どうも、たかしです。
小屋暮らし予定地に付随してきた空き家の整備を進めるシリーズも既に60回を超え、最初に空き家の片づけを開始してから4か月が経過してしまいました。
空き家整備の後半戦として進めてきた「ギリ住める環境を目指すシリーズ」も、前回の「居間・倉庫・玄関」の清掃が終わったことで一応の区切りとなったのですが……
結果としては「ギリ住める環境」を達成できたとは言い難く、どちらかというと「ギリというか結構住めない」「月10万もらえるなら住む」ぐらいの環境にするのがやっとでした。掃き掃除の限界を感じます。
まだ壁や床の拭き掃除はしていませんが、もし仮にこの状態の空き家を磨き上げた所でそれで住める状態になるのかというと、そう言うことでも無いような気がします。
となれば、掃除するだけに収まらずいよいよ本格的に「リフォーム」の領域――剥がれている壁の張替えだったり抜けている床板の補修であったりといった作業に入っていくことになるのですが……。
しかし、流石にその一歩は非常にハードルの高いものです。
補修したり張り替えたりとなればそれなりに工具を揃えたり、資材を購入したりすることになりますし、空き家に電気を通す必要も出てきたりと何かと出費が増えることになります。
僕にとってメインはあくまで小屋の建築であり、この空き家の整備にそこまでお金をかけるのは本意ではありません。なので、できればお金を掛けずに最低限の補修だけで済ませたい物です。
そのため今回は一旦立ち止まり、今現在空き家の抱えている課題とは何なのか、今後この空き家をどのように補修しどのように活用していくのかを明確ににして、今後の展望について考えていきます。
「ギリ住める環境」にどうしてもならない原因は何なのか?
どこをどの程度補修すれば空き家に求める役割を十分果たせるまでの状態に持っていくことができるか?
それらをはっきりさせて、自分が取るべき選択を見極めたいと思います。
それではやっていきましょう。
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①外観の問題点
まずは空き家全体の外観に関する課題を挙げていきます。
1.杉板が外れてる箇所がある
空き家の外壁には主にトタンと杉板が張られているいるのですが、杉板が剥がれて落ちていたり、隙間が空いてしまっていたりする箇所が多く見られます。
これに関しては、新たに杉板を張り直すなり打ち直すなり、上からトタンを張ってしまうなり対処法は色々あるとは思います。
2、外板の張られていない箇所がある。
普通、建物の外壁材の下には「下地」にあたる外板があるのが一般的で、恐らく現代住宅のほぼ全ては「下地」「防水シート」「外壁材」の順に外壁が構成されているのが当たり前なのですが……
この空き家は、遥か昔の木造工法である「土壁方式」になっているんですよね。
これの何が問題かって、土壁が劣化してボロボロ崩れてしまって隙間だらけで、後にご紹介する内壁に隙間が空いているのも合わさって家の中の隙間から外が見えるぐらい壁がスカスカになってしまっていることですね。
この隙間からありとあらゆる昆虫が侵入してくるので、家の気密性はほぼ全くないに等しい構造になっています。
3.基礎が謎の石
この空き家は、基礎が全て画像のような「謎の石の上に乗っかっているだけ」になっています。
この謎の基礎石ですが、一つとして同じ規格の物が存在せず、形・大きさがバラバラで寄せ集め感が半端じゃないです。
それでいて、柱の基礎石は全く固定されておらず、柱が石の上に載っているだけになっているので不安感が凄いです。
恐らくこの家、築50年はゆうに過ぎているとは思うのですが、こんなあっさりとした基礎でもそれだけの年月建ち続けているのは驚きです。
②内装の問題点
続いては家の中、内装に関する課題点を挙げていきます。
正直外観なんてものは住んでいてそこまで気になる者ではないので、こちらの方がどちらかというと住み心地で言うとメインです。
1.隙間が多い
外装編でも触れましたが、この家はとにかく壁の隙間が多いです。
居間は全面土壁で出来ており、端っこの方が欠けてしまって隙間ができてしまっています。
また、他の部屋はベニヤが剥がれたり床が沈んでしまったりして隙間ができてしまっています。
隙間があると、やはりこのように虫がやすやすと侵入してきてしまいますので、家の中にいても気が休まらなくなってしまいます。
古い木造住宅である以上虫の侵入を避けることはできないとは思いますが、それでも流石に部屋中に隙間があると全く家の中にいるような気がしないので、できる限り目に付くような隙間は無くしたいものです。
2.天井に穴が開いている
居間とキッチンにそれぞれどでかい穴が天井に空いています。これは流石に言わずもがな大問題です。
特にキッチンの方に空いているこちらの穴なんですが、何か穴の開き方が「屋根裏から獣にブチ開けられた」みたいな感じでめちゃくちゃ怖いんですよね。
何者かが屋根裏に潜んでいるんじゃないかと恐ろしかったので、意を決してカメラを突っ込んで屋根裏の様子を観察してみることにしました。
その映像がこちらなのですが……
幸い、この時点では屋根裏に生命体の気配は見られませんでした。
ですが、なぜかやたら落ち葉が積もっているのが気になりますね。屋根の隙間のどこかから入ってきているのか、それとも侵入した獣が持ち込んだのか……。
一度屋根に積もった落ち葉や枝を掃除しようとは思っているので、その時にどこか侵入できるような穴が無いか調べる必要がありそうです。
3.床がボロボロ
今のところ空き家の中で一番早急に手を加えなくてはならない問題が「床が劣化しまくっている」ということです。
大穴が開いてしまっていたようなキッチンの床は言わずもがなですが……
掃除してきれいになったかに見えた居間の床も、シートをめくった下は虫食いとその糞だらけでめちゃくちゃでしたし……
やたらぐにゃぐにゃする寝室の床は、シートをめくった下の畳が劣化しまくっていて沈んでおり、壁との間に隙間ができてしまっている有様でしたし……
とにかくこの空き家は、ありとあらゆる場所の床がボロボロで、ただ移動するだけでも足元が安定せずに落ち着かない有様です。
できることなら全て張り替えてしまいたいところですが、最低でも一番ひどい状態のキッチンと、コオロギを飼う部屋にする予定の寝室の床ぐらいは何とかしたいですね。
③まとめ
今回は空き家の現状における課題点を挙げながら、今後の補修をどうしていきたいか考えてきました。
結果、補修の優先順位としては
床>天井>内壁>外壁>>>>>>>基礎
といったところでしょうか。
流石に基礎を同行するのは難易度が高すぎると思うので、そこに手を出す際にはもはやリフォームというよりは建て替えをする時でしょうね。
すぐにでも何とかしたいのは床ですが、空き家中全ての床を張り替えようとしてしまうと結構な手間と資材費がかかってしまうことが予想されるため、要所要所で補修を行っていきたいところです。
さしあたってはキッチンと寝室の床は全面張り替えたいですが、その他居間や納戸の床なんかは、状態を見つつ一部の張替えや補修で済んだらいいなと考えています。
外壁の隙間や天井の穴なんかも、全面補修するとなると費用が掛かり過ぎてしまうので、簡単な補修で済む範囲で手を加えていこうかなと。
そもそも、やっぱりこの空き家を住めるようにするというのは無理がありそうだなと今回空き家全体の課題を見てみて思い知りました。
当初の予定通り、あくまでこの空き家は「倉庫兼炊事場兼コオロギ養殖場」として利用するにとどめて、そのために必要な最低限の補修を行う方向でやっていきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。