どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第83回になります。

以前、空き家の「寝室」にあたる部屋の床や壁、天井をDIYで最低限使用可能なレベルにまで補修してきましたが、この空き家には少なくとももう一カ所絶対に補修しておきたい場所が存在します。

それはキッチンです。

ご覧くださいこのありさまを。床はボロボロ、壁は黒ずみ、天井には穴が開いています。

本来であれば、寝室なんかよりもよっぽど補修優先度の高い場所ではあったのですが、さすがに初っ端からこんな惨状を補修していくというのはハードルが高かったので後回しにしていたという事情があります。

ですが、寝室の補修や簡易流し台DIYで経験を積んできた僕にもう怖い物は何もありません。

今回はこちらのキッチンに関して、床板の張替えから壁の補修、天井の打ち直しまで済ましていき、最低限キッチンとして使えるレベルにまでにするのを目標に、全てDIYでリフォームしていきます。

恐らく今回が空き家整備の中でも最大規模の補修作業となることが予想されます。長い記事シリーズになることと思いますが、どうかお付き合いいただければ幸いです。

今回はまず第一回目ということで、床板を全て引っぺがして床下・壁面の状態をチェックし、今後どのような補修作業を行っていくかの計画を立てていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

動画も作成いたしました。よろしければ併せてご覧ください

①事前準備

1.冷蔵庫を移動させる

床板を剥がすに際して、冷蔵庫は完全に邪魔なので移動させていきます。

ただ、当たり前の話ではあるのですがこの冷蔵庫めちゃくちゃ重たいです。容量170Lの冷蔵庫なので決して大きい物ではないはずなのですが、それでも一人で持ち上げて運ぶのは不可能でした。

そのため、寝室の床を補修した際に取り外したゴザを冷蔵庫の下に挟み込んで、引きずりながら移動させていきました。

本来ならこういう時に使うのは毛布が定石なんですけどね。残しておいてよかった、ゴザ。

一番怖かったのが居間から玄関に降りる時の段差ですね。

この空き家はバリアフリーなどという概念が無い時代からやってきた過去の遺物であるため、玄関との間に高さ50cmほどの段差があります。

この高さから冷蔵庫を下ろすのはかなりの恐怖感がありましたが……

一旦裏口から外に回って、反対から受け止めながら引きずり落すことで何とか運び出すことができました。

とりあえず外に運び出したはいいんですけど、この先をどうするかですよね。

まあ、以前家電リサイクル法について考える記事でも触れた通り、冷蔵庫はリサイクル券を購入して処分する以外は無いのですが……とりあえずは後回しにしておくことにします。

錆びてボロボロになっても嫌なので、一応簡易的に屋根を取り付けて庭に転がしておくことにしました。

また近いうち、こちらを処分するまでの様子をお伝えしていきたいと思います。

2.排水口の保護

排水口の中に異物が混入することの無いよう、ビニール袋で蓋をしておきました。

いい加減、この排水口の先がどこにつながっているのかも調べておくべきなんですけどね……まあ十中八九地面の中もしくは敷地のどこかに垂れ流しだとは思いますが。

②床板を剥がす

準備が整ったところで、ガンガン床板を剥がしていきます。

キッチンの床板は、全て上記画像のような縦長の化粧板が連なってできており、釘打ちなどもほとんどされていないため、基本的にはあっさりと引きはがすことができます。

ていうか、この化粧板って本来は合板とかコンクリートの床下地の上から張り付けていくもんだと思うんですけど違うんですかね?

でもそう言えば僕の祖父母の家の床板もこんな感じの材質だったような……それも思いっ切り穴開いてましたけど。

この家は床板を敷いてから壁面を建てていたようで、壁面の下にかなりきつめに床板が挟み込まれるように入っていました。

この隙間に合板は入りそうもないので、床板を張り替える際には逆に壁面が床板に挟まれるようにして入れていくことになりそうです。

床板剥がし中にアリさんの巣にぶち当たりました。

シロアリではないのでホッとしましたが……ていうかもはやシロアリが喰う余地もないぐらいこの家の床木材は腐りきっている説、あると思います。

床下から何やら年代物のカクテル缶が出てきました。

調べてみた所、こちらは1980年代に一世を風靡した桃のカクテル「メルシャン ピーチツリーフィズ」のようですね。

このお酒のことをピンポイントで記事にしてらっしゃる方が存在するぐらいには、当時流行ったお酒のようです。

飲んでみたいですけど、流石にもう売っていないみたいですね。残念。

そこまで苦労することなく、全ての床板を剥がすことができました。

③補修の計画を立てる

1.床板について

まず、前回の寝室での床補修と異なる点としては、今回は根太の状態が全体的に非常に良好である点があげられます。

なんと、根太の上に直接乗ってしまってもビクともしないぐらい、根太はその強度を保っています。

そのため、今回床の補修としては上に載せる床板を、前回の寝室の時同様合板をカットして載せていくだけで済んでしまいそうです。

ただ、キッチンは廊下を兼ねているためやたら長く、合計で合板が7枚も必要になってしまいそうなので、費用面としては寝室の時とあまり変わらないかそれ以上になりそうです。

2.壁面の補修予定について

今回の補修作業では、床板を張る前に壁面についても割と広範囲にわたって補修をしていこうと考えています。

なんといってもまず冒頭でもご紹介しためちゃくちゃ汚いキッチンの壁を何とかしたいですし、それ以外のベニヤ製の壁も結構いたるところがべろべろ捲れて傷んでしまっているので、その補修もやっていきたいところです。

このベニヤ製の壁なんですが、結構場所ごとに傷み具合の差が大きかったので、何か原因でもあるのかと気になって、特に傷みの酷い場所をめくって裏側を覗いてみたんですよね。そうしたら……

外壁であるトタン板が一部劣化して穴が開き、そこから外の土砂が流れ込んでいました。

丁度キッチンの裏手が山肌になっていて、そこから流れてきた落ち葉やら土砂やらで外壁が3分の1ぐらい埋もれてしまっているんですよね。

おそらくはこれのせいでトタン板が劣化し、穴があいて土砂が入り込み、結果としてキッチンの壁の劣化につながったのではないかと。

となると、一度この土砂も運び出して外壁の様子もチェックしてみる必要がありそうですが……。

この量の土砂をはこびだすのか……キツそう。

④まとめ

今回は空き家のキッチンの床板を剥がし、今後の補修の計画を立てる様子をお伝えしていきました。

根太がまだまだ使えるぐらい頑丈だったのは意外でしたが、やはり当初の想定通り・もしくはそれ以上に大掛かりな補修が必要になって来そうです。

少なくとも現段階で必要な作業は以下の4点

  • 裏手の土砂除去
  • 外壁の補修
  • 壁面の補修
  • 床板の張替え

これに加えて更に天井の穴を埋める作業だったり、床板の上に張る板材をどうするか考えたりなど、キッチンをまともに使用できるようにするまでは幾多の困難を乗り越える必要があることが分かりました。

土地の引き渡しまであと一ヶ月、いよいよ空き家整備もラストスパートということで、小屋づくりがスタートするまでに少しでもこの空き家を「倉庫」兼「コオロギ繁殖部屋」兼「炊事場」兼「風呂場」としてギリギリ使用できるぐらいまでは整備を進めていきたいと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。