どうも、たかしです。

6月に入って、気温はドンドン上がりジメジメした日も増えて、嫌が応にも夏が近づいてきているなと感じさせられています。

気温が上がるにつれ山奥はドンドン生き物で賑やかになってきて、植物も日に日に成長し庭を埋め尽くして来ています。

そんな中、あの厄介な植物も次々と新芽を覗かし始めました。

女竹です。

近所の方からいただいたような太くて立派な竹(孟宗竹、淡竹など)とは違い、細い女竹(分類上は笹に当たるらしい)のタケノコは5月~6月に生えてくるようで、最近になってポコポコと土地の各所から芽が出て来るようになりました。

少し目を離すと竹はとんでもない速さで成長してしまうため、去年は目に付いたタケノコを片っ端から折ったり引っこ抜いたりしていたのですが……

どうせ伐採してしまうのならばいっそのこと食べてしまおうじゃないかと、今回閃きました。

女竹といえども、これまでご近所さんからいただいたタケノコと大きくは違わないはずです。

これがもし美味しく食べられるとなったら、これまでは「うわ、また生えてるよ……めんどくさ」としか思えなかった庭のタケノコが、タダで勝手に生えてくるごちそうに生まれ変わることになります。伐採もできて二度おいしい。

という訳で今回は、庭に生えている女竹のタケノコは果たして食べられるのか、どのような味がするのかについて、実際に食レポをしてお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①採集・下ごしらえ

土地中を駆けずり回り、30分ほどでこれだけのタケノコを採集してきました。

どうやら我が土地には大きく3種類のタケノコが生えているっぽくて、もしかしたら左側2種類は個体差の範囲かもわかりませんが、一番右側のタケノコは明確に違う種類のやつっぽいことが分かります。

左側の小さい細い奴は農地と庭に生えていたやつで、太い奴は裏庭と防獣フェンス門の坂を下りたすぐの駐車場に生えていました。

めちゃくちゃ長い奴は裏庭に生えていて気付かずに放置していてこれだけ伸びてしまっていました。果たして食べられるのだろうか……。

軽く表面の泥を洗い落としてから、一般的なタケノコ同様皮をむいていきました。

一番長い奴はもう川の下が緑色になって来ていて、ほとんど竹と化してしまっているのが分かります。

一見食べられなさそうですが、意外にも中間部は柔らかく、食べられる望みがありそうでした。グッと握ればぐにゃッと潰れ、パキッと割れてしまうぐらいの柔らかさです。

厚い皮のある先端部と、既にカッチカチになってしまっている根元部を取り除いた可食部はこれぐらいでした。地面から生えている物を引っこ抜くだけで手に入る食材としては中々の可食部では無いでしょうか。

食べられれば、ですけれども。

半分に割ってみると、中は既に節ができていてこれまたいかにも竹と言った感じです。

節の部分はちょっと固くて食べられないかもしれません。

細くて小さい方の竹の皮もめくってみると、中身から既に結構太い方とは違っているのが分かります。

こちらも固い先端と根元部は切り離して可食部だけを残します。

一番小さい個体は、食べられそうな部分だけ残すとこの有様になってしまいました。

あまりにも細かったり小さかったりする物は流石に手間に見合った可食部とは言えませんね。

採集した物の可食部全体がこのぐらい。30分でパッと採集してきた分としてはそれなりの量で、一食分としては十分すぎるぐらいになりました。

②調理・実食

いきなり全部調理するのは怖いので、まずは緑味の強い箇所と、先端に近い箇所の2欠片をとりあえず天ぷらにして食べることにしました。

カラッと揚がった2欠片にサッと塩をかけて食べてみると……

美味い!!

食感はかなりシャリッとしていて、柔らかすぎず固すぎずで食べやすいです。特に青臭いだとか、苦いだとか、いわゆるエグみであるとか、そういうのはほとんど無く、非常にプレーンな味わいでした。

逆に言ってしまうと、タケノコらしい味もほとんどせず、美味しいは美味しいんですけど「天ぷらが美味い」でしかないというか……というかもはやタケノコ自体は味がしませんでした。

部位が悪かったのかなと思い、そこからどんどん揚げてどんどん食べたのですが、味の個体差という物も特になく、とにかく雑味の無い、というか味が無い、と言った感じの味わいでした。

ただ食感はとても良いので、天ぷらの美味さを全然邪魔しない食材としては優秀だと思いました。ただ、個人的にはエンドウとかカボチャとかの天ぷらの方がずっと美味しいと思います。

とはいえ天ぷらが美味いので、あっという間に全部揚げきって間食してしまいました。

これだけの量天ぷらにすると、お腹にはちょっときつかったですが、普通に美味しかったです。

ただ、一部だけ固すぎる部分が残っていて、そこのところは口の中に残って不快だったので、ちゃんと下ごしらえ段階で柔らかい部分だけを選別する作業は必須です。

天ぷらだと、ただただ天ぷらが美味いだけで終わってしまったので、後日追加でまた出てきていたタケノコを、今度は30分茹でてアク抜きしてからそのまま食べてみることにしました。

やはりほとんど味はせず、食感+調味料の味で楽しむべき食材だという感想ではありましたが、よ~~~く味わうとかなり奥の方にタケノコらしい味が香ってくるような気もしました。

ただ、天ぷらにした時よりはちょっと苦み? えぐみ? が気になってしまったので、個人的には天ぷらの方がおいしく食べられると思いました。30分茹でるのも面倒ですしね。

③まとめ

今回は、土地に次々と生えてくる女竹のタケノコを食べることができるのかどうか、実際に調理して食レポしていきました。

結果としては、かなり薄味ではあるものの十分食用となり、天ぷらにすればクセも無く非常に美味しく食べられる食材であることが分かりました。

あんまり細くて小さいタケノコだと、採集して調理して……といった手間に見合わないので、デカくて太いタケノコが出てきたなら、ちょくちょく採集して天ぷらにして食べてみるのもただ伐採して捨てるよりはいいかなと言ったぐらいの感じですね。

ただ、タケノコに含まれるえぐみ成分の元であるシュウ酸は、食べ過ぎると尿路結石の原因ともなるみたいですので、あまり大量に食べるべきものでは無いのかもしれません。

防止としては牛乳を一緒に飲むといいみたいなので(シュウ酸がカルシウムと結合し、吸収が妨げられるらしい)、尿路結石になりたくない場合は女竹タケノコを食べた後にはしっかり牛乳をがぶ飲みしておきましょう。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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