どうも、たかしです。

これまで色々な方法で、コオロギ煮干しを粉末状にした「コオロギパウダー」の可能性について探ってきました。

前回の試みで作った、「コオロギ出汁のコオロギ塩ラーメン」では、とても濃厚で美味しいコオロギ出汁を抽出することに成功し、コオロギパウダーを使った料理の一つの完成形を見ることができました。

コオロギパウダーを出汁パックに入れて、コオロギスープを作る。
味付けは塩だけ。それでもあっさりかつ濃厚で美味しい!

しかし、コオロギパウダーの活用案が出汁を取るだけというのも少し寂しい気がします。

そこで今回は、「出汁を取る」という方向からは一旦離れて、「生地に練り込む」といった方向でコオロギパウダーが活用できないか試したいと思います。

小屋根ちゃん

コオロギパウダーを練り込む!?

たかし

コオロギパウダーを生地に練り込んで使用するのは、

実は結構メジャーな活用法だよ。

コオロギせんべいだったり、コオロギクッキーだったりね

今回は庶民の味方「豆腐ハンバーグ」を基本にして、豆腐のタネにコオロギパウダーを混ぜ込んだ「たんぱく質たっぷりコオロギバーグ」を作って実食し、その感想を書いていきます。

加えて、通常通りの豆腐ハンバーグも作って食べ比べることで、生地に練り込んだコオロギパウダーがどれほど味に影響するのかも確認していきたいと思います。

それでは、やっていきましょう。

①レシピ紹介

具材

  • 木綿豆腐
  • コオロギパウダー
  • 玉ねぎ

調味料類

  • マヨネーズ
  • 顆粒鶏ガラスープの素
  • コショウ
  • サラダ油

レシピはこちらのページを参考にさせていただきました。

比較用に作る普通の豆腐ハンバーグは、コオロギパウダーではなくパン粉を使って作ります。

②ハンバーグのタネを作る

1.豆腐の水切りをする

豆腐は、にがりを捨てたのちキッチンペーパーで包み、耐熱容器に入れてレンジで温めることで水切りをします。

600Wで2分30秒ほど温めます。

レンジから取り出した豆腐はアツアツなので、しばらく冷ましておきます。

2.玉ねぎをみじん切りにする

豆腐の水切り時間を利用して、タネに練り込む用に、玉ねぎをみじん切りにしていきます。

まずは切り込みを入れて……
縦に細かく切っていき……
更に細かく刻んでいく!

たかし

目がッ! 目がああぁぁあああッッ!?

小屋根ちゃん

これは地獄

みじん切りにする際には、やはり玉ねぎ汁が宙に舞いまくるため対策は必須ですね。

こちらのページによると、目を直接防護する以外にも、玉ねぎを温めたり冷やしたりすることである程度対策ができるみたいです。

3.豆腐をつぶす

冷まし終わった豆腐をボウルにあけて、細かくすりつぶしていきます。

僕は今回素手ですりつぶしましたが、素手だとその後他の作業をしようとするたびに手を洗わなくてはならず結構面倒だったので、マッシャーだったり泡だて器だったりすりつぶす用の調理器具があると便利だなと感じました。

4.具材を投入していく

みじん切りにした玉ねぎ、溶いた卵、塩、コショウ、マヨネーズを加えてさらに混ぜ合わせていきます。

今回は食べ比べ用に、タネを2つに分けます。

最後の段階として、コオロギパウダーを投入していきます。ここで、手に持って軽く握った際に形が崩れないぐらいまで、豆腐の水分量をちょうせいしながら、コオロギパウダーを追加投入していきます。

パン粉で作る場合も同様です。

③タネを形成する

手のひらサイズのタネを取って、形を作った後に、両手でお手玉しながら空気を抜いておきます。

これで2種類のハンバーグのタネが完成しました。

小屋根ちゃん

もうすでに結構見た目が違うね

たかし

やっぱりコオロギパウダーの色が濃いからね

④ハンバーグを焼いていく→完成

フライパンにサラダ油を薄く敷いて、ハンバーグを投入します。

片面が焼けたらひっくり返して……

ライ返しが欲しい

火を弱めてフライパンを落とし、10分~12分じっくり焼いていきます。

焼きあがったらお皿にあけて……
味付けに軽く塩を振ったら……
コオロギバーグ完成!

小屋根ちゃん

ボロボロやんけ、へたくそ

たかし

水分量が多すぎたかな……

あと、やっぱりフライ返しはあった方がいいね

⑤実食・食べ比べ

1.見た目比較

比較のため、パン粉を使った通常の豆腐ハンバーグと一緒にいただきます!

小屋根ちゃん

見た目はコオロギバーグの方がだいぶそれっぽいね!

たかし

後は味さえハンバーグと同じなら、コオロギバーグは

圧倒的発明ということに……! 早速食べて行こう。

2.普通の豆腐ハンバーグを食べる

たかし

うおおっ! 普通の豆腐ハンバーグも

しっかり味が付いていて美味しいよ!

小屋根ちゃん

流石は庶民の味方

実は豆腐ハンバーグ自体初めて作って食べたのですが、めちゃくちゃ美味しくて十分これだけでも普段のおかずとして成立するなと感じました。

鶏ガラとマヨネーズ、塩コショウの味がしっかり付いている上に、豆腐だけを使っているためとてもあっさりしていて、普通のハンバーグとはまた違った楽しみ方ができる料理だと思います。

3.コオロギバーグを食べる

それでは、いよいよコオロギバーグをいただきます

見た目はかなり肉っぽい

たかし

す、すごいコオロギ味だ!

これまでで一番コオロギを感じるっ!

小屋根ちゃん

どういうこと?

コオロギバーグを食べてまず感じたのは、一口目に香ってくる圧倒的なコオロギ味でした。

普通の豆腐ハンバーグと食べ比べをしたからかもしれませんが、今までのコオロギ料理で最も「コオロギ味」を体感することができたような気がします。

コオロギ味は、やはり若干エビっぽかったり魚っぽかったりと言った感じなのですが、そのどちらとも違う独特な風味がコオロギにあることが、このコオロギバーグではよく分かります。

そして、豆腐ハンバーグには無かった「お肉感」がかなり感じられるのもコオロギバーグの特徴です。特に、火がよく通っていて若干焦げてるぐらいの部分が、かなりお肉を食べているような感じがありました。

小屋根ちゃん

じゃあ、コオロギバーグの方が普通より美味しいの?

たかし

う、うーん……それがちょっと難しいんだよね。

6.食べ比べをした感想

食べ比べをした結果、コオロギバーグの方がお肉感が増すこと。そしてコオロギパウダーをタネに混ぜることで、コオロギ味をかなりダイレクトに感じられることがよく分かりました。

ですが、じゃあ単純にコオロギパウダーを混ぜた方が美味しくなるのかというと、そこは正直微妙で、個人の好みによって分かれてくると思います。

コオロギパウダーには、やはりコオロギ独特の風味と共に若干の雑味が混ざってきてしまいます。

ハンバーグの生地に混ぜて、ダイレクトにコオロギの味を感じられるようになったが故に、雑味の部分も結構強く感じられてしまい、クセのある味になってしまっているというのが正直な感想です。

なので、クセが無くてあっさりとしている普通の豆腐ハンバーグの方が好みという人はいるんじゃないかと思います

たかし

ガチ中のガチで本音を言うと。

僕自身は普通の豆腐ハンバーグの方が美味いと思ったよ

小屋根ちゃん

あ、言っちゃうんだ

⑥まとめ

今回は、コオロギパウダーを生地に練り込んで活用することの実践例として、「コオロギバーグ」を作りました。

結果としては、生地に練り込むことでコオロギ味がかなりはっきりと表れて、豆腐ハンバーグに練り込んだ場合はお肉感が増すことが分かりました。

ただ、どうしてもコオロギパウダー自体、さらに言えばコオロギ自体の雑味が感じられてしまって、「コオロギパウダーを混ぜればそれだけで美味しくなる!」ということにはなりませんでした。

小屋根ちゃん

やっぱりコオロギパウダーだけで

美味しく食べる方法はないのかな……

たかし

いいや、まだ可能性はあるよ!

コオロギパウダーの雑味は、恐らくですが「コオロギの内臓に残った糞などの不純物」と「翅や古くなった外殻」から由来するものなのではないかと僕は考えています。

ならば「もっと糞抜きを徹底して」かつ「成虫になる前の終齢幼虫」をコオロギパウダーに加工することで、雑味を限りなく減らせるのではないかというのが、今のところ思いつく最後の秘策になります。

ただ、終齢幼虫をコオロギパウダーにするのは、単純に繁殖させることができなくなってしまうので、よっぽどコオロギが繁殖しすぎて間引きしなくては管理できなくなるぐらいまで繁殖が進んでからじゃないと難しいです。

なので、次回成虫をコオロギパウダーにする際には、前回まで1日だった糞抜き期間を2~3日に伸ばしてから加工していこうと思っています。

糞抜き期間を延ばせばコオロギパウダーの雑味が減って、もっと美味しくコオロギ味を楽しめるようになるのか、また今度試した際にはその様子をお伝えしたいと思います。

どうかお楽しみに!

今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。