どうも、たかしです。

今年の夏はヤバすぎますね。僕が住んでいる地域では連日35度越えの猛暑日が続き、38度にまで至る日がしばしば見受けられるほどです。

やっとジメジメした梅雨が過ぎたと思ったら間髪入れずにこの猛暑っぷりですから、これはもういよいよ日本って人間が住むにはあまり適さない土地なんじゃないかと思えてしまうぐらいです。

さて、僕が建築した小屋には「床・壁・天井」全てに断熱材が施工されており、二重屋根内の熱気を逃がす「棟換気」のシステムまで導入しています。

室内空間全てを覆うように、二重屋根内に断熱材を敷き詰めた

それも全て小屋でありつつ厳しい暑さ・寒さにも耐えられる快適空間を目指してのことです。

もちろん空調機器無しで快適空間を維持できるとも思っていませんので、本格的な暑さがやってくる前にスポットエアコンを購入していました。

Hisense「スポットエアコン」

猛暑がやってくる前に一度試しに使用してみた時には、室温28℃からスタートして室温24℃まで下げることができたのですが……

しかし、気温が38度までいくような超猛暑日にまでこのスポットエアコンが通用するかどうかはまだ分かりません。

という訳で今回の記事では、真夏の猛暑日に自作3畳小屋でHisenseスポットエアコンを使用した際の1日の気温の動きを、外気温と室温の比較を定点で数時間ごとに観測していった様子をお伝えしていきます。

果たして自作3畳小屋は、スポットエアコンを使用することでしっかりと涼しい快適空間として過ごすことができるのか?

やっていきましょう。

①観測環境について

今回観測を行ったのは7月27日の土曜日。予想最高気温37度という猛暑日です。

観測条件は以下の通り

  • 観測時刻は「午前9時」「正午」「午後2時」「午後6時」の4つ
  • スポットクーラーの設定は「冷風24度」で固定
  • 同時刻の外気温も測る。
  • まず時間丁度に室内の温湿度計で室温をチェック、その後外にその温湿度計を持ち出し、温度・湿度ともに変化が無くなってから再びチェックする。
  • 室温はスポットエアコンから離れた場所でチェック。外気温は小屋の横の日の当たらない風通しのいい場所でチェックする。

全く同じ温湿度計が2個あればよかったのですが、残念ながら1個しかなく、わざわざこのために2個目を買うのももったいなかったので、外気温は外に温湿度計を置いて変化が無くなるまで置いてからのチェックにしています。

外気温の観測地点は、空き家と小屋に挟まれて基本的に日の差さない地点で行います。これにより日射の関係ない純粋な気温を測ることができます。

②観測結果の紹介

1.午前9時

外気温は26.9度、室温は25.9度でした。

午前9時は外気温こそ低いですが、それ故に湿度は非常に高い結果となりました。

それに対して室温は、外気温との差はそこまでありませんが、湿度は大きく差が出ました。これにはスポットエアコンの除湿機能が大きく影響しているものと思われます。

2.正午

外気温は30.7度、室温は28.0度でした。

だんだん外気温が上昇し、それにつられるように室温も上昇してきました。

外湿度は逆に71%にまで下がりましたが、室温の湿度はそこまで変化がありませんでした。

スポットエアコンの除湿効果は、外湿度の変化にはあまり影響されないようです。

3.午後2時

外気温は31.5度、室温は29.6度でした。

一般的にその日の最高気温となる午後2時の観測結果ですが、外気温がそこまで温度上昇が無かったにもかかわらず、室温はだんだん上昇していきとうとう29.6度にまでなってしまいました。

この時点での室内の快適度ですが、お世辞にも「涼しい」「快適に過ごせる」ような空間とは言えませんでした。普通に暑いです。

この時点で、猛暑日においては自作3畳小屋+スポットクーラーでは、何の工夫もしない場合にはい1日中快適に過ごすことは難しいということが判明してしまいました。残念。

4.午後6時

外気温は27.8度、室温は26.8度でした。

現在小屋が建っている土地はすぐ西側が山になっていて高い木に囲まれているため、午後4時を回ったあたりから日が当たらなくなります。それと同時に気温もどんどん下がっていくため、午後6時を回ったあたりからは外気温が大きく下がり、それに比例するように室温も下がっていきました。

夕方~夜間にかけては、外湿度がどんどん上がっていって、気温が低くとも蒸し暑いのですが、スポットエアコンにより室内は常に60%前後に保たれているため、この時間帯は非常に快適に過ごすことができました。

②室温が下がらない原因考察

結果として、猛暑日だとスポットエアコンを使用しても小屋内温度は大きく上昇してしまい、快適に過ごすのは難しいということが分かってしまいました。

では、なぜスポットエアコンを使用しても室温がここまで上昇してしまったのか? について考察してみました。

1.気圧低下による外気の流入

スポットエアコンに排熱ダクトを取り付けて使用する場合よく言われるのが、「室内の気圧低下により起こる外気の流入」が起きて冷房効率が悪くなるというものです。

実際、現在排熱ダクトのみでスポットエアコンを作動しているとその「外気の流入」というのはバシバシ感じでいて、このように開口部周りにティッシュをかざすと、逆流してきた外気によりなびきます。

最も顕著なのがドアの開け閉め時で、ドアを開ける際には押さえつけられているかのようにドアが重たくなり、逆に締める時は最後まで閉じ切らなくても自動でラッチがハマるぐらい、外気の影響は感じます。

外気の流入によりどのぐらい冷房効率に影響があるのかは謎ですが、スポットエアコンの中でもトヨトミ製の物のように「排熱ダクト」に加えて「呼気ダクト」なる物まで付いている製品があるぐらいですから、間違いなく外気の流入による冷房効率の低下は起きているのでしょう。

2.直射日光の影響

先ほど空き家のある土地は夕方から日が当たらなくなると言いましたが、逆に朝方~昼過ぎまでは非常に日当たりの良い丘の上に現在小屋は建っています。

そのため、直射日光による室温の上昇は間違いなく冷房効率の低下に影響しているものと思われます。

今回の実験では、日の出始めたあたりからどうしても外気温よりも大きく室温が下がらなくなりましたが、それにはやはり直射日光による室温上昇が影響しているのではないかなと。

実際、断熱材をこれでもかと敷き詰めているにもかかわらず、最も気温が上昇する午後2時前後に天井に触れてみるとじんわりとした温かみを感じました。間違いなく日光により温められているということがよく分かりました。

③まとめ

今回の記事では、猛暑日に自作3畳小屋+スポットエアコンで1日を快適に過ごせるのかどうか、気温・室温の観測結果をお伝えしていきました。

結果としてはスポットエアコン単体で、何の工夫もしない場合、自作の3畳小屋内を十分に冷やすことは難しいということが分かりました。

実際、室温29度越えというのはまともに過ごすのはかなり厳しい物があり、このままだとこの厳しい猛暑を乗り切ることは難しくなってしまいます。

ということで、次回以降何とかしてスポットエアコンを使って、工夫をしながら快適な温度まで室温を下げることができないか色々試していきたいと思います。

今回の記事は以上となります。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。