どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第16回になります。
今回もまた、空き家から出た粗大ごみを解体して、粗大ゴミに出す費用を少しでも安く処分していきたいのですが……
今回処分するのは、空き家の庭に放置されていた「ホイール付きのタイヤ」です。
あと庭にはもう一セット、なぜか4本中2本ホイールの無いの中途半端なタイヤセットが放置されていたため、合計タイヤ8本、ホイール6つを今回処分していくことになります。
さて、実はこのタイヤというものは、これまで解体・処分してきた家具類とは違って、安く処分するということがとても難しい、大変厄介な廃棄物となっています。
タイヤと言えば、どの地域においても不法投棄が問題となっています。その捨てられっぷりは「不法投棄ゴミの代表格」と言っても過言ではないくらいで、山林・河川・河川敷なんかに打ち捨てられている姿を誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
小屋根ちゃん
不法投棄なんてヤバい奴しかやらないでしょ
たかし
それはもちろんそうなんだけど……
タイヤに関しては問題点もたくさんあるんだ
なぜこれほどまでにタイヤは不法投棄の対象となってしまうのでしょうか? それには理由がありました。
今回は廃タイヤが抱える問題点も合わせて、タイヤを安く処分する方法について考えていきたいと思います。
それでは、やっていきましょう。
シリーズ記事
【土地整備】空き家の整備 ①:納戸の片づけBefore・After
【土地整備】空き家の整備 ②:納戸を片付けて出てきた物を売ってみたら○○円になった
【土地整備】空き家の整備 ③:寝室の片づけBefore・After
【土地整備】空き家の整備 ④:空き家から出てきた衣服を売ったら○○円になった
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑤:寝室から出てきた雑貨を売ったら○○円になった
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑦:オフハウスの店舗間の格差がとんでもなかった話
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑧:キッチン(後半)+風呂場の片づけ+とんでもない事態発生
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑨:オフハウスの店員間の格差がとんでもなかった話
【土地整備・検証】空き家の整備 ⑩:空き家の使えそうな家具を売ったら○○円になった
【土地整備】空き家の整備 ⑪:空き家から出た粗大ごみを解体する……座椅子・布団編
【土地整備】空き家の整備 ⑫:空き家から出た粗大ごみを解体する……ソファベッド編
【土地整備】空き家の整備 ⑬:空き家から出た粗大ごみを解体する……棚・クローゼット編
【土地整備】空き家の整備 ⑭:空き家から出た粗大ごみを解体する……こたつ・食器棚・竹カーペット編
①廃タイヤの問題点
1.処分する方法
タイヤ(ホイール部は除く)は一般ごみとして捨てることができません。粗大ゴミとしてすら捨てることはできず、一部自治体を除き基本的には公的機関による処分・回収は行われていません。
なぜならば、タイヤは環境省によって「適正処理困難物」に指定されているからです。
ならばどうすれば処分できるのかと言うと、以下の方法が主に挙げられます。
- 車の販売業者・ガソリンスタンドなどに有料で引き取ってもらう。
- タイヤの販売業者に買取、もしくは有料で引き取ってもらう
- 不用品回収業者に有料で引き取ってもらう
- 鉄くず回収業者に買取、もしくは有料で引き取ってもらう(ホイール付きの場合のみ)
ほとんど場合、タイヤの処分は(1)(2)のように、タイヤを交換時にディーラーやタイヤ販売業者に引き取ってもらう人が多いのではないでしょうか。その場合、タイヤを処分するのにお金がかかったというイメージはあまりないかもしれません。ですが、確実にタイヤの取り外しの工賃やタイヤの処分費は、交換の際の費用に含まれているはずです。
上記の表を見ると、タイヤの処分費用を発生させないためには(2)(4)の「買い取ってもらう」以外の方法が無いことが分かると思います。ですが売れるタイヤと言うのは、よほど状態が良いか、もしくはアルミ製のホイールが付いているなど、タイヤ自体にしっかりとした価値がある場合のみで、そうでないタイヤはもちろん売れず、引き取ってもらえることも基本的にはありません。
つまり、タイヤのみ、もしくは鉄チンホイール付きの状態の悪い廃タイヤは、無償で処分することがほぼほぼ不可能なのです。
2.タイヤを処分するのが難しい理由
タイヤは厚いゴムの中に細かい金属製のワイヤーが埋め込まれているという、複雑な構造になっています。そのため、切断するのには特殊な工具が必要となり、その工具でさえ摩耗が激しく償却費がかかり、破砕してリサイクルに回すためのコストはかなり高くかかってくるのです。
なので、個人でタイヤをバラバラにするというのはほとんど不可能だと言えます。
僕が調べた中では「ディスクグラインダー」という、回転盤による摩擦で金属を切断する工具を用いることによって何とか個人でもタイヤを切ることは可能なようですが、恐らく相当な時間と労力が必要であり、現実的ではありません。
そのため廃タイヤを処分するためには、やはり専門の業者に有料で回収をお願いするほかないということになってしまうのです。
ぐぬぬ……
たかし
不法投棄したくなる人の気持ちも分かるよね
小屋根ちゃん
処分に一体どれくらいかかるの?
3.処分にかかる費用
処分費用としては、業者よってばらつきはありますがだいたい以下のような感じになっています。
- 車・タイヤ販売業者・ガソリンスタンドなどへの持ち込み(タイヤのみ)……一本330円ほど
- ホイール取り外し工賃……一本550円~1000円ほど
- ホイール付きタイヤの鉄くず業者への持ち込み……鉄チン:一本500円ほど、アルミ:買取可能
タイヤの処分代は一本毎にかかり、ホイール付きの場合は取り外し工賃まで発生します。
ホイール付きの場合は、鉄くず業者に持ち込むことで処分・取り外し費用をホイールの買取額と相殺してくれるので、他の業者に持ち込むよりも安く引き取ってもらうことが可能です。アルミホイールの場合、アルミは鉄よりも買取額が5倍以上高いため、タイヤ付きだったとしても買い取ってもらうことが可能なようです。
なので、アルミホイール付きの廃タイヤの処分に困っている場合だったら、一般持ち込みも受け付けている鉄くず回収業者に持ち込むのが最も簡単で費用も掛からず、むしろ買取ってもらえるので非常に経済的な方法だと言えます。
しかし空き家からから出た8つのタイヤは、内2つがタイヤのみ、内4つが鉄チンホイールなため、どうしても処分費用が掛かってくることになってしまいます……。
たかし
でも、どうにかしてタダで処分したいっ!!
小屋根ちゃん
お? 不法投棄か?
②処分方法を考える
1.買取できないか試してみる
やはり、タイヤをタダで処分するための最も王道の方法としては、中古タイヤ販売業者に持ち込んで買い取ってもらうことです。
タイヤの状態から言って、めちゃくちゃ錆びてるしタイヤはボロボロだしで、正直買い取ってもらえる気は全くしないのですが、トライせずに諦めてしまうのは良くありません。
ということで、タイヤを買い取ってもらえる業者を探して早速持ち込んでみました。すると……
職員
あー、ちょっとこれは無理っすねww
タイヤに処分代掛かっちゃうんで、うちじゃなくて
鉄くず業者さんとかのがいいんじゃないっすかww
やっぱり駄目でした。まあ、分かってたんですけどね。
挙句の果てには、鉄くず業者を勧められる始末……と、その瞬間、僕の中にとある天啓が落ちてきました。
たかし
ティンと来た!
小屋根ちゃん
何? 不法投棄?
2.タイヤを分解し、タイヤの処分代をホイールの買取額で相殺する
以前、解体した家具から出た金具と、鉄製の調理器具類を全て鉄くず業者に買取に出した結果、630円という思わぬ高額買取になったことがありました。
改めてこの買取明細表を見ると、鉄の買取金額は1kgあたり45円との記載があります。
これを見て閃きました。鉄チンホイールの重量は大体7kgほど、ということはタイヤの処分費用をある程度はホイールの買取金額で相殺することができるのではないかと。
さらにいえば、アルミは鉄の買取価格の5倍以上の価値がある訳ですから、2個あるアルミホイールもタイヤから取り外して買取に回せば、処分費用を相殺できるどころかワンチャン買取額の方が上回る可能性すらあります。
問題となるのはホイールの取り外しです。業者に取り外しを依頼してしまうと一個あたり500円以上かかってしまうので、それでは処分費用の方が高くついてしまいます
そのためにはどうしたらいいか。方法は一つです。
それはもちろん、自分でタイヤからホイールを取り外して、タイヤとホイール別々で処分と買取に回せばいいのです。そうすれば工賃もかかりませんし、純粋に鉄・アルミとして鉄くず業者にも査定してもらえるため買取額もアップが見込めます。
③次回予告
次回、早速鉄チンとアルミ、計6つのホイールをタイヤから自分で取り外すことにチャレンジしていきたいと思います。
YOUTUBE動画を調べてみても、結構自分の手でホイールを外している動画はあるので、できないことはないのではないかと感じています。
ですが、設備も技術も充実している業者ですら、一本に付き500円以上をふんだくってくる作業を、素人が一人でほとんど碌な設備も無く行うというのですから、きっと生半可な労力では済まないことが予想されます。危険もあるかもしれません。
ですが、僕はどうしてもタダでタイヤを処分したいのです。
小屋根ちゃん
不法投棄……
だからといって、僕は不法投棄は絶対にしません。したくありません。
別に地球環境に配慮したいからとかではありません。地球環境に本当に配慮しているなら、素直にきちんとリサイクルしてくれる業者にお金を払って引き取ってもらえばいいことです。
だからと言って、あっさりと業者にお金を払って処分したくもないのです。だけどそれは、僕がケチだからではありません。
僕はただ、「法律を順守しつつ、正規の方法で、かつタダでタイヤを処分してみたい」んです!
たかし
なんかそういうのって、良くない?
小屋根ちゃん
要は縛りプレイね
僕と志を同じくする方がいらっしゃったら、ぜひ次回のタイヤ解体記事をご参考にしていただけると嬉しいです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。