どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第77回になります。

現在、空き家の寝室を「コオロギ飼育部屋」としての使用に耐えうるまで補修していく企画を進めています。

前回の記事では、床下に貼る根太と床板の仮設置をし、微調整をしたのちに防腐塗装までを済ませました。

根太、床板共にきれいにハマるまで仮設置・微調整を繰り返した。

その後防腐塗装。2度塗り、乾燥まで完了。

今回の記事では、いよいよ寝室の床補修完了まで突っ走っていきます。

まずは床下の高さを合わせ、その後更なる微調整をし、最後にネジ止めをして補修が完了します。

1週間以上にもわたる期間を要した床下補修ですが、果たして寝室の床の沈みを無事補強することはできるのか?

それではやっていきましょう。

動画も作成しましたので、よろしければ併せてご覧ください

①大引の補強・継ぎ足し

まずは劣化していた部分の大引きを2×4材で継ぎ足して補強をしていきます。

硬度の調整ができる鋼鉄製束材で高さを合わせた後、金具で元々の大引きと固定します、

高さが合わなかったため、土台部分との接合部分には間に木材を挟んで調整をしたのですが、2×4材ごとまとめてビス止めするのはちょっと無理がある感じで、若干端材と2×4材の間が浮いてしまいました。

間に端材を噛ませる場合は、まず端材を固定したのちにその上から2×4材固定するといった感じの方が木材同士が浮かずに済みそうです。

水平はほぼ問題ないレベルまで出ているので、これにて補強は完了としました。

②根太の高さ調整

2×4材で新たに付け加える根太の高さが、元々ある部屋半分の根太の高さとだいぶ高低差が出てしまっているのでその部分を補うため噛ませる木材を切り出していきます。

この作業の面倒なところは、西側・中央・東側各大引の位置ごとにこの高さのズレが異なってきていることです。中央部分の大引きだと高低差は画像のように45mm(サシガネの厚さ15mm分を表記から引く)となっていますが、東側はこれが35mm、西側だと80mmと、各場所によって大引の位置が異なってしまっているため非常にトリッキーな事態となってしまっています。

まずは試しということで、80mm、45mm、35mm各高さの噛ませ材を作成し、実際に噛ませて根太を仮設置してみます。

仮設置してみた所、完全に水平とはいきませんが、結構いい感じに高さを揃えることができそうでした。

水平レベルはこんな感じ。若干左に傾いているようですが、もう気にしないことにします。

既存の根太間との水平レベルも図りましたが、こちらも完ぺきとは言わずともほぼほぼ問題ない感じでした。

噛ませ材は各根太の固定位置に2つずつ用意するため、各高さの分×8切り出しました。

なかなか面倒な作業でしたが、丸ノコ定規を一旦合わせてしまえばあとはいちいち墨線を引かずとも同じ長さで切り出すことができるのでそこまで時間はかかりませんでした。

根太を設置する位置に噛ませ材を配置して……

仮設置をしてみました。

根太に関しては特に問題なくはまってくれたのですが……

合板を再度仮設置する段階で、またしてもズレが発生してしまっていました。

③再微調整

なぜズレが出てしまったのかはよく分かりませんが、出てしまった物は仕方がないため再びディスクグラインダーで微調整をしていきます。

ディスクグラインダーという強力な工具があるとはいえ、いちいち合板を外して削り、またはめてみては上手くいかずまた外してまた削って……と繰り返すのはかなり大変です。

腰を曲げての作業も腰に来ます。既に30を超えた肉体が悲鳴を上げていました。

散々苦労した結果、とうとう合板がきちんとはまってくれました。

ここまでくれば後もう一息です。

⑤ビス止め

1.噛ませ材をビス止めする

まずは噛ませ材を大引に固定していきます。

場所によっては画像のように斜め止めをしていかざるを得ない時があるのですが、やはり斜め止めは難易度が高く、できれば垂直にネジを止めていきたいところです。

このように木材が割れてしまうこともあるため、斜め止めをする際には予めドリルなどで穴をあけておいた方がよいのかもしれません。

2.根太をビス止めする

続けて噛ませ材の上に根太の2×4材をビス止めしていきます。

この際噛ませ材を固定しているビスの上にまたビスを打ってしまわないよう気を付けます。

一カ所とめてみて特に問題がナいようだったので、残りの根太も全て打ち込んでいきました。

3.合板をビス止めする

最後に根太の上から合板にもビス止めをして作業完了です!

合板で蓋をしてしまうと根太の位置が分かりづらくなるため、予め目印になるようなものを配置しておく必要があります。僕は事前に木の板を根太の位置に配置しておき、それをどかしながらビス止めをしていきました。

⑥かかった費用、補修の出来などまとめ

今回は、空き家の床下の沈みをDIYで補修していく様子をお伝えしていきました。

床下の補修にかかった材料費は以下のようになります。

合計費用は18332円。何とか2万円以内に抑えることができました。

これが安いのか高いのかは定かではありませんが、ちょっと調べたところやっぱり根太や大引からの補修となると業者に頼んだ場合結構値段が張ってくるようですし、そもそもプロにこんなヘンテコな物件の補修を頼むのも相場が不明で怖いですし、自分でやってみて良かったのではないかともいます。

小屋づくりに向けての良い経験にもなりました。

床の状態としては、僕のDIY力の低さもあってどうしても隙間ができてしまったり、歩くたびにギシギシと床なりがしたりと、間違っても完ぺきとは言えないような出来です。

根太の間隔が広すぎたのと、合板の加工がその場その場での微調整頼みすぎたのが原因だと思われます。次回他の部屋の床補修をする際にはその点に気を付けたいところです。

とはいえ、今回の補修で最も直したかった「床の沈み」を修正することはできたので、最低限の結果は出せたと思います。

全体の乾燥としては、やっぱりめちゃくちゃ面倒でしたし大変でしたし、自分のDIY力の低さを実感しまくって嫌になる場面も多かったですが、やってみて良かったとは感じています。

小屋づくりに向けて色々と知識は身に着けて行っているつもりではあったのですが、単純に自分自身の腕自体がまだまだですので、今後も空き家の補修を続けて行って電気工具や木材の扱いに慣れていきたいですね。

寝室の補修も、床下の補修は完了しましたがその他にも壁や天井など補修したい場所はまだまだありますので、次回以降も続きもやっていきます。

床下の補修ほど本格的ではなく、その場にある素材を使ってのおざなりな補修にはなると思いますが、最低限「コオロギ部屋」として使用可能な位の環境に持っていくつもりなのでもう少しお付き合いいただければと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。