どうも、たかしです。

以前、2月の半ばぐらいの時期に小屋暮らし予定地の集落の町内会に参加してきたことがあったのですが……

その時に「今度3月に集落内の神社でお祭りがあるから、良かったら来てね」と誘いを受けていたんですよね。

僕が小屋暮らしを予定している集落内の神社って、もうほんと集落の端っこにあるような感じの、山の上の神社なんですよね。

小屋暮らし予定地が同じように集落の端にある土地で、丁度その神社からめちゃくちゃ近い位置にあるんですよ。

そんな集落の端っこにある山奥の神社でやるお祭りって何!? ってなりますよね?

という訳で、今回その集落の神社で行われる行ってまいりましたので、体験した内容をお伝えしていきます。

果たしてお祭りでは一体どんなことが行われるているのか? どのぐらいの人が来ているのか?

やっていきましょう。

①お祭りの場所・参加者について

1.神社の様子

実は今回お祭りの場所となっている神社に僕が行くのは初めてではありません。

というのも、先述したように神社のある位置は僕の小屋暮らし予定地のすぐ近くで、何なら集落内にある家では一番近いです。神社へとつながる一本道の途中に僕の土地があるようなイメージですね。

なので、グーグルマップでも事前に山の上に神社があることは把握していたので、これまでも何回かお参りに行ったことはあったんです。

神社全体の様子としては本当に簡素で、小さなお堂のような拝殿、そこから連なる更に小さな本殿、といった感じでその周囲には鳥居とちょっとした駐車スペースのような開けた場所があるだけです。

今回お祭りでこれまでと変わっていたところは、普段は誰もいない駐車スペース的な所に5~6台所狭しと車が止められていたことと、今まで参拝に来た時には閉ざされていた拝殿の扉が開かれていたことですね。

神社の中については、神社自体に窓の一つも付いていなかったため今回初めて見たんですが、結構きれいにされていてびっくりしました。

後から参加者の方に聞いたところによると、大体2~30年前位に一回立て直されているそうです。神社なので当然木造で、外側から見る分には結構古びている感じがしていたので、中のまだまだ真新しい感じの残った柱や天井の様子には驚きました。

木造でも、しっかり管理されていれば2~30年たってもまだまだ真新しいきれいな感じを保てるもんなんですね。

2.参加者

今回のお祭りの参加者は僕含め11人でした。

その11人の内訳はというと

  • 年齢50歳前後(ぱっと見)の男女9人
  • 40~50歳の神主1人
  • ぼく

といった感じです。

男女9人に関しては、男性に関しては町内会に参加していた人でかぶっている人が多く、見知った顔の人が何人かいたのに対して、女性は全員初対面でした。

また、神主に関してはそこの神社専属という訳ではなく、色々な地域のお祭りに呼ばれて祈祷を捧げるいわば「雇われ神主」といった立場の方のようでした。

お祭りの印象としては、地域の人全員が参加していうよりはその日が空いていて都合の付く人たちが集まっているといった感じでしたね。そこまで厳格な雰囲気はなく、むしろ緩い感じの集いという印象を受けました。

②お祭りの様子

大前提として、今回僕が参加したのは「お祭り」と聞いた時に一般的に思い浮かべる「出店があって、多くの人が集まって、イベントが催されていて……」といったものでは全く異なるものした。

もう本当に「お祭り」というよりは「お祀り」といった方が正しいぐらいの、バチバチの神事+集落の集まりといった感じの行事でした。

お祭りの流れとしては

  1. 神事……神様を下ろしたり、お供えをしたり祝詞を唱えてもらったり
  2. 直来(なおらい)……お神酒を飲み、神主の話を聞いたり歓談したり

といった何ともシンプルな構成。

恐らくですが毎年全く同じ構成でやっている恒例行事であるためか、僕以外の参加者は非常に淡々と流れに沿って拍手したり頭を下げたりと、もう本当に「行事・式」といった感じでした。

ちなみに僕は当然勝手が全然わからなかったので、参加者の一人に教えてもらいながら参加しました。

神様にお供えをしたのですが、拝殿から細い道をたどって本殿に行き、底に置いてあった榊の枝(多分)を反時計回りに持ち替えて神前に供えるということをやりましたよ。あと2礼・2拍手・1礼もやりました。

神前に供える榊の枝(画像はフリー画像)

また来年に向けて覚えておかなくてはなりませんね。

その後の直来(なおらい)なのですが、初めて聞いた言葉だったので調べてみた所

◆ 直会(なおらい)とは

祭りにおける酒宴行事のことであり、一般的には祭典終了後お供えした神饌を下げてそれを戴く宴会と理解されていますが、直会は祭典を構成する一つの行事であり反省会でもあります。

白山比咩神社HP:神道講話418号「おなおらい」より抜粋

ということだったのですが、今回僕が参加したお祭りの「直来」は、宴会というよりは地域のちょっとした会合の場ぐらいの雰囲気でした。

初めに、醤油を入れるような薄ざらにお神酒を注ぎ、参加者全員で人すすり。

その後は、お菓子屋お茶、人によってはお神酒をいただきながら雑談するような和やかな雰囲気の回でしたね。

その会合にはそのまま神主さんも参加していたのですが、この神主さんがとてもよくしゃべる方で、やはり地域の色々なお祭りに呼ばれているためか色々な地域や人のことを揚々とお話しされていました。

以下にその時の神主さんの話を抜粋して載せておきます。

神主

何年か前に行ったお祭りではバケツ一杯の鹿肉でBBQをしたことがあってね。あれはびっくりしたなぁ。

神主

地域によってはシカやイノシシの解体の講習を開いている所もあるらしい。

神主

罠を仕掛けてシカやイノシシを捕まえて、その尻尾を切って持っていけばお金がもらえるんだよ。

それで月30万とか稼いでる人がいるんだよね。

神主

ダチョウを飼っている人がいて、その人によるとダチョウの卵は鶏よりも水っぽいらしいよ。

神主

一度芋の苗をカラスに全部持っていかれたことがある。緑のカバーを付けてカモフラージュすることが大事だよ。

神主

たかし君は若いんだから、絶対に狩猟免許を取っておいた方がいいね。

この神主、獣の話しかしねえな……

ただまあ、神主さんに限らずその場が結構「害獣の話」で盛り上がっていたというのもあるんですけどね。

会話に交ざっていて感じたのは、やっぱり山奥で田や畑を営んでいる人は野生動物に対しては「厄介者」「駆除対象」としてかなりドライな感情を向けているのだということですね。

少なくとも一回も「可愛い」だとか逆に「可哀そう」だとかいう話題は出てきませんでしたし、僕に対しても「狩猟免許を取って駆除したらみんなに喜ばれるよ」と、積極的に狩猟免許取得を進めていましたからね。

僕だって特別に動物愛護派ってわけではありませんが(むしろコオロギとか食ってるし)、それでも今家に侵入しているアナグマの対策に「駆除」ではなく「追い出し」を選んだのにはやっぱり動物に対する遠慮が少しは関係しています。

集落の皆さんの獣への感覚を見ていると、僕のこの動物への「遠慮」なんていうものは、やっぱりこれまで動物と碌に関わりの無い郊外での暮らしが染みついてしまっている所から来るのだろうなと思ってしまいますよね。

③まとめ

今回は、小屋暮らし予定地のある集落のお祭りに参加した時の様子のレポートをお送りしていきました。

結果としては、華々しい一般的なお祭りのイメージとは全く違う、神事としての「お祀り」といった感じの地域の会合みたいな感じではありましたが、集落の人たちと関わってその雰囲気を知ることができたのは良かったのではないかと思います。

どうやらこういうお祭りは年に2回あるそうで、次回は11月ということで、それまでにはもう少し地域に馴染んだ状態で参加できるといいなと思います。

その際にはぜひお神酒もガブガブ飲みたいですね。今回は車で帰らなくてはならない都合上飲むことができなかったので。何と言っても小屋暮らし予定地は神社から最も近い位置にある訳ですし。

また神主さんの獣の話をお聞きしたいものです。

今回の記事は以上で終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。