どうも、たかしです。

小屋暮らしのメリットについて改めて考えるシリーズ、今回はその第三回になります。

前々回の記事では金銭面から、前回の記事では趣味・娯楽面から小屋暮らしをするメリットを考えてきました。

最終回となる今回の記事では、「小屋暮らしをすることで得られる精神的なメリット3選」をお送りしていきます。

これまで挙げてきたメリットと異なり、実際に何か形となる物がある訳ではないけれども、小屋暮らしをすることによって得られる物。

実際のところ、小屋暮らしを真剣に考えている人が、実は一番求めている物。

それこそが「心の安定」につながる精神的なメリットなのではないかと思います。今回はそれを3つ挙げ、それぞれについて解説していきたいと思います。

それではやっていきましょう。

シリーズ記事

【考察・思案】小屋暮らしのメリットを10個考える ①金銭面についてのメリット3選

【考察・思案】小屋暮らしのメリットを10個考える ②趣味・娯楽面についてのメリット4選(前回記事)

【考察・思案】小屋暮らしのメリットを10個考える ③精神面についてのメリット4選←今ここ

①小屋暮らしの精神面でのメリット3選

  • 様々な人間関係から解放される
  • 自然に囲まれた生活ができる
  • 新しいことに挑戦できる

小屋暮らしで得られる精神的なメリット。それは現代社会から離れ、限りなく原始に近い環境に身を置くことで、自分自身を無理のないナチュラルな状態に戻し、新しいことに挑戦する活力を手に入れられることではないかと思います。

今現在、世間に絶望し目に映る何もかもが輝きを失ってしまっている、そんな状態の人にぜひともお勧めしたいのが小屋暮らしです。

一つずつ解説していきます。

たかし

現代社会に疲れた……そんな方にこそ小屋暮らし!

小屋根ちゃん

煩わしい物から離れて、癒しとワクワクを手に入れる。

それこそが小屋暮らし!

②精神面でのメリットその1……様々な人間関係から解放される

小屋暮らしをする場合は、大体が都市部から離れた山林近くの土地に移り住むことになると思います。

それはなぜでしょうか?

小屋根ちゃん

土地が安いからじゃない?

たかし

うーん……それもあるけど

やっぱり人里から離れて一人になりたいからかな。

初めから人生順風満帆な人が小屋暮らしを選ぶことはありません。何の悩みもなく、人生に生きづらさ・息苦しさを感じていない人が小屋暮らしを選択するといった例を聞いたことがあるでしょうか。

人生における苦悩とは、その全てが人間関係に起因できると僕は考えています。

職場で上手くいかないだとか、隣人とのトラブルだとか、家族関係、友人関係などなど……人の悩みは尽きません。

それらを一旦全てリセットして、自分一人になって何かに無心で取り組むことができる。それこそが小屋暮らしのメリットです。

一人で土地を探し、一人で小屋を建て、一人で生活を維持する。そこに他者の存在は無く、そこでの困難は全て自分一人で受け止めるべきものしかありません。

そうやって自分という存在を見つめ直すことができる。それが小屋暮らしの大きな魅力の一つなのだと思います。

③小屋暮らしの精神面のメリットその2……自然に囲まれた生活ができる

小屋根ちゃん

自然のある生活って気持ちよさそう!

たかし

いやいや。そんな簡単な物じゃないよ。

自然の中での生活はむしろ過酷なんだ。

自然に囲まれた生活と聞いて、皆さんはどのようなものを想像するでしょうか。

きれいな景色、美しい鳥の声……気持ちのいい風が吹いて、草花がそよいで……なんて、そんなお気楽な自然の風景は、実際のところは人の管理が行き届いた整備された自然でしかありません。

実際の自然とは過酷なものです。

森の中はジメジメしていて、お世辞にも気持ちのいい空間とは言えない場所がほとんどです。

蚊やヒル、ハチ、ヘビ、イノシシ……人間に危害を加えうる様々な野生生物が闊歩し、常に気を張っている必要があります。

ただ快適に過ごしたいだけなのならば、小屋暮らしなどせず、空調の利いた部屋の中が最高なのです。危険のない生活を送りたいのならば、舗装されたアスファルトの道や、24時間開いているコンビニ・飲食店のある都市部で生きていくのに何の疑問もありません。

それでは、なぜ自然に囲まれた生活を送ることが必要なのでしょうか? なぜそれが小屋暮らしのメリットなのでしょうか?

答えは簡単です。自然に囲まれて生活することで「自分が生きている」ということが実感できるからです。

小屋根ちゃん

生きている実感? 何それ。

たかし

人間もまた自然の一部……

それを理解することこそが生きている実感につながるんだ。

現代社会では、人間の命はあらゆる危険から守られています。

道は整備され、水と食料はいつでも簡単に手に入り、生きていくために努力を必要とする場面はほとんどありません。そんな環境下では、「人間もまた生き物であり、他の生き物と共存しなくては生きていけない」という、当たり前の事実が見えなくなってしまっても仕方がありません。

人間は、一人では何もできない脆弱な存在です。だからこそ他の生き物を利用し、共存して、当然人間同士でも協力することで今日まで生き延びてきたのです。しかし、あまりに発展した現代社会がそのことを忘れさせてしまっているのです。

今一度自然に立ち戻り、自分がどれだけ脆弱で、守られてきた存在だったのかを再認識することで、もう一度自分が生きているという実感を取り戻すことができるのが、小屋暮らしのメリットなのではないかと考えています。

④小屋暮らしの精神面のメリットその3……新しいことに挑戦できる

小屋根ちゃん

新しいことをなんてめんどくさくない?

たかし

新しいことへの挑戦、発見、成長こそが

心の安定につながるんだよ!

「学生時代の方が楽しかった……」

そんな風に過去を振り返る人は多いのではないでしょうか。実際、社会人の8割以上の人が「学生時代に戻りたい」という意識を持っているというデータがあります。

なぜ多くの人が学生時代の方が楽しかったと感じているのでしょうか? 

僕はその大きな理由の一つこそが「日々に目新しさ、新鮮さがあり、自分の成長が実感できていた」ことなのではないかと考えています。

学生時代は成長の過渡期であり、日々目まぐるしく周囲の環境は変わり、自分自身も変化していきます。その中で新しい発見があり、自分の成長を実感し、その中に人は楽しみを見出します。

それに対し、一度社会人になってしまえば、ほとんどの人は毎日同じことの繰り返しになり、底には目新しさも自分の成長もありません。良く言えば安定した、悪く言えば停滞の日々を過ごすことになります。

人間はそれでは正常に生きていくことはできません。停滞は怠惰を生み、怠惰は堕落へと繋がっていきます。人が健康に生きるためには、常に新しい刺激が必要なのです。

だからこそ人は、常に新しい趣味を探したり、自己研鑽に励んだり、旅行やグルメなど新しい刺激を求めるのです。

そこで言うと、小屋暮らしとはそれ自体が新しいことの挑戦であり、そして自分で土地を開拓していくことで変化を得、自分自身成長していくことができます。

変化のない日々の中に、何の成長も無い自分自身に、知らずと人は不満を覚え日々に退屈していってしまいます。そんな安定し、安全であるからこそ停滞してしまっている現代人にこそ、小屋暮らしは今必要とされているのではないかと思います。

⑤まとめ

今回のシリーズでは、小屋暮らしのメリットについて様々な観点から合計10個挙げていきました。

そられを総合するに、小屋暮らしとは「現代社会に疲れ、不満・不安を抱えている人々」への人生の選択肢として非常にお勧めできるものと言えるでしょう。

小屋暮らしを選択することは、決して安易に考えることはできない一大決心となるはずです。何と言っても、これまでの人生で得てきたもの全てを一度手放し、自分の身一つで全く新しいものに挑戦するのですから、簡単に選択できるはずもありません。

ですが、そのハードルを乗り越え、自分だけの力で行動し、小屋暮らしを成し遂げることが出来たら、底には全く新しい世界が広がっているものと思います。

今現在、自分自身や自信を取り巻く環境に絶望し、どうしようもなく進退窮まっているような方がいらっしゃいましたら、ぜひ小屋暮らしを人生の選択肢の一つとして考えてみてはいかがかと思います。

願わくば、こちらの記事がそのような方の一助となりましたら、僕としては言うことはありません。

どうか皆様の人生に幸多からんことを。

今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。