どうも、たかしです。

何と、以前ご紹介した購入予定の土地の不動産屋さんから、具体的な日にちは伏せますが近々店舗の方に来て欲しいとの呼び出しを受けました。

小屋根ちゃん

とうとう土地が購入できるの!?

たかし

だと良かったんだけどね……

詳しい事情はまだお話しできないのですが、不動産屋さんの話によると「購入できる土地の面積が減るかもしれないのでその説明がしたい」との理由での呼び出しを食らってしまいました。

ガーン……です。ただでさえお盆前には契約が出来そうとの話だったのに、それが今日まで延びている上に更に土地の面積が狭まるなんて……何だかいよいよ本当に小屋暮らしが始められるのかどうかが怪しくなってきました……。

まあ、とにかく不動産屋さんから話を聞いてからまた考えようとは思いますが……購入予定の土地があまりに理想的なだけに残念でなりません。

さて、今回の記事ではそんな沈んだ気持ちを奮起させるために、久しぶりに小屋の設計について考えていきたいと思います。

テーマはズバリ「小屋の窓」について。

小屋根ちゃん

窓なんて、ただはめ込むだけなんじゃないの!?

たかし

甘いよ小屋根ちゃん……

窓の取り付けはとても奥が深いんだ。

色々と調べ行くうちに分かってきた窓周りに関する難解な用語や、取り付け時に必要な処置についてなど、調べたり考えたりしたことについてまとめていきます。

それでは、やっていきましょう。

①第一の選択……「既製品」か「自作品」か

小屋に窓を取り付ける際には、まず前段階として「既製品窓を使うか、自分で作ったものを使うか」という選択があります。

これにはそれぞれメリットデメリットがあり、一概にはどちらの方が良いということはできません。ですが、僕が調べた体感としては「自作の窓」を取り付けている事例の方が多かったように感じます。

「既製品」・「自作品」それぞれのメリットデメリットを挙げるとすると以下のようになるでしょうか。

既製品

メリット

  • 複雑な窓の形状も採用できる
  • 雨漏りやそれに付随する腐食の危険性が比較的低い
  • 既製品のアタッチメントを取り付けやすい
  • 質の良いものを選べば、防音・断熱に優れる

デメリット

  • 費用が嵩む(上質なものを選べばなおさら)
  • 既製品の形状に小屋を合わせる必要がある

自作品

メリット

  • 好きな形状の窓にできる
  • 費用が安く済む
  • 小屋に合わせたサイズやデザインの窓にできる

デメリット

  • 技術が無いと、雨漏り・腐食の心配がある
  • 防音・断熱を高めづらい
  • 複雑な形状の窓にはできない
  • 後から既製品のアタッチメントを取り付けづらい

上記のメリット・デメリットを考慮したうえで、僕は今回「既製品の窓」を採用することにしました。

理由としては、「窓の形状を引き違い窓にしたかった」というのが最も大きな要因です。

「引き違い窓」とは、現代の家屋では最も多く見られる窓の形で、サッシ内に取り付けられた2枚のガラスがスライドすることで開閉する窓のことです。

どこの家庭でも見られる、ごく一般的な窓の形状

開け閉めする際のスペースが少なくて済むのが特徴のこの窓は、多くの建物で使われており、それ故にこの形状の窓に対応しているアタッチメント商品も数多く販売されています。

たかし

窓に取り付けられるクーラーを設置したい……

小屋根ちゃん

この軟弱物が

ですが、この「引き違い窓」を自作するのはなかなか大変で、正確に作るためにはかなりの技術が必要とされます。

そのため、今回僕はこの「引き違い窓」の既製品を採用することにしました。

②窓周りの用語

窓周りというのはやたら用語が多くて、どの語がどの部分を指しているのか非常に分かりにくい部分があります。

というのも、窓周りはやたらパーツが多くて複雑なのも関係しているのだとは思いますが……

複雑な形状の窓を自作することのハードルの高さはこういうところにあるのではないでしょうか。

とはいっても嘆いてばかりいても何も始まらないので、次の項からは、僕が小屋に窓を付けるにあたって最低限理解しておく必要があるなと思った用語と、窓の立て付けについて解説していきます。

③「サッシ」「窓台」「窓枠」について

主に窓周りを構成している3つの部分について解説していきます。

「サッシ」とは窓そのものを指し、アルミ製・樹脂製でできているガラスを囲う部分を言います。別の言い方として「障子」というものがあります。

「窓台」とは、サッシを取り付ける下地になる木材のことを指します。小屋を設計する段階で組み込んでおくべき部分であり、土台部分を「窓台」、サッシ上部の下地部分を「窓まぐさ」と呼びます。45×105の杉材などを使用するのが一般的です。

「窓枠」は、「窓台」と「サッシ」との間に入る建材になります。「窓枠」専用のシート張りの合板材が各メーカーから販売されています。

サッシを取り付けする際には、これら3つの部分の採寸や角度をしっかり揃えて取り付けないと、雨漏りが発生したり窓の立て付けが悪くなったりしてしまうので、慎重な取り付けが必要になります。

④設計図から取り付けを考える

こちらのW780×H770の引き違い窓を取り付ける部分の設計図を考えると、以下の図のようになります。

窓周りが非常に複雑な感じになっていますが、要は「サッシのサイズに開口部を調整するため、45×105の木材を窓下地として追加で設置する必要がある」ことを意味する図になっています。

このように、窓の部分を既製品にしようとすると、どうしても小屋の設計自体を窓のサイズに合わせる必要があるため、少々複雑な設計になってしまうという点がネックにはなってきます。

⑤まとめ

ここまで、小屋に窓を設置する際に最低限知っておきたいこと、考えておきたいことについて書いてきました。

小屋根ちゃん

何か、凄くめんどくさそうだったね……

たかし

そうだね。だけど窓は絶対必要だからよく考えないと!

小さな小屋だからこそ、窓が無いと圧迫感が感じられることは容易に想像が付きますし、生活のあらゆる場面で窓があった方が良いことは多いと思います。

ですが、やはり建物に開口部を設けるという関係上、どうしても窓周りの設計は複雑になりがちです。

既製品の窓を使えば、窓自身の性能の心配はないかもしれませんが、それに合わせて小屋の設計も複雑になるを得ないので、それはそれで技術が必要になります。

自分は窓にどんなことを求めているのか、どんな形状の窓にしたいのか、それらを考慮したうえでどのように窓を設置していくのか、小屋を建てる前にしっかり考えておくことは大事だと感じました。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。