなみに他にも消臭効果を期待して竹炭を冷蔵庫に置いておいたりもしていたのですが、正直実感できるだけの効果はありませんでした。
僕の家の冷蔵庫は長年掃除してないので冷蔵庫界の中ではそれなりに臭いが染みついていると自負しているのですが、少なくとも2~3日置いておいた感想としては「ほぼ変化なし」と言った感じで微妙でした。
後は調湿効果を期待して竹炭を布団ケースの中に入れておく、とかになりますが……ちょっと竹炭の効果には期待ができなくなってしまったので、ここは素直にもう畑の土壌改良として使うこととしたいと思います。
やっぱり女竹を竹炭にしたのが良くなかったんですかね? 女竹は実際は笹の仲間で太い竹とは別種みたいですし、市販されている竹炭のようには使えないのかもしれません。
それなりに手間暇をかけて作成したにしては割と残念な結果になってしまいました。これも勉強の一つとして受け止めたいと思います。
まだまだ焼却炉の燃料用の竹余ってるんですけど、次は何を焼却炉で作ろうか……燻製とかかなぁ? 木炭もいいかも。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。