どうも、たかしです。

前回の記事では、最近気温が下がってきたことにより生じたコオロギ繁殖の停滞と、コオロギ繁殖の暖房に適した設備は何かについて考えました。

コオロギ繁殖停滞の理由

1.採卵数が減った

10月の産卵床

11月の産卵床

2.若齢幼虫の死亡率が上がった

適した暖房設備→エアコン

理由

  • 部屋全体を温めるため、大規模な飼育環境に向いている
  • 保温効果がそれなりにある
  • 歓喜の必要が無く、夜間もつけっぱなしにできる
  • 電気ストーブに比べると電気代が安い

しかし、コオロギの保温にエアコンを使うに際し、現在住んでいる部屋にはエアコンんはリビングにしかない上に飼育部屋とは逆方向に向いており、賃貸アパートのため新たにエアコンを設置することも難しいという問題が発生しました。

現在住んでいる部屋の間取り

そのため、この度飼育部屋に何とかしてエアコンの暖気を行き渡らせるための魔改造を実施したので、今回はその方法といくつかの注意点についてお伝えしていきます。

コオロギ飼育に限らず、賃貸アパートにお住みの方の中には「何とかして別の部屋にエアコンの暖気を送りたい」と言う風に思うことがあるのではないでしょうか。

この記事がそんな方たちの参考になればと思います。

それではやっていきましょう。

①参考にした記事の紹介

まず初めに、今回エアコンの魔改造を施すに際し参考にさせていただいた記事のご紹介をさせてください。

今回のエアコン改造は、こちらの記事を参考にさせていただいた……というより、もはや丸パクリです。

こちらのブログ、田舎暮らしをしながら得た節約術や何気ない出来ごとや発明などを多岐にわたって記事にしているとても興味深いものとなっていますので、当ブログをご閲覧くださっている方々にとっても楽しめるのではないかと思います。

アイデアを丸パクリして流用のような記事を作ってしまったせめてもの罪滅ぼしとして宣伝をさせていただきました。皆さんぜひ遊びに行って見てください。

②必要な物

空気を送り出すダクトとして、90Lのゴミ袋を使用します。ゴミ袋は、エアコンの吹き出し口を覆うのに丁度いいサイズで、それなりに厚手の物がいいです。

テープに関しては基本的に何でもいいとは思いますが、賃貸の場合は跡が残ると良くないので、養生テープがおススメです。ただ、養生テープだけだと粘着力が足りない場面も時々あるので、状況に応じて他のテープも使用した方が良いこともあります。

あと、ダクトを上に吊るしたい時にはタフロープのようなヒモ状の物があると良いです。

②設置方法

1.ダクトをエアコンに付ける

90Lのゴミ袋の底を切り取りダクト状にしたものをエアコンの吹き出し口に取り付けます。この時、エアコンの吹き出し口のカバーが袋に干渉してしまわないよう余裕をもって取り付けましょう。

垂れ下がったダクトを隣の部屋まで伸ばします。この時地面を這わせてもいいかとは思いますが、僕の部屋の場合それだとかなり邪魔になってしまうので、持ち上げて壁に沿って取り付けることにしました。

仮止めをした段階の様子です。奥側の扉は行き来に使用するので、手前側の扉を半開きにしてダクトを挿入しました。

2.仮運転・補強

一度動かしてみた時の様子です。

ダクトは空気でパンパンになり、特に力がかかる部分のテープはあっさりと剥がれてしまいました。そのため、補強が必要な部分に追加でテープを張り付けていきます。

エアコンの側面、ダクトの吹き出し口と対極に位置する部分は強く引っ張られるため、多めのテープで補強します。

吹き出し口周辺も追加のテープで補強し、更に吊り下げるための紐も取り付けました。紐は1本だけだと天井鵜に張り付けたテープがはがれて落ちてきてしまうため、3本の紐で支えることにしました。

吹き出し口の下部は追加の袋とカーテンで空気が逃げないようにしています。

多少は空気が漏れますが、それでも隣の部屋は十分温まります。

これにてエアコンの改造が完了しました。

③一日運転した結果

エアコンを改造してすぐ運転してから、夜の間と翌朝まで運用してみましたが、特に問題なくエアコンは隣の部屋に暖気を送り続けていました。

1.温度の変化

運転前には飼育ケース付近の気温は16度ほどだったのですが……

24度設定で1時間ほど温めた結果、19度ほどにまで気温が上がりました。

やはりダクトを介するため暖気が完全には伝わりにくいのか、床近くだと大体設定温度ー3~4度ぐらいの誤差があるように思います。

ちなみに天井近くだともう少し暖かい空気が滞留するようで、22度にまで気温が上がっていました。

天井にほど近いスチールラックの上部では、死亡率が上昇してしまっていた若齢幼虫の飼育ケースが集中していましたのでこれは都合がよろしい結果となりました。

ただ若干暖気が漏れるのか、夜通し運転していたことによりリビングも多少気温が上がっているような気がします。きちんと飼育部屋が温まっているのでヨシとしますが、電気代が心配です。

2.コオロギの変化

室温が上昇したことにより、明らかにコオロギの活性が上がりました。

これまで底の方かシェルターの下部でノロノロとしているだけだったコオロギ達は、積極的にシェルターの上部に上がって水を飲んだり餌に噛り付いたりと元気を取り戻しているように見えます。

また、これまでだいぶ控えめだった鳴き声も再び大合唱に戻りました。

ダクトを通すために扉を半開きにしていることもあって正直喧しいのですが、これで再び繁殖が盛り上がると考えて我慢したいと思います。

④まとめ

今回はコオロギ飼育の暖房として、隣の部屋からエアコンの暖気を引っ張ってくる方法と実際に運用してみた様子についてお伝えしました。

結果としてきちんとダクトは役目を果たし、隣の部屋をエアコンで温めることに成功しました。ですが、問題点んも2つほどあります。

まず一つ目はダクトがめちゃくちゃ邪魔だということです。

上記画像を見てもらっても分かると思いますが、90Lゴミ袋がパンパンに膨れ上がることにより部屋の圧迫感が半端じゃないです。

これは正式なダクトでなく90Lゴミ袋を使用したことによる弊害だと言えます。もしも可能であるならば、「エアコンの吹き出し口にだけ90Lゴミ袋を取り付けて、途中にはもっと細いゴミ袋を使用する」などの工夫をすればもう少し圧迫感は減らせるのではないかと思いました。

ただその場合、空気の通り道が狭くなることによりより袋の反発力が上がって固定しているテープが吹っ飛ぶといったような、新たな問題が生じる可能性はあるかもしれません。

二つ目の問題は電気代です。一日エアコンを運転してみて、常時かなりの風量でダクトに暖気が流れっているように感じました。やはり隣の部屋に暖気を送り出さなくてはならないということで、通常よりもエアコンに負荷がかかっている可能性があります。

電気代が嵩み、結果として電気ストーブを使用したのと変わらないぐらいのコストがかかってしまうとなるとエアコンを使った意味が無くなってしまいます。

そのため、とりあえず一月運転してみて電気代がどうなるのか経過を観察してみたいと思います。

今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。