どうも、たかしです。

さてさて、小屋暮らしのためを土地を契約するまで既に秒読み段階まで近付いてまいりました。

以前の記事でお話しした通り何かと曰くの付いた土地ではありますが、このまま何事も無く契約まで行けば面積にして何と3000㎡(900坪)ほどの広大な土地を手に入れることができます!

注文住宅の平均敷地面積が250㎡ほどのようなので、実にその10倍以上の土地で好きなことができてしまう訳です。

ああ、夢が広がる……。

ですが、その土地を手に入れるまでにはまだいくつかの関門を突破しなければなりません。

そのうちの一つが今回お話しする「農業委員会による面接」です。

小屋根ちゃん

何で土地を買うのに面接が必要なの?

たかし

詳しくは過去の記事を見てもらうと

分かりやすいんだけど……

過去記事【漫画】【考察・思案】農地について考える~小屋暮らしに向いている農地、向いていない農地~

詳しく説明すると長くなってしまうので、概要のみを箇条書きでお伝えすると

  • 購入土地に農地が含まれている
  • 農地を購入するのには自治体の農業委員会の許可がいる(農地法3条許可)
  • 許可の申請手続きの中に、購入者本人の面接が必要となっている

という流れなのです。

なので私、行ってまいりました農業委員会の面接に!

今回の記事では、3条許可による農業委員会の面接はどのような形で行われるのか、またどんなことを質問されるのか、そして私自身はどのように答えたかなどをお伝えしていきます。

また、その他面接の中で私が感じ取った農業委員会の雰囲気や、その内情なんかも可能な範囲でお伝えしていきたいと思います。

恐らくこの面接は自治体ごとによって方式が異なるとは思いますが、もしも農地を手に入れたいと思っている人がいらっしゃいましたらこの記事がご参考になればと思います。

それでは、やっていきましょう。

①面接の形式

1.面接の場所

農業委員会の面接は、その自治体の役所(私の場合は市役所でした)で行われました。

まずは総合受付で「○○時農業委員会の面接予約の○○です」と伝えると、市役所の一角にある「農業委員会」のスペースへと案内されました。

個室ではなく、だだっ広い受付スペースの一角に農業委員会のブースがあって、開けた場所のテーブルで面接が行われました。なので、就活とかの面接みたいにかたっ苦しい感じでは全くありませんでした。

ちなみに僕はスーツを着ていきましたが(1年以上ぶりぐらいに着た)、ラフ過ぎない格好であれば私服でも大丈夫なような気がします。

2.面接官について

今回面接官として立ち会ったのは、市役所の職員の割かし若めの人(30代ぐらい)と、農業委員会の委員の人(60代後半ぐらい)の2名でした。6人掛けぐらいの大きなテーブルに、向こう2人こちら1人で対面に座っての面接でした。

面接の進行をしたり主に質問をしたり、書類業務を請け負っているのは主に職員の方と言った感じで、委員の人はアドバイザー的な立ち位置での面接でした。

立ち位置的には、委員の人は職員の人にとって上司ではないけど、基本的には強くは言えないお偉いさんにあたる……みたいな、そんな風に見えました。やっぱり職員の人の方が僕は年が近いので、委員の人が何か雑談っぽいことをし始めても職員の人は強くは止められなくて扱いに困っているみたいな場面を見た時には、軽く同情的な気持ちになってしまいました。

とにかく、面接時の様子としてはそんな感じで、そこまで肩に力を入れることなくフラットな心境で臨むことができました。

②質問された事(実際の問答集)

面接で質問された事項を、実際の僕の受け答えと共に問答集にしてお送りしていきます。

職員

農業を始めようとした理由は何ですか?

たかし

自給自足の生活を目指すためです!

職員

何を育てる予定ですか?

たかし

ナス、キュウリ、トマトなどの夏野菜です!

職員

道具は何を使いますか?

たかし

草刈り機や耕運機を購入予定です!

職員

農業経験はありますか?

たかし

ありません!

以前の職場で菜園の管理をしていたぐらいです!

職員

どうやって農業のノウハウを得るつもりですか?

たかし

土地の売主さんに教えてもらいます!

職員

農業にどれだけの時間従事できますか?

たかし

仕事は辞める予定なので、ほぼ毎日一日中できます!

職員

収入はどうやって得ますか?

たかし

コオロギを売って稼ぎます!

職員

今後農業を展開・拡大するつもりはありますか?

たかし

まだあまり考えていません!

職員

生活はどこでしますか?

たかし

土地に付随する空き家か、もしくは小屋を建てます!

だいたいこんな感じでした。

小屋根ちゃん

こんなふざけた返答で大丈夫なの?

まあ、農地とはいえかなり荒れ果てているような様子の土地ですし、そこまで審査は厳しくはないような印象を受けました。

よく分からないおっさんでも、荒れ果てた土地ならワンチャン上手くいったら儲けものだぐらいに軽く考えてくれているのかもしれません。

③その他感じたこと

主に面接の進行をしてくれていたのは市役所職員の方だったのですが、要所要所で委員会の方が口を挟んでは補足したり雑談をしたりと言った感じで、職員の方は若干めんどくさそうにしている雰囲気ではあったのですが、僕自身は聞いていて面白かったし、農業委員会の人は流石にそこの地域の農業事情には本当に詳しいのだということがよく分かりました。

ここの場所ではナスで生計を立てている人がいる」だとか

この集落では○○さんという人が顔役だ」だとか

この近くで最近引っ越してきて林業やお宮の管理をしてくれている若い人がいる」だとか

地域の事情に非常に通じていて、色々とアドバイスのようなこともしてくれたので、これまで「農業委員会」について「よく分からないけどめんどくさそうな組織」という認識だったのがだいぶ改まりました。

一番驚きだったのが、職員の人が「農業に使う水はどうするのか」といった質問をしてきた時のことです。

僕が購入している土地には小さいですが沢が流れていて、それも魅力の一つとして購入の決め手になっていたのですが、すかさず委員の人が「この辺りなら山の湧水を農業に使っているから、小さな沢か井戸のようなものがあるはずだ」と的中させていたんですよね。流石に地域の農業事情についてはよく通じているのだなと感心してしまいました。

④まとめ

今回は、農地法3条許可を得るための農業委員会による面接の様子についてお伝えしてきました。

僕が購入しようとしている自治体の農業委員会ではそこまで厳しい感じの審査は無く、本当に「ちゃんと農業目的で農地を購入しようとしているのかを確認する」といった感じの面接のように感じました。

他の自治体の農業委員会でもそんな感じなのかは定かではありませんが、当初想像していたよりもの農地を取得するためのハードルというものはそんなにめちゃくちゃ高いといいた感じではないのかなと、ちょっと肩透かしな印象を受けました。

もしも農地を手に入れたいと考えている方がいらっしゃいましたら、今回の記事が参考になれば幸いです。

さて、この面接が通れば次回はいよいよ土地の契約に入っていきます!

まだ引き渡しは先ですが、契約が終われば土地の掃除や整備をさせてもらえることになっておりますので、いよいよその様子なんかもブログの記事にしてお伝えしていくことができると思います。

どうか楽しみにしていてください!

これで今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。