どうも、たかしです。

はい。タイトルのまんまです。もう最悪です

これまで散々小屋暮らし予定地の空き家の床下に潜りこむ獣に悩まされ、それがやっと解決して、さぁ引っ越しだ! となった矢先にこれですよ。

何というか……山奥の土地ハードモード過ぎません? 流石に今回ばっかしはへこたれそう……というか、普通に身体の方がヤバいですよ。ウイルス的な意味で。マダニですからね。

もし今後ブログの更新がストップすることがあったら、ガチのマジでそう言うことだと思っておいてください。今回ばっかりは僕もマジで怯えています。

という訳で、今回の記事では一体どのような経緯でマダニに噛まれることになってしまったのか、どう処理したのか、そもそもマダニはなぜヤバいのか、今後どうしていくのか等々についてお話していきます。

それではやっていきましょう。

動画も作成しました。よろしければ併せてご覧ください

①噛まれているのを発見するまでの経緯

1.空き家の寝床で不穏な虫発見

この日僕は、ahamo100ギガバイトブランだけでのネット運用を諦め注文したドコモ「ホーム5g」が到着したため、そのセッティングを空き家の寝床上で行っていたんですよね。

すると、布団の上に小さな赤褐色の点が。

もうなんか、布団の上にこのサイズの赤褐色の虫が闊歩している時点で不穏な気配しかしませんよね。

さらに寄ってみると……

こ、これは……ヤバい奴では?

はい。もうヤバい奴なのは既に明らかになっているのですが、この時はまだ半信半疑でした。

布団の上ということで最近噂になっている「トコジラミ」の可能性もあると思ったんですよね。

2.観察

とりあえず逃がさないよう、手近にあったパッケージに入れて捕獲し、もう少しよく観察することにしました。

布の繊維と比較すると、この虫がいかに小さいかがよく分かるかと思います。

体長は約2mm。

調べると、トコジラミの成虫が5~8mm、幼虫が1~4mmと結構幅があり、マダニは種類にもよりますが3~8mmと、サイズ的にはトコジラミなのでは? とこの時は思いました。

ただ、どうにも形状がトコジラミっぽくありません。

3.調査

なので、トコジラミなのかどうかをはっきりさせるためにベッド周りを徹底的に調べることにしました。

トコジラミであれば、他の個体がベッドの暗く狭い場所に潜んでいるか、もしくは「血糞」と呼ばれる黒っぽい血の混じった糞の後がどこかに残っているはずと思ったからです。

しかし、ベッドの下に至るまでくまなく調査しましたが、特にトコジラミが潜んでいそうな形跡を発見することはできませんでした。

4.マダニと仮断定

twitter(現X)でも画像をアップして、何の虫だと思うか意見を募ってみたりしました。

結果「脚が8本あるのでダニでは?」「マダニによく似ている」との意見をいただきました。

僕自身も考察してみたところ、小屋暮らし予定地近辺には頻繁にシカが出没し、シカの多い場所にマダニも多いという調査結果がネット上にも散見されたため、恐らくこれはマダニなのだろうという仮の断定をしました。

今後草むらに入る時には服装に注意し、寝床に入る前には絶対に入浴&着替えを済ませるという決意をしこの日はそれで済んだと思っていたのですが……。

5.アパートでの入浴前に噛まれていることが発覚

アパートに帰ってすぐ、「マダニのいる山に入った帰りには、すぐ着替える&入浴して噛まれていないかチェックする」ことが重要だとネット情報にあったため、服を脱いで体中を確認したところ……

思いっ切りマダニが食らいついているのを発見してしまいました……いや、もうめっちゃ萎えた。

ちなみに噛まれていたのは左のお尻の辺りでした。目視が可能だった場所だったのが不幸中の幸いでしたね。

痛みは全く無く、噛んでから初期のマダニはまだ小さく平たいため、恐らく「マダニがいるかもしれない」と思って注意して探さないと絶対見つからないと思います。特に僕のように体にほくろが多い方ならなおさらです。

6.その後の処置

マダニに噛まれているのを発見した時の一番の正解は「すぐに皮膚科に行って、医師に除去してもらう」ことです。

「自分で取ってしまう」のは望ましくないとされています。なぜなら、除去するのに失敗してしまうと、体内にマダニの口部分が取れて残ってしまうことが多いためです。

それは分かっていたのですが、噛まれてしまった日がこともあろうに日曜日だったんですよね。緊急外来とかならいけるのかもしれませんが、マダニの除去で緊急外来ってちょっと気が引けるじゃないですか。

なので、自分で除去しちゃいました。

先の細い消毒したピンセットで、できるだけ根元を掴んで引っ張るとあっさり取れました。マダニの口が体内に残ってしまったかは分かりませんが、少なくとも取り除いた後もマダニはピンピンしていました。

どうして一日待って病院で取ってもらわなかったのかというと、単純にマダニが刺さったままなのは嫌過ぎましたし、それに時間が経つほどマダニは除去が大変になってしまうらしかったので、できるだけ早期に取り除きたかったためです。

②なぜマダニはヤバいのか?

マダニに噛まれると、血を吸われますし若干の痛みとかゆみが発生する場合もあるようなのですが、そんなことは大したことではありません。

マダニの真に恐ろしいのは、SFTS(正式名称:重症熱性血小板減少症候群ウイルス)というウイルス性の感染症を媒介することです。

SFTSはマダニに噛まれることにより感染し、感染した場合には6日~2週間の潜伏期間を経て発症し、発熱、嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。致死率は6.3~30%と報告されており、ワクチンは無く発症した場合には対処療法をするしかないめちゃくちゃ恐ろしい感染症です。

(参考:https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html

新型コロナの致死率が65歳以上の高齢者ですら2.4%と報告されていることから考えても、この病気の恐ろしさがよく分かると思います。

(参考:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000826597.pdf

その他にもマダニは様々な感染症の媒介者となるため、今後マダニに噛まれないようにする対策が急がれます。

③今後の対策

1.服装

まず大前提として、今後空き家周辺で活動する際には「長袖長ズボン・素肌を露出しない」を基本とし、素肌を露出するのは屋内に限るということを徹底する必要があります。

そしてさらに、今回ベッドの上でマダニを発見してしまったことからも分かる通り「屋外から服に付いて来たマダニが家の中に侵入してしまい、その後油断したところを噛まれる」なんていうパターンもありますから、屋外からマダニを持ち込まないための対策も必要となります。

具体的には、マダニが服についてしまっている可能性が高い場合は、屋内に入る前に着替え、マダニが付いているかもしれない服はよくはたいて即洗濯するという方法が有効です。

また、マダニが付きづらい素材でできている「ヤッケ」などの服を屋外作業では基本的に着用することも有効な対策となります。

2.寝床の場所

現在寝床の候補としてキッチンのある廊下付近でベッドを展開しているのですが、これを見直す必要があるのかもしれません。

なぜかというと、キッチンのある廊下付近は日が当たらず、すぐ裏手が山肌でなおかつ水たまりになっている裏庭に近い場所ということで非常にジメジメしているためです。

マダニは乾燥している環境では生きていくことができず、湿った環境を好みます。そのため、ジメジメしているキッチン周辺を生活の拠点としてしまうのは非常に危険なのではないかと思いました。

現在土足部分としている今の部分をもう少しきれいにして、土足厳禁の範囲を広げてその部分に寝床を確保しようかなと考えています。

3.マダニの生息域調査&駆除

上記2つではマダニに対する防護的観点で対策を述べていきましたが、流石にいつまでも自分の敷地の中で常にマダニに怯えなく手はならないというのは辛過ぎます。

そのため、対策の3つ目としてはこちらから打って出るということで、まずはマダニが多く分布している場所を調査し、その上で集中的に駆除することで、少しでも安心して屋外活動ができるようにしていきたいと考えています。

具体的にはまず、白旗を使った方法で敷地内の草むらを調査し、マダニが生息している場所を割り出します。

マダニは「獣がよく通る」「湿り気のある」「背の低い草木の生えている場所」に生息しているようなので、小屋暮らし予定地のそのような場所をまずは一通り調査します。

そうして、マダニの生息が確認できた場所の草むらに、マダニ駆除用のスプレーを噴射し、かつマダニが再び住み着いてしまいそうな草むらを全て刈り取っていく計画です。

最終的にはマダニの運び屋となってしまっているシカやイノシシなどの「獣対策」も並行して行い、少なくとも空き家の庭地と畑辺りだけでもマダニが一切いない環境を作りたいと考えていますが……それはかなり気の長い戦いになりそうです。

しかし、僕は絶対にあきらめません! 

SFTSで直接的にダウンでもしてしまわない限りは、ですが

④まとめ

今回の記事では、マダニに噛まれてしまうまでの経緯と、マダニの恐ろしさについて、そして今後の対策についてなどをお話ししていきました。

正直、今回の件に関しては本当に参ってしまいました。ただでさえこれまで散々空き家の片付けて苦労してきて、獣にも悩まされて、やっと全てが解決して後は小屋を建てるのみ! となってからの今回ですからね。

こういう時は、ブログやYOUTUBEをやっていてよかったなと強く思いますね。こういう大きな壁ほどいいネタとして輝きますから。もはやそれだけが唯一の救いと言っても過言ではありません。

獣対策に関しては相手の姿が見えていて、かつ1対1で直接的な被害もそこまでだったのでまだ良かったと今なら思いますね。マダニは姿は見えないし、1対多数だし直接的害てんこ盛りで、一体どうしていいか未だ混乱しているというのが正直な気持ちです。

でも、やるしかありません。

どうしたって4月の末には現在のアパートも引き払わなくてはならないんですから、僕に退路なんて残されていないのです。

果たして僕がマダニを駆逐・克服するのが先か、SFTSにやられるのが先か。皆さま、どうか見守っていてください

今回の記事は以上となります。

また次回の記事で、できればお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

※補足

この翌日、朝一で皮膚科に駆け込んだ結果、やはり体の中にマダニの口が残っている可能性があるということで、麻酔をかけてその部分の皮膚ごと切除しました。

医師によると、早期とはいえやはり自分で除去するのは好ましいとは言えず、一日経ってしまうとしてもきちんと医療にかかってマダニを皮膚ごと切除した方が確実だということでした。

その後、様々な感染症に対しての抗生剤と、除去跡用の塗り薬を処方してもらい、込みこみの費用は約3600円ほどでした。

ちなみに医師によると僕が住んでいる地域でSFTSの発症例は今のところ確認されておらず、ウイルスを所有しているマダニはごくごく少数もしくは存在しないとのことだったので、とりあえずは一安心できました。

実質の施術時間は5分ほどで、傷みも局所麻酔を打つ際の注射分ぐらいなので、もしもマダニに噛まれてしまった時はやはり医療に掛かるのが一番よさそうですね。