どうも、たかしです。

皆さん、ディスクグラインダという工具を使ったことがありますか?

切断砥石を使う際、ちゃんと切断用ホイールカバーを使用していますか????

ディスクグラインダとは、以前タイヤのビードを切断する際に使用したように、超高速開店するシャフトにディスク(刃)取り付け、その種類によって様々な素材を研磨・切断することができるとても便利な工具です。

ですが、便利でパワフルな工具である分危険も多く、付属している説明書には様々な注意点が記述されています。

その注意点の一つに「切断砥石を使用する際には、別売りの『切断用ホイールカバー』を必ず装着して使用すること」とあります。

切断用ホイールカバーとは、通常のカバーとは異なり手元方向に180度すっぽりとディスクを覆うようになっているカバーです。

研磨用ディスクよりも薄く、割れやすい切断用のディスクを使う際の危険性を鑑みて各メーカーが生産している保安部品になるのですが……

これ、マジでどこの店舗にも置いていないんですよね。

上記画像の切断用ホイールカバーは、実に「DCM3店、その他ホームセンター4店」を回って、その内1店にだけ「HiKOKI」製の純正ホイールカバーが一品だけ置いてあって、結局それ以外に見つからなかったため無理やりDCMのディスクグラインダに取り付けたものですからね。(ていうか、メーカーごとに規格が微妙に違って互換性が無いのも止めてほしい。C端子を見習ってくれ)

どのホームセンターに言っても口をそろえて「あ~在庫無いですね、取り寄せになります」ですからね。

いやいやいや、説明書に「必ず付けて使用してください」って書いてある品がそんなどこにも置いてないなんてことあります!?

これは何かがおかしい。そう感じて色々と調べてみた結果……

見つけてしまいましたよ、闇を。

今回はそんな、ディスクグラインダで切断砥石を使用する際絶対必要なはずの切断用ホイールカバーが、なぜどこにも在庫が置いていないなんて事態になっているのか、その真相を、闇を、暴いていきます。

それではやっていきましょう。

①切断用ホイールカバーの現状

1.切断用カバーは、「事業者は」切断砥石使用時の装着が義務付けられている

電動工具あるあるとして、「事業者であれば守らなければならない法律・規則」が多々あり、切断用ホイールカバーもそのうちの一つになります。

労働安全衛生規則の研削盤等構造規格の項目にはこのようにあります。

研削盤(内面研削盤を除く。)は、第三章に定める規格に適合した研削といしの覆(おお)いを備 えているものでなければならない。

研削盤等構造規格   第一章  研削盤 第三条

ただ、やはりこの規格はあくまで工具・用品を生産する企業や、工具を使用して仕事をする事業者に向けたものであるため、個人のDIYで電動工具を使用する際には必ず守らなければならないといったものではありません。

まあ、店舗の販売状況を見れば事業者でさえ本当に切断用ホイールカバーを付けて作業をしているかどうかも怪しいところですけどね……

2.店舗の販売員さんも察している(私見)

ディスクグラインダーを探し回る中で、大体4~5軒目のホームセンターだったと思いますが、定員さんによる恒例の「在庫無いので取り寄せになります」の後、流石に我慢の限界だった僕はついつい定員さんに問い詰めてしまったんですよね。

以下その時の会話になります

たかし

あの……マジでどの店にも置いてないんですけど

本当にみんな切断用ホイールカバーを使ってるんですか?

店員

うーんwwこちらとしては「必ずつけてくださいね」

としか言えないんですよねww

ペロッ……これは嘘つきの味ッッ!!

いや、もうめっちゃ笑ってましたからね。言っていることが「我々は協力をお願いしているだけ」とか言い張る警察とか女性専用車両の駅員とかとほぼ同じという。

これは間違いなく闇です。

3.「ディスクグラインダ解説動画」でさえ切断用ホイールカバーをつけていない

流石に動画URLを張り付けたりはしませんが……

YOUTUBE上で「電動工具紹介動画」を投稿していて、1万以上の再生数が回っているような動画の方でさえ(少なくともその動画上では)切断用ホイールカバーを装着していませんでした。

これってもう、ほぼほぼ皆付けていないのが常態化しているということなのでは……?

ちなみに、「電動工具の使い方解説」とか「使用レビュー」系の動画コメント欄が結構地獄で、上記で触れた「ディスクグラインダ解説動画」のコメント欄でも様々な「工具の扱い方警察」が出没してかなり荒れていた印象です。

その中でも「切断用ホイールカバー警察」はかなり特異な扱いをされていて、圧倒的な多数派である「切断用ホイールカバーを付けるかどうかは個人の自由警察」が「切断用ホイールカバー警察」を返信コメントでめちゃくちゃ叩いていました。

ああ地獄。

②切断用ホイールカバーの歴史

色々な方のブログ記事を覗く中で、ディスクグラインダの切断用ホイールカバーがどうしてこのような微妙な立ち位置になってしまっているのかというのが何となく分かってきました。

まず前提として、ディスクグラインダは円形状の「ディスク」というブレードを回転させて研磨・切断するという工具になりますが、実はこのディスクは主に木材を切断するのに使用する「丸ノコ」に取り付けることができてしまいます。

しかし丸ノコとディスクグラインダでは回転数が全く異なります。

回転数はディスクグラインダが1万回転/秒前後の回転数なのに対し、丸ノコは4000回転/秒と倍以上も差があります。

そのため、丸ノコの刃をディスクグラインダに使用することは危険な行為のはずなのですが、どうやら「切断砥石」に関してはかつて「丸ノコ用」の物しか販売されておらず、丸ノコでは細かい部分の作業がしづらいためそれをディスクグラインダに装着して使用するということが常態化していたようです。

なぜ丸ノコにしか切断砥石がなかったかというと、切断砥石を使用する際には全体の2分の1を保護するカバーがなくてはならないという決まりがあるかららしく……。

じゃあそれを何とかしようということで各メーカーが20、30年前に「切断用ホイールカバー」を開発、認可を経て販売し、正式にディスクグラインダ用の切断砥石が作られるようになったという流れのようですね。

しかし実際の所、この「切断用ホイールカバー」は現場作業員からしたらとても使いづらいものらしく、結局ほとんど誰も使うことなく今日に至り、売れないからどのホームセンターも在庫として店に置いていないと……恐らくこういうことなのではないかと思います。

③まとめ

今回はディスクグラインダの「切断用ホイールカバー」がどこのホームセンターにも置いていない理由を考察していきました。

いや~闇でしたね。

僕自身も説明書を読むまで「切断砥石を使用する際には切断用ホイールカバーが必要」なんてこと全く知りませんでしたし、恐らく知らないまま使用している人も多いのではないかと思います。

知ったところで、マジでどこの店にも置いてませんでしたからね。個人のDIYでディスクグラインダを使用しようなんて人は僕みたいに「すぐにでも使いたい」という状況の人が多いんじゃないかと思いますし、ほとんどの場合取り寄せで数日間は待つしかないという現在の状況は何とかしてほしいところではありますね。

ホント、法律関係ってちょっと調べると闇丸出しな事例がポンポン出てくるから酷いなと思います。

日本社会がいかに欺瞞に満ちているか、そしてそれを知らずに健全な世界に生きているとどれだけ多くの人が思い込んでしまっているのか……嘆かわしい限りですね。

当ブログでは、この日本社会の闇を見つけ次第今回のように積極的に報告していく所存です。

真実を知り過ぎてしまった僕が「何か」に存在を抹消されてしまうその日まで一生懸命活動を続けていきますので、ある日唐突にブログの更新が止まったらそう言うことだと思っておいてください。

皆さん今まで本当にありがとうございました。

次回がありましたらまたお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。