どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第101回になります。
前回の記事では空き家の床下に侵入した獣と遭遇してしまい、早急に対策をとる必要性に迫られることとなりました。
そこで、獣が嫌がる臭いを出す忌避剤を家の周囲に散布することで一旦家の中から追い出すことを試みました。
しかし、忌避剤を散布しただけでは一時的な対処にしかならず、もっと根本的に獣が床下に侵入することができないよう対処することが必要となります。
という訳で、今回の記事では獣対策の続きということで、獣の侵入経路になりそうな隙間という隙間を埋めていく作業の様子をお届けしていきます。
実際空き家の床下の隙間を埋めるにはどのぐらいの労力が必要なのか。どのような方法で隙間を埋めて行ったのか。お伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
①獣が出て行ったことを確認する
侵入経路を塞いでいく前にはまず、空き家から確実に獣が出て行ったことを確認する必要があります。
家の中にいる状態で塞いじゃったら、イコールで中に閉じ込めるということになってしまいますからね。
忌避剤を散布して数日たってからまた空き家を訪れたのですが、溜め糞がされていた場所に特に変化は見られませんでした。
その後、空き家の中でとにかく床を鳴らして床下に獣が潜んでいないかチェックしたのですが、その時は床下に何かが潜んでいる様子は全く見られませんでした。
これはちゃんと忌避剤が効いて、獣が家の中か出て行ったと考えていいのでしょうか……?
ただ、完全に獣の痕跡が見られなくなったかというとそうでも無くて……
空き家の庭には、このような明らかに獣が掘り返したのであろう痕跡が至る場所に残されていたんですよね。
しかもこれらの穴は忌避剤を散布した時には無かったもので、つまり散布してから新しく獣が空き家の庭をうろついていたという証拠になってしまいます。
忌避剤に効果があったのであれば、普通家から出て行くだけに収まらず家周辺にも近寄らなくなるような気がしますが……。
まあ、とりあえず今の時点で家の中からいなくなっているのは確かなので、今のうちに隙間を塞いでしまうことにしました。
②床下の隙間を岩で塞ぐ
まずは、空き家の基礎部分の隙間を岩を使って塞いでいくことにしました。
この空き家の基礎は昔ながらの岩づくりになっていて、しかもその岩の規格もかなりバラバラの物を使っているため、床下部分はご覧のようにスカスカな状態となってしまっています。
この部分を埋めるために、まずは庭に転がっている岩を使っていくことにしました。
空き家の庭にはかなり大量の岩がゴロゴロ転がっていたため、一通り集めただけでも結構な量になりました。
これだけの石材を購入するとなると、25㎝サイズの物で一個1000円とかするみたいですから、そんなものがゴロゴロ転がっているなんて最高ですね。
かき集めた石材を、まずは大きい物から大まかに隙間を埋めるように配置し、その更に隙間を埋めていくようにより細かい石材へと切り替えながら積んでいきます。
その結果……
ご覧のように、隙間を埋め尽くすことができました。
全く隙間が無いわけではなく、ネズミぐらいだったら潜り込めそうなぐらいの隙間はありますが、僕がアナグマやタヌキ・アライグマぐらいの生き物だったら無理だとは思います。
これで獣が諦めてくれればいいのですが……調べてみると岩をどけたり穴を掘ったりして突破してくることがよくあるみたいなので若干の不安は残りますね。
同様に寝室の床下に当たる部分もかなりスカスカだったので埋めていこうとしたのですが、ここで庭にある分の石材だけでは足らなくなってしまいました。
そこで、空き家からちょっと離れた山林部分に転がっている石材を調達することにしました。
僕が購入予定の土地は3分の2ほどはご覧のような山林・沢からなっており、山の上の方から転がって来たのであろう岩が超大量に積みあがっているんですよね。これはもう宝の山です。
流石に徒歩で運搬するには距離があるため、一旦買い物かごに詰めて車で近くまで乗り付けてから、空き家の庭へと搬送していきました。
大・中・小かき集めた石材を積み上げていって……
寝室の床下の隙間も埋め終わりました!
③謎倉庫の扉の隙間をガルバリウム波板で塞ぐ
恐らく、現状獣にとっての一番の侵入経路となっているであろう、謎倉庫の隙間対策を施していきます。
ここまで同様、石材を持ち込んで隙間を埋めて行ってもいいのですが、もっと効率の良さそうな方法があったので、そちらを選択することにしました。
それは、謎倉庫についている扉下部の隙間を、ガルバリウム波板で塞いでいくことです。
この扉自体に簡易的な鍵も付いていて固定することが可能なため、倉庫内の隙間を塞ぐのではなく倉庫自体を丸ごと塞いでしまうことで獣の侵入を阻止する作戦です。
ガルバリウム波板は、以前空き家裏手の外壁を補修した際に余った物を使用しています。
早速波板をカットし、波板用の傘釘を使って扉に打ち付けていきます。
扉に釘を打ち付けるということで、扉の中身がスカスカになっていてちゃんと釘が刺さってくれなかったらどうしようかと不安だったのですが、思いのほかドアの作りがきちんとしていたためガッチリ固定することができました。
打ち付け終わった後の様子です。
これは流石に、よっぽど地面を深く掘られでもしない限り大丈夫そうですが……果たして獣はこれでも突破してくるのでしょうか?
他にも数カ所隙間が目立つ部分があったため、同様に波板や余った石材を使って隙間を埋めていきました。
排水ホースが伸びている風呂場の床下部分もかなり隙間が目立っていたので、こちらも埋めていきました。
これにて侵入経路の対策を一旦完了といたしました。
④まとめ
今回は空き家の床下に獣を侵入させないようにする対策として、床下の隙間を石材や波板を使って塞いでいく様子をお伝えしていきました。
結構頑張ってかなりキツキツに敷き詰めて行ったつもりではあるのですが、正直これだけで獣の侵入を完全に防げるかというとかなり微妙なところです。
前述したように、岩をどかしたり穴を掘ったりして侵入される可能性はありますし、天井付近の侵入経路チェックは全くできていないため、屋根やその他空き家上部の隙間がもしあったらそこから侵入される可能性だって存在するわけですからね。
ていうか、明らかに天井から獣が落下してきたのであろう穴がキッチンにもともと開いていたのですから、むしろ他に獣が侵入できる経路がどこかにあるのだと考える方が自然ですよね。
とはいえ、いきなり完璧に獣の侵入を防げるような対策を施すというのもやはり難しい物です。人間目線ではどうしたって獣の侵入経路を予想するのも限界がありますからね。
なので今後また空き家内に獣が侵入したり、侵入してそうな跡を見つけたらその都度侵入経路をしらみつぶしに塞いでいくというのが現実的な方針なのかなと考えています。
また獣関連についても、何か動きがありましたらお伝えしていきます。
今回の記事は以上となります。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。