どうも、たかしです。
今現在僕は、街中から離れてただ一人山奥の中で小屋暮らしをしていますが……

そんな半ば仙人みたいな生き方をしていても、やはり僕が在住しているのは法治国家である日本であり、法律と言う社会的ルールに縛られて生活をせざるを得ません。
むしろ、社会的ルールが前提となって色々と整備されている街中で生活するよりも、法律によって自分が縛られていることを意識する瞬間はむしろ多いと言えるやもしれません。
もちろん、法律と言うのは基本的に誰もが生活しやすい社会を目指して制定されている物ですから、多少縛られることがあってもおおむね僕自身納得できるものであることがほとんどなのですが、それでもどうしても「この法律はちょっと実情に合ってないでしょ!」と感じる法律はいくつかあるんですよね。
と言う訳で今回は、小屋暮らしをする中で感じた「これだけは何とかしてほしい」という法律3選について、なぜそう思うのかと言う理由と一緒にご紹介していきます。
それではやっていきましょう。
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①建築基準法
まず第一に「現状に合ってない」と感じるのが「建築基準法」ですね。
建築基準法とは、建物を建てる際の「最低限のルール」を定めることを目的とした法律で、小屋暮らしをする中で……と言うよりは「小屋暮らしをする土地探し」をする中で非常に大きなハードルとして立ちふさがってきた法律です。
とにかく厳しい! 日本は建物を建てるということに対して厳しすぎるんですよ!
建物を建てる際「建築確認」と言う、言わば「行政へ建物を建てるための許可を得るための書類」を提出することを「建築基準法」は定めているのですが、その要件がDIYをして小屋暮らしをしたい側からしたら一気に土地選びの選択肢を狭めてくるルールなんですよね。
建築確認は、ほとんどの人が家を建てて住んでいる「市街化区域」と言うエリアに新しく家を建てる場合はどれだけ小規模な小屋であろうとも提出する必要があります。
僕は一度、「自分で建築確認を出せば市街化区域でも小屋を建てられるのでは?」と思って色々調べたことがあったのですが、その際に「高台の土地なので擁壁を建てなければならず、それに200万かかる」だとか「窪地になっているのでその整地に100万かかる」だとか、そもそも建築確認を出せる状態に土地がなるまでにめちゃくちゃ費用が掛かるといったハードルもあって、断念せざるを得ませんでした。


建築基準法は、過去にあった公道経済成長期・バブル期の土地乱開発を避けるためにかなり厳しく改正された過去があって、それが今もなお続いているので「素人が家を建てる」と言うことをほとんど想定していないような立て付けになっているんですよね。
ほとんどの人からしたら別にそれで問題ないのかもしれませんが、しかし昨今空き家問題を始めとした「少子高齢化の影響で余り始めた土地を持て余してしまう」といった事態が日本各地で発生しており、もはや「土地をみだりに使わせないための厳しい法律」という物が逆に土地余りの現状の首を絞めてしまっているように僕には思えます。
「再建築不可の物件」なんてのがその最たる例で、建築基準法の定める条件が厳しすぎるが故にどうすることもできなくなった物件が、老朽化する一方で周囲に危険が及ぶ事態にまで発展している現状がある訳ですから、僕は一刻も早く「建築基準法の改正・緩和」が現状の日本には必要なんじゃないかと思っています。
建築基準法の縛りがあるせいで、現状小屋暮らしを合法的に行うためにはほぼほぼ「建築確認の入らない区域外の土地で小屋暮らしをする」以外ありえない状況で、区域外の土地と言うのはそのほとんどが「生活するのに不便な場所」にあるせいで小屋暮らしをしたいのに難しい、と言うことが起こっていると思うので、何とか「市街化区域でも例外的に小屋暮らしができるような、条件の緩い土地」と言うのができてくれるといいなぁと思っています。
②鳥獣保護法
「動物を捕獲・捕殺すること」に関する法律である「鳥獣保護法」も、小屋暮らしをする中で「厳しすぎるし理不尽」と大きく違和感を感じるようになった法律です。
鳥獣保護法は、その名の通り「野生動物がみだりに捕獲・捕殺されることの無いよう」にルールを定めている法律なので、基本的には「素人が野生動物に手を出すことを禁じる」性格が強いです。
具体的には、「狩猟免許」を持っていない者は基本的に家に侵入してきたり畑を荒らしたりする野生動物に対して「わなを仕掛けること」が禁止されるし、当然「捕殺・狩猟」することも禁じられます。毒餌を置くこともダメ。
とにかく鳥獣保護法は、「何の資格もなく、行政の許可も得ていない人間が動物に対して捕殺・捕獲すること」を禁じるのです。これがまぁ~理不尽。

だって、自分が所有している家や畑に勝手に侵入してきているのは動物の方なのに、そいつらに対して対抗することを法律によって禁じられてしまうんですよ? 唯一出来るのは忌避剤を撒くとか、フェンスで囲むとかの防御行動だけで、それだって地面を掘ったり飛び越えたりしてくる動物がほとんどなので、こちらはめちゃくちゃ労力や資金を吸われてしまう訳です。
僕は家全体をフェンスで囲うのに5~6万は掛かりましたからね。もしも毒餌を設置することを揺らされたならば絶対もっと安上がりで済んだはずなのに。
動物の方は好き勝手振舞うことができるのに、人間は自ら定めた法律で手を出せないなんて、マジで笑えません。
行政の許可が出るのであれば、狩猟免許が無くてもわなを仕掛けることはできるみたいなのですが、それも捕獲対象が明確にどんな動物か分かってないとダメとか、動物によっては捕獲が許されないとかあるので、許可をもらうのも簡単ではありません。
せめて自分の土地の中だけでも、もっと自由に動物に対処できるようにしてもらいたいものですけどね。
③家電リサイクル法
最後に僕が何とかしてほしいと感じている法律は、家電製品の廃棄に関するこちらですね。
家電リサイクル法は、特定家電である「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4品目について、その廃棄時に「リサイクル料金を支払い、適切な処理業者に受け渡す」ことを消費者に義務付けています。
これの何が問題かって、これって要するに「上記4家電を処分するのにお金がかかる」と言うことになるのでどう考えても「不法投棄を助長する法律」になっちゃってるところなんですよね。
僕はこちらの土地に引っ越してくる前、空き家の中に大量に残っていた残置物を自分で全て処分したのですが、その際に裏庭の地面から大量のブラウン管テレビが出てきたんですよ。

これって要するにいらなくなったor使えなくなったブラウン管テレビを破棄したくても、お金がかかるから捨てられずに庭に埋めたってことじゃないですか?
……まぁ元空き家の住人に関してはそれ以外の「いや普通に捨てられるだろ」ってものに関しても地面に埋めまくっていたのでその限りではないような気もしますが、こういった事態を助長しかねないのが家電リサイクル法だと僕は思います。

実際僕が空き家の残置物のこちらの冷蔵庫をリサイクル券を購入して捨てた時は、その費用に5200円もかかりましたからね。高すぎるでしょ。
しかも僕は自分で処理場まで搬入してますから、これを搬入業者に頼んでいたらまた更に費用が掛かって1万円近くになっていた可能性があります。
僕は不法投棄をする人は全員クズだと思っていますが、それでもこれだけ処分するのにかかるってなると「じゃあ適当に山奥に捨てちゃおう」とか「庭に埋めちゃおう」ってなるのも少しは理解できてしまいます。
なので、処分にお金がかかるのはまだしも、それは「購入時に上乗せして」支払うべきだとやっぱり思いますね。
何でも「そうすると商品代が高くなって売れなくなる!」ってことで反対を受けてこの法律の形になったらしいですが……それは流石に闇が過ぎるだろと思います。
④まとめ
今回は小屋暮らしをする中で「今すぐ改正してほしい」と僕が感じた法律3選についてお伝えしていきました。
社会のレールに乗っかって、普通に働いて、町で生活して……ってなると法律に対して「理不尽だろ」と感じることは少ないのですが、一歩その環境から出て、大多数の人と違った生き方をすると案外法律が自分に対して牙をむいてくるんだなと言うことが、この1年半ちょっと小屋暮らしをして感じたことになります。
もちろん、全部が全部小屋暮らしをしているような僕に合わせて法律が変わってしまうと、問題だらけになってしまうとは思いますが、少なくとも今回提案したようなものに関してはもうちょっと緩和したり改正したりした方が、社会全体にとってもメリットが大きいんじゃないかと思う物ばかりなので、どうにかしてほしいですね。
ただ、今回僕が提案したようなことが選挙とかの争点になることってまず無いですからね。望みは薄そうだな……。
減税だとか給付金だとかよりもよっぽど重要なことだと思うんだけどなぁ……。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。