どうも、たかしです。
僕は現在、小屋暮らし予定地に付随してきた空き家の整備・片付けを進めています。今のところの進捗としては7割ほどが終了したといった感じで、残すは細かい掃除をしたり、空き家の状態をチェックして最低限の補修をしたりといった作業をするだけの状態ととなっています。
これまで空き家内に残された大量のゴミを処分してきた訳ですが、その際に僕は少しでも処分費用を抑えるため、様々な家具・家電の解体を行ってきました。
ただ粗大ゴミに出すのでなく、解体して一般ごみとして出せば処分費用は圧倒的に安く済みます。それだけでなく、家電などの金属部品が使われている物は鉄くず業者に持ち込むことで買い取ってもらうことすらできてしまうのです。
圧倒的に費用を安く抑えることができる「DIYでの解体処分」ですが、当然ながらお手軽・簡単に行えるという訳ではありません。固い部品を外すための「力」、効率よく分解する「技」、そして広々と作業が行える「空間」が必要です。
そのうちの「力」「技」を補ってくれるもの、それが「工具」です。
工具……それは「漢の浪漫」。
ホームセンターにひとたび足を運べば、実に多種多様な工具が整然と棚に陳列されている光景が広がり、安価な物から高価な物まで様々な用途に合わせた工具が並んでいるのがよく分かります。
理想を言えば、解体する物・状況に合わせてピッタリと適切な工具を入手し、活用するのが一番なのですが……それだと費用が掛かり過ぎてしまうのがネックです。
もともと節約のために「DIYでの解体処分」を選択しているのですから、費用は当然安く抑えたい……そんな方に朗報です!
これまで数々の家具・家電を解体してきた僕が「これは便利!」と感じた工具を3選ご紹介していきます。
もし粗大ゴミに出すのはお金がもったいないと、使わないのに放置している家具・家電がある方は、まずはこの道具を揃えて「DIYでの解体処分」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
それではやっていきましょう
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選定基準
まずは今回の選定に当たり、僕が重視した観点を確認しておきましょう。
- 使用頻度の高さ
- 家具・家電問わず使える汎用性の高さ
- お手軽さ
- 所有率の低さ
まず大事なのは、解体中使用する頻度の高さです。「たまにしか使わないけど重要な工具」というのも重要ではありますが、今回の選定基準では外してあります。
次に汎用性の高さ。例えば「木材ノコギリ」なんかは家具の解体に置いて非常に重要な工具ですが、家電に対してはほとんど活躍する場面がありません。今回の選定基準では、家具・家電問わず活躍できる汎用性を重視しました。
お手軽さも重要です。例として電気工具類なんかは非常に便利なのは間違いありませんが、高価だったり電源が確保できる状況でしか使用できなかったりと制限があります。今回の選定基準では比較的安価で、使いたい時にパッと使用できるようなお手軽さを重視しました。
最後に、基本的には常備していないであろう点についても重視しました。ドライバーだったりカナヅチだったりは解体で非常に有用ですが、その分常備してある可能性も高く、紹介されても今更感が出てしまうでしょう。そのため今回は家庭に基本的には常備してないであろうラインの工具を選出してみました。
工具① ラチェットレンチ
最初のオススメ工具は「ラチェットレンチ」です。
ラチェットレンチとは、手持ち部分とソケットに分かれているレンチです。
六角ボルトを回すための工具であるレンチには、他にも様々な種類があります。
狭い箇所の作業に向いている簡易的な工具である「スパナ」
ボルト穴にはめ込むことで力強く回すことができる「メガネレンチ」など
様々なレンチがある中、ラチェットレンチの最も優れている部分はやはり何と言ってもそのラチェット機構からなる「開け閉め作業時の楽さ」にあります。
手元のレバーによってギアを変え、締める方向・開ける方向にそれぞれギアが回らないよう固定することができ、一度ソケットにボルトをはめ込んだ後は手元の反復運動の身でボルトの開閉をすることができるのです。
特に洗濯機のような大きな家電を解体する際には使われているボルトも大量になるため、スパナやメガネレンチだけではボルトを緩める作業に圧倒的に時間がかかってしまいます。
ラチェットレンチの弱点としては狭い場所での作業には向かないというのがあるので、最低でもある程度スパナのセットを揃えておく必要があり、ラチェットレンチを用意しておけばそれで大丈夫という訳でもないのですが、スパナだけで解体をするのはかなり無理があると思うので、各サイズのソケット含めぜひ揃えておきたい工具となっています。
ちなみに、家具・家電を解体する際には「8・10・13」mm辺りのサイズが頻出するので、ソケットを購入する場合は押さえておきたいところです。
工具② 金切りハンディソー
こちら、神沢「K-402 ハンディソーNo.2」にバイメタル製の「K-440-1 ハンディソーα FISH 替刃 (3枚入)」を取り付けたものになります。このバイメタル製金切り場がとにかく優秀でお勧めです。
もともと「K-402 ハンディソーNo.2」についている刃は非常に弱く、数回ワイヤーを切っただけで刃がつぶれてしまったのですが……
替え刃として購入したバイメタル製の「K-440-1 ハンディソーα FISH 替刃 (3枚入)」は切れ味が抜群なうえに強度にも優れている最強の手ノコとなっています。
ハサミやニッパーではどうにもならないような太めのワイヤーやパイプ、ネジ穴がつぶれてしまったネジ、解体の邪魔になる固定金具など、様々な場面で活躍します。
木材に関しては試したことがありませんが、樹脂製の物・プラスチックを切断するのにも有効に活用することができます。
ご購入する際には、バイメタル製の買えば専用の持ち手「K-440 ハンディソーα FISH」がございますので、そちらをご購入することをお勧めします。
工具③ バール
泣く子も黙る最強の解体工具「バール」です。
バールは小さなサイズの物であれば主な用途はくぎ抜きですが、1mを超えるようなサイズ感のバールは主にテコの力を利用して物の解体・破壊をするのに優れた工具となります。
こちらのバールは、空き家の片づけをしている際に出てきた物ですが、これを利用するようになってから圧倒的に家具・家電の解体が楽になりました。
上記画像のように、曲がっている部分に引っかけて引っ張ることで木材を折り曲げたり……
部品を無理やり引きはがしたり……
小屋の外壁を引きはがしたりと、その用途は実に様々です。
バールを使うのと使わないのとでは、解体可能な家具・家電の幅に明確な差が出ます。バールが無いと解体不可能な物が出てきてしまうほどに、テコの原理の持つ力は偉大なのです。
ちなみに、ある程度の大きさのバールに関しては特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律により、正当な理由なく隠して携行所持していると罰則の対象になってしまうことがあるみたいですので気を付けましょう。
まとめ
今回は家具・家電の解体の際に活躍するオススメ工具3選をお伝えしてきました。
オススメした工具は、全て取り揃えたとしても恐らく1万円超えないぐらいの費用しか掛かりませんので、大量の家具・家電を処分しないといけない方の場合は、もともとの処分費と相殺して十分利益が出るくらいの支出で済むのではないかと思います。逆に言うと、一つ二つの家具・家電を処分するような方にとっては、残念ながら処分費よりも工具購入代の方が高くつく場合があるかもしれません。
それでも、購入した工具は手元に残る訳ですから、後々の先を見通しての投資と考えれば悪くないのではないかと思います。
もし今後、お引越しや家の片づけ、大掃除などで大量に粗大ごみが出てしまう予定がある方にとって、今回の記事がご参考になればと思います。
以上で今回の記事は終わりです
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。