どうも、たかしです。

僕が初めてこの土地の内見にやって来たのは、もう一年以上も前、2023年の6月のことです。

現在のブログが開設されるよりも前のことで、当時の記録は旧ブログの方に投稿されています。

上記記事内にも書かれていますが、僕が「ぜひこの土地で小屋暮らしをしたい!」となった一番の決め手は何だったのかと言うと、実は山の裏手に流れている沢だったんですよね。

当時は「沢水でメダカやタニシを養殖して販売できるのでは」という希望を抱いていたので、この沢が物凄く魅力的に見えたのです。

現在その計画は「山奥の厳しい環境で生き物を飼育することの大変さ」が身に染みてしまいコオロギ計画と共に破綻してしまいましたが、それでもこの沢水をぜひとも有効活用したいという思いに変わりはありません。

そんな訳で今回は沢水を利用して「夏野菜水やり用のため池」を作っていきたいと思っています。

現在秋植えの野菜たちは、水やり一切なしで雨や畑に染みている水分だけで充分成長できているのですが、夏野菜はそうもいかないはずです。

空き家の屋外蛇口からホースを延ばして水やりすることも不可能ではないと思いますが……せっかく沢水があるのだからそれを利用したいのが人情という物。

しかしこの沢水も現在のままでは利用しづらい部分がありますので、その整備も含めて今回はため池づくりをしていく様子をお伝えしていきたいと思っています。

第一回となる今回の記事では、どのようにため池を作っていくのかの構想と、そもそも敷地内の沢水を利用するのは問題がないかなどの確認を含めた、全体的な計画についてお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①沢水を利用しても問題は無いのかの確認

まず受容なのは、その沢が「河川」として登録されていて、管理者が存在するのかどうかということです。

もしも「河川」として登録されている物で、国や都道府県の管理下に置かれている沢だった場合には、たとえ自分の敷地内に流れている物であっても占有的に利用することは基本的にできませんし、許可が必要となります。

さて、まあ見た目は明らかに僕の敷地に流れている沢水は規模からみても「河川」として登録されている物でないことは分かるのですが、一応自治体の河川を管理する課に電話で訪ねてみました。

たかし

自分の土地に沢水が流れているんですが

ため池を作って野菜の水やりなどに利用しても

良いですか?

職員

調べた所、河川としての登録も無いので

自分の土地に流れてきている水ならば特に利用を

制限する法律も無いですし、こちらから特に言うことはありません。

とのことでした。うーん、お役所的回答。

さて、法律的に問題が無いのであれば、後気にするべきは民事的問題です。即ちご近所へのご機嫌伺い。

僕は後からやってきた新参者ですから、この山奥集落において僕の土地に流れている沢水がどのような集落的共通認識で取り扱われているのか全く精通しておりません。そんな僕が、もしも地域共通認識に全くそぐわない沢水の扱いをしてしまったら「何てことしてくれたんだ!」「これだから町から来たよそ者は!」となってしまいかねません。

……いえいえ、ご近所の方々は皆さん穏やかな方たちですよ? それでもまあ一応ね?

と言う訳で、普段からお世話になっており前町内会長的役割にもいたご近所さんの一人に、沢水の件について相談してみました。

たかし

あのぉ…土地に流れてる沢水を使って

ため池を作って野菜の水やりに使いたいんですけど、大丈夫そですかね?

職員

ああ、あの沢水ね。あれはもともと

たかし君の所の土地で田んぼの用水に使われてたものだから、全然良いと思うよ。

あ、でも最終的には排水を元々沢水が流れていっていた水路に行くようにしてほしいかな。

とのことでした。とりあえずは大丈夫そうです。

これで特に敷地内に流れている沢水を利用してため池を作ることの問題が無いことが分かりましたので、ご近所さんが提示した「最終的には元の水路に水が行くようにしてほしい」という要望をクリアしつつため池を作る計画を立てていきたいと思います。

②ため池作成計画

1、沢の整地・片付け

まずはため池を作る前に、沢の整地・片付けが必要になりそうです。

沢に流れている恒常的ではあるのですがごく少量です。その少量の水ですら、途中水路が分岐してしまっていたり流木や岩で塞がれてしまっていたりして、多くが土地に流れ出してしまっています。

ため池を作成する前に、まずはこの沢を一本のしっかりした水路にまとめ、まとまった流量を得ることが必要でしょう。

どこからか流れてきている大量の岩は沢の水路整備やため息の地盤固めのための貴重な資材として使用できますし、流木なんかはあまり質は良くないにせよ薪に使用することができるはずです。

今回の沢整備・ため池作成では可能な限り塩ビパイプやU字溝といった人工資材は使いたくないので、片づけをしつつ岩を回収し、それを利用してまずは沢をきれいに整備していきたいところです。

2.ため池の場所・作り方

今回作成するため池は、実験的にごく小規模な物にしていく予定です。

ご近所さんからの要望にも「排水は元の水路に合流される形で」とあったので、沢から分岐してすぐの所に穴を掘って水をため、そこに溜まり切った水がまたすぐ沢の方に合流する、といった感じでまずはお試しのため池を作成していきます。

図にするとこんな感じ。

ため池と言うよりは「支流を作ってその途中に水が溜まる場所を作り、元の流れに合流するようにする」というイメージで作っていくことになります。

あまりに小規模すぎるし、ここまで沢に近すぎると今度は畑から遠くなってしまって、空き家の屋外水栓からホースを延ばすのと距離的には変わらなくなってしまうというのがネックではありますが……

沢から農地までは実は結構離れている

とはいえ、最初からあまり規模の大きすぎる物を作ろうとしてしまうと、失敗した時が怖いですからね。

例えば「全然水が溜まらなかった」とか、あと現在最も懸念しているのが「作成したため池がイノシシによって荒らされて機能しなくなる」という事態ですね。

こちらはイノシシに荒らされてしまった農地の一角ですが、それはもう酷いものです。この位の勢いだと、せっかく整備した沢の水路やため池を荒らされてしまうなんてことも十分あり得ます。

だから、失敗した時のダメージを減らす意味でも、まずは小規模な物から作っていって無事機能するか様子を見つつ改良していくのが良いんじゃないかと思います。

③次回以降へ続く

今回は、敷地に流れている沢水を畑の水やりに利用するため、ため池を作成ていく計画についてお伝えしていきました。

いよいよ次回からは、まずは沢の片づけ・整備から始めていきたいと思います。

今現在はちょろちょろと流れている程度の沢水ですが、整備して綺麗な一本道にしたら一体どのぐらいの流量になるのか、今から楽しみです。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。