どうも、たかしです。

土地の引渡しはもう目の前。小屋暮らしの始まりもいよいよ近づいてきました。

小屋暮らしの始まりが近くなってきたとなればいよいよ「小屋をどのように建築していくか」ということについて、ガチに、真面目に、そして現実的に考えなくてはなりません。

これまでもいくつか小屋の建築に関して考えた記事は投稿してきましたし、旧ブログの方では計画図をつくり、それを基にして小屋の模型を作ってみたこともありました。

しかしながら、この模型作りを行ったのは去年の7月。半年以上も前ということで、全然小屋暮らしに対してのイメージも弱く、曖昧な部分に関しても「まあ実際に作る時にまた考えればいいや」ぐらいでかなり適当だったのは否めません。

という訳で、今回の記事から数回にわたり「小屋づくりの計画をガチで立てる」シリーズを展開し、小屋づくりの基礎から仕上げに至るまで明確なイメージを築いていきたいと思います。

今回は「基礎・土台編」ということで、文字通り建物を建てる際の基礎となる部分をどのように整備・建築していくかを考えていきます。

それではやっていきましょう。

①設計図&必要な資材

資材
  • 2×4束石……6個
  • 90mm角材……6ft×1本
  • 2×6材(防腐)……12ft(3650mm)×2本 6ft(1830mm)×4本
  • 2×4材(防腐)……6ft(1830mm)×12本
  • 2×4根太取り付け金具……20個
  • スタイロフォームIB(30mm)(910mm×1820mm)……3枚
  • スタイロフォーム取り付け金具……42個
  • 針葉樹構造用合板(12mm)……3枚
  • 砕石……2袋

今回、土台の設計図は以前の模型組み立ての時の設計図からは大きく変更しました。

設計の変更の大きな要因としては、以前の設計を作った時とより僕の中の知識量もだいぶ増えてより強度・効率的に良いと思える方法を取りたくなったことが主な要因です。

2×4束石とは、直方体型の束石に90×90mmの角材をはめることができる穴が開いている物です

穴の部分に角材をはめた後にその角材に2×6材を打ち付けることで土台の外枠を形成することができます。

根太の取り付けについては、普通にビスを打ってもいいのですが、今回は強度面を気にして根太取り付け金具を採用することにしました。

金具が20個も必要になるのでその分費用はかなり増えるのですが、やはり土台関連は気を遣ってしっかり取り付けたいという思いから導入を検討しています。

砕石は、束石下の地面の転圧時に、地面の安定性を高めるため敷き詰める用です。

今回建築する小屋では「床・壁・屋根」全てに断熱を施工し、どのぐらい室内が快適になるのかを実証してみようと考えているので、床下にもスタイロフォームを施工します。

床下への施工には取り付け金具(Zピン)が必要なので、それを一カ所につき計42個使用します。

道具
  • 丸ノコ
  • インパクトドライバー
  • 水平器
  • メジャー
  • シャベル
  • タンパー(転圧機)

道具については特に変わった物を使用はしませんが、今回の3畳小屋の基礎を施設する際には一般的に水平を取る方法である「水盛り」ではない方法で水平を取り、「水糸」「水貫」なども設置しない予定なので、必要な道具もかなり少なくなっています。

また、タンパーは端材と空き家に残っていたブロックを使ってDIYする予定です。

②基礎・土台の設置工事計画

1.基礎束石の位置決め

今回は基礎束石の決め方に、一般的な基礎の位置決めとは違うもっと簡略的な方法を採用します。

まず、2×6材で一番外側の枠を仮止めしたら、その内側に90mm角材をはめた2×4束石を配置し、仮置きをします。

その状態で、まだ基礎と外枠は連結させないまま、対角線の長さが同じ長さになるよう、基礎石の位置を微妙に調整します。

対角線が同じ長さになる位置を見つけたら、その時点で外枠が長方形となっていて直角ができているということになるので、その位置で地面にマークをするか、もしくはもう束石を設置してしまいます。

2.高さ合わせ

束石の位置が決まったら、次は各束石の高さを合わせていきます。

まず束石の位置部分の地面をある程度掘ったら、底に固い土と砕石を混ぜたものを投入して束石部分の地盤を固めていきます。

土は以前浸透層の穴を掘った時の物がめちゃくちゃ余っているのでそれを利用します。

小屋暮らし予定地の土地はどうやらある程度掘ったところに固い地盤があるみたいなので、束石の下の地面をこの固い地盤が出てくるところまで掘っていき、更にその上から砕石を混ぜた固い地盤の土を重ねていく感じです。

土を固める際のタンパーは、端材と余っているブロックを組み合わせてDIYする予定です。

ある程度高さを合わせつつ地盤を固めた後に、各束石間に2×4材を渡し、その間に水平器を設置してきちんとした水平を取っていきます。

もっと広い床面の水平を取る際には、バケツとホースを使った「水平出し」をする方法が一般的ではありますが、今回は3畳小屋という非常に小規模な建物の床面であるため、これでも十分水平は取れると思います。

3.各木材の切り出し、組み立て

各束石の高さを合わせ終わったら、後はそれほど特別な工程は無く、設計図の通りに資材を切り出して組み立てていくことになります。

2×6材を組み終わったら……

2×4材を根太受け金具で固定して……

最後にスタイロフォームを切り出した後wzピンで受け止めるように設置し、その上から合板を固定すれば床面は完成です。

③まとめ

今回は小屋の基礎・土台の設計図と作業工程を超ガチで考えた物をお伝えしていきました。

今回の3畳小屋のコンセプトは「基本ホームセンターで揃うものだけで」「できる限り作業工程を簡略化して」建築していき、その結果どの程度の物ができ上がるのか試すというものがあります。

一回目から最高の物ができ上がればそれが一番いいのですが、恐らくなかなかそうはいかないでしょうからね。今後の課題がより見つかりやすくするためにも、完璧を目指すというよりはむしろ「これでもいけるか?」というギリギリのラインを見定められるように簡略化して作っていく感じになります。

次回の「ガチで考える」は壁面の計画になります。

土台や屋根に比べるとそこまで複雑な部分は無いように思える壁面ですが、そこはガチで考えてみないとどんな落とし穴があるかは分かりませんので、しっかり計画を立てていきたいと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。