どうも、たかしです。
3月末の土地引き渡しまで、とうとう2週間を切りました。
現在、小屋暮らし予定地に建っている空き家の補修の方がとりあえずひと段落し、後は引っ越しがいつでもできるよう、「空き家」・「現在住んでいるアパート」両者の荷物を整理する段階まで来ているのですが……
その前に一つだけ、引っ越し前にきちんと計画を立てておきたいことがあります。
それは、「小屋が完成するまでの仮拠点・生活空間をどうするか」という問題についてです。
生活空間……つまりご飯を食べたり、ブログ記事執筆・動画編集などのPC作業・そして何より寝泊まりをする場所ですね。
小屋を作る大きな目的として「快適な生活空間」を確保するためというのがあるのですが、しかし小屋の建築にはどれだけ短く見積もっても1ヶ月はかかります。
土地の引渡しが済んだら現在のような通いでの作業ではなく、現場に寝泊まりして集中的に小屋の建築を行っていく予定なので、最低1ヶ月間は仮の拠点を築いてそこで過ごす必要があるんですよね。
さて、そんな仮の拠点として最も有力候補なのが、先日の記事で補修が完了したキッチンです。
こちらはかなり力を入れて補修をしただけあって空き家の中ではそうとうキレイですし、細長くはありますが面積も広く、10畳以上の空間があります。
ただ、いくらキレイとはいってもそこは空き家、流石にここで直に布団を敷いて寝泊まりできるほどのメンタルは僕にはありません。
なので、このキッチンの中で室内用のテントを広げて過ごせたらいいなと思い、色々探し回った結果良さそうだと思ったのががタスミ「暖房テント」です。
- テント内の暖かさを重視した構造・生地
- 底の部分が空いており、布団やベッド、カーペットなどに被せて使う仕様
- 室内用なので、ペグ打ちの必要なくテントを立てられる
特に今回僕に刺さった特徴が、「底の部分が空いていてベッドなどに被せて使える」という点ですね。
実は今現在アパートで使用しているベッド、結構サイズが大きいため移動させるのも手間で、空き家に持ち込むかそれとも売るなりして処分するか迷っていたんですよ。
このベッド、一人暮らしをする時に買ったスノコフレームのベッドで、セミシングルなんですがかなり値段が張ったんですよね(確か5~6万ぐらい)。だから処分するのももったいないなと思っていました。
そこで、タスミ「暖房テント」とこのベッドを組み合わせれば、暖かくて快適で、ベッドだから高さも確保できて、そんな理想的な居住空間を空き家内に作り出せるんじゃないかと。
という訳で今回はこのタスミ「暖房テント」を実際に購入し、実際に空き家で使用する前にアパートで予め使用感を確認してみましたので、その紹介・レビューをお伝えしていきます。
流石に僕のように空き家内での仮拠点として使う目的の方はなかなかいらっしゃらないとは思いますが……
例えばアパートやマンションの壁が薄くて寒いだとか、何かしらの理由で他人と同部屋で過ごさなければならなくてプライベート空間を確保したいだとか、そんな方たちにもこちらの商品はぴったりだと思いますので、この記事が参考になればと思います。
それではやっていきましょう。
他の紹介・レビュー記事
①開封・中身紹介
タスミ「暖房テント」(以下暖房テントと呼称)を購入しようと何店舗かホームセンターを回ったのですが、どの店舗も置いていませんでしたので最終的には僕は楽天市場で購入しました。
↓が僕が購入したショップのリンクです
色は「アイボリー」「グレー」「ピンク」「ミント」の中から「ミント」を選びました。
サイズはSサイズ。
長さ2.1mの幅1.2mといことで、僕のセミシングルのベッドでは少し大きいような気もしましたが、これ以上小さいサイズも無いようだったのでこのサイズを購入しました。
購入価格は送料込みで9240円(2024年3月現在)
価格はショップによって微妙な差異がありますが、僕が購入した2024年3月現在ではおおむね1万円前後で購入できるようでした。
注文してから3日ほどで到着。
大きさ1mほどの箱一杯に、暖房テントの収納バッグがビニール袋に入って梱包されていました。
- 収納バッグ
- テント本体
- ポール
- ポール収納袋
商品の素材はテントの生地と共通していて、やわらかめの布地で出来ています。近い素材としては、病院やビジネスホテルなんかで使われているベッドのシーツをもう少し厚く柔らかくしたような感じでしょうか。
この記事は汚れた際に洗濯機で洗うことも可能なようです。
テント本体は広げるとかなり大きいです。
本当にしっかり広げてから組み立てしようとなると、6畳サイズ位の部屋いっぱいぐらいは必要になりそうな気がします、
テントのポールがちょっと面白い構造になっていて、こうやって見ると何本ものポールの束に見えますが……
実際はポール同士が内部に通っているゴムひもでつながっていて、一本の長いポールになっています。
ポール同士のどこを繋ぐのかが分かりやすく、ポールがバラバラになってなくしてしまうということもないのはメリットですが、この構造のせいで組み立て時にはちょっと苦労する部分も……詳しくは次の項で説明していきます。
②組み立て・セット
早速この暖房テントを組み立てて、ベッドにセットしていきます。
まずはポールを組み立てたのですが、これが既に飛んでもなく長く、部屋の中での取り回しが大変です。
何と言っても長さ2.1m・高さ1.35mのテントを立てるため斜めに通すポールですから、大体4mぐらいの長さがあることになります。僕の住んでいるリビングが割と縦長の11畳の部屋になっていたため何とかなりましたが、長さの取れない小さな部屋や、ぶつかって落ちたら大変な物があるような部屋ではポールを一気に繋げて組み立てるのは難しいかもしれません。
次にテント中央部にあるスリットに2本のポールをクロスさせながら通していくのですが……これはもう本当に広い空間が確保できないと大変な作業になります。
この2本のポールが例えば分割できるような物だったら、スリットの両端から半分ずつのポールを通してスリット内部で連結……といったやり方もできるのですが、先述したようにポールは内部のゴムひもでつながってしまっているため、どうしても1本の超長いポールをスリットの端から通していくほかありません。
一応、ポールを細かく分解した状態で組み立てながらスリットに通していく……といったやり方で通す際のやり辛さは軽減できるような気もしますが……通し終わった際には組みあがった状態になるので、結局ある程度部屋の広さが無いとギリギリになってしまうのは変わりません。
というわけで、暖房テントをくみ上げる際には6畳ほどの広さでかつポールがぶつかったらダメな物が無い空間を用意することを強くお勧めします。
ポールを通し終わった後は、ポールを曲げながらテントを持ち上げていきます。
ポールの先をテントの4隅にあるポケットに入れて引っ掻けることでペグの代わりにしてテントを持ち上げて行くのですが、写真から見て分かるようにこれも部屋が狭いとキチキチで大変な作業になってしまいます。
ポールが真っ直ぐな状態ではポケットに収まらないため、ポールを曲げてテントを持ち上げつつポケットに引っかけて行くのですが、一人だとテントが重く、思わぬところに引っかかってしまったりしてこれまた周りがごちゃごちゃしていると色々な物が破損する危険性が出てきてしまいます。
テントが何か尖った物に引っかかって破れたりでもしたら目も当てられませんから、暖房テントの組み立てには先述したように広い空間と、できれば2人以上での作業が推奨されます。説明書にもそのように記述してありました。
まあ、僕はボッチだから当然一人でやりましたけどね。一人でも不可能ではないです、大変ですが。
4隅がポケットに収まったら、テントとポールをフックで固定して……
ベッドに被せればセット完了です!
やだ、素敵……結構いい感じじゃないですか?
商品ページには幅1.2mとありましたので、幅90㎝のセミシングルベッドだとかなり余りが出るかなと思ったのですが、予想以上にフィットしています。
ポールにはある程度柔軟性があるので、ちょっとぐらいの幅や長さの差は結構誤魔化しがききそうな気がしました。
ちなみに、僕が購入した暖房テントは出入り口が3カ所にしかないので、設置の方向を間違えると一番大きい入り口から出入りができなくなるので注意してください。僕は間違えてしまって、再セットしてめちゃくちゃ大変でしたので。
③使用してみた感想
1.全体的な使用感
早速テント内部に侵入してみました。
テント自体はだいぶ光を通す素材になっていて、外部の光だけで充分テント内は明るいです。
高さが1.35mと商品ページにはありますが、ベッドに被せる場合はマットレスやベッドフレームの分底上げがされますのでもうちょっと天井は低くなります。それでもベッドの中で胡坐をかく分には問題ないぐらいの高さは確保できていました。
天井部分はメッシュ生地になっており、テントの生地自体通気性は皆無ではないので、テント内の湿気が上がり過ぎるということは無さそうです。
総じて、なかなか居心地のいい空間となっていました。
上記画像奥の方に見えるポケットのようになっている部分は「タブレットポケット」というそうで、この部分にスマホやタブレットを入れて動画を見たり操作した利ができるといった触れ込みになっているのですが……
角度的に寝っ転がって見やすい位置には無いので、座り込みながら見ることを想定しているのかなと思ったのですが、それにしてはちょっと上すぎるので首が痛くなりそうな気がします。
クリアカバーの上から操作できるようになっているようではあるのですが、スマホとクリアカバーの間に隙間ができてしまうと操作できず、かといって操作しようとカバーを押すとスマホが下がって隙間ができてしまう……と、とにかく使いづらい印象でした。
スマホではなく重たさのあるタブレットなら別なのかもしれません。
天井の収納ネットは別で収納バッグに入っていて、く見た縦から取り付けることができます。
収納ネットを付けるとテント頂点からぶら下がっているフックが利用しづらくなるので、収納ネットを取り付けずに利用するというのも一つの選択肢だと思います。
収納ネットを引っかけるための部分にも、上記画像の温度計のように重すぎない者であれば吊るすことが可能です。
テント自体の長さは、当然ベッドの長さに準じているため普通に寝る分には特別不便さを感じることはありませんでした。
ただ、テントの端っこ部分がどうしても頭や足に引っかかる感触はあるため、寝る時セミシングルベッドでギリギリの人は若干窮屈さを覚えるかもしれません。
ワンサイズ上のMサイズでも長さは変わらないようなので、この部分に関しては受け入れるしか無さそうです。
身長173㎝の僕であれば、そこまで窮屈さを感じることはありませんでした。180㎝越えの人とかだと、ちょっと狭さを感じるかもしれませんね。
2.暖房性能の検証
一体どのぐらいの暖房性能があるのか調べるため、実際にテント内部と外部にそれぞれ温度計を設置して調べることにしました。
実際にテントの内部で寝泊まりをし、翌朝の内部・外部の温度差を調べます。
3月16日~17日にかけて検証。その結果は……
この日の朝のテント内部が19度後半ほどだったのに対し……
外部の部屋自体の温度は16.6度でした。その気温差約3度!
その後も2日間同様に検証を続けましたが、僕が使用している状況では終始大体温度差3度ほどでした。
商品ページには「+5度の暖房効果」との記載があったのでそれとは異なった結果となりましたが、僕の場合ベッドに被せている関係上底の方に隙間ができてしまっているのでそのせいかもしれません。
とはいえ、ベッドの上に被せるだけでも+3度の暖房効果があることがこれで実証されたと言えます。
寝る時の気温3度去って結構大きいですからね。もっと隙間が無くなるように設置の仕方を工夫すればますます暖房効果が上がるという期待もありますから、これはなかなかいい結果だったのではないかと思います。
⑤まとめ
今回はタスミ「暖房テント」について、実際に組み立ててたり、内部の快適性、暖房性を確かめたりして小屋暮らしまでの仮拠点として活用できるかどうかを確かめていきました。
結論として、暖房テントはセミシングルベッドにも使用でき、快適性・暖房性共になかなかのもので、問題なく仮拠点として活用できそうだということが分かりました。
お値段は1万円前後とそれなりにお高いですが、生地自体がそれなりにしっかりしていて、快適性・暖房性に関しては何の問題も無く使用できるため、きちんと目的に合っているのであれば採用する価値は十分にあると思います。
様々な活用法が考えられるタスミの暖房テント、室内のプライベート空間確保&防寒としてぜひいかがでしょうか?
また土地の引渡しが済んで小屋暮らし予定地に引っ越し次第、空き家内という過酷な環境でも暖房テントはしっかり機能するのかどうか、改めて紹介・レビューしたいと思っています。どうかお楽しみに!
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。