どうも、たかしです。
僕は2024年の5月10日から、建設地整備も含めて自分の活動拠点とするための3畳小屋の作成に取り掛かりました。
そこから3ヶ月ほどかかりましてつい先日の8月5日、塗装が完了し小屋が完成しました。
これからちょくちょく、小屋づくりの振り返り編として、小屋建築にかかった費用や苦労、考えたことなどについてお伝えしていきたいと思っています。
今回の記事ではその第一回として、「小屋の部位別」に小屋の建築にかかった資材費を解説し、最後に総費用を発表します。
果たして3畳小屋をDIYするのにどれだけの費用がかかったのか?
それではやっていきましょう
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①部位別資材費
1.基礎・土台
基礎・土台作成にかかった費用は6万3471円でした。
今回作成した小屋は、束石の位置を決めた後防草シートを敷いて地面から生えてくる草対策を施しました。
費用としてはそこまでかかりませんでしたが、今のところは地面から生えてくる草を抑えてくれており、設置しておいてよかったと感じています。
ただ、草の中には防草シートを突き破って生える物まで現れてきているため、ケチらずもっと頑丈な防草シートを設置しておけばよかったかなとも思っています。
土台に使用している木材は全て防腐加工の物を使用しています。
値段は多少張りますが、やはり雨音が地面から跳ね返ったり、湿気が上がってきたりとかなり腐りやすい部分ではありますので、土台部分だけでも防腐加工のされている木材を使用するのは重要だと思います。
2.壁パネル・トラス
壁パネル・トラスにかかった資材費は5万2078円でした。
透湿・防水シートはホームセンターで手に入る最も安価な物を使用しましたが、猛暑日の日射による室温上昇は小規模な小屋だとかなり大きいので、遮熱効果の高い高価な物を使用するのもアリかなと思いました。
3.屋根
屋根作成にかかった資材費は18万8190円でした。
小屋の部位の中で最も費用が掛かり、また作成にも時間がかかったのが屋根部分でした。
作成期間は2週間ほどでしたが、体感的にはもっと長い時間屋根作りにかかったように思えるぐらい、屋根作成は大変な作業でした。
それほど手間がかかる要因となったのは大きく2つ、「屋根を2重屋根にしたこと」と「10寸勾配(45度)で屋根上に乗って作業ができなかったこと」だと思っています。
なので、屋根角度をもっと緩やかにして、2重屋根でなくすればもっと早く、そして安く屋根を仕上げることは可能だと思います。
僕の場合はそれに加えて原因不明の雨漏りまで発生してしまったため、なおさら手のかかる作業となってしまったというのもあります。
なので屋根作りをする際には雨漏りが発生しないよう慎重さも求められます。
4.外壁
外壁作成にかかった費用は3万2792円です。
外壁に関しては費用を抑えようと、安価に大量に手に入る「杉の野地板」を採用しました。
壁面は面積が広く、大量に資材が必要になるため単価でどれだけ安く抑えられるかで総費用が大きく変わります。
そういう意味では杉の野地板は良い選択肢だったんじゃないかと思います。
杉の吸水性が高く、塗料が余計に必要になってしまったのは誤算でしたが、それでも他の素材を使うよりはよっぽど安く仕上がったのではないかと。
今のところ杉野地板を使用したことによる外壁の不備・不満点はありませんが、これが何年か長期的に見た時にどうなるかは分かりません。
5.内装
内装にかかった資材費は5万7016円でした。
内装に関しては、どのような仕上がりにしたいかによって大きく必要費用は変わります。
僕は今回床材にはフローリング、壁材には石膏ボードと壁紙を使用しましたが、その選択肢によっても費用は大きく変わって来るでしょう。
床材にはクッションフロアを使ったり、はたまた合板下地のままで済ませたり、壁材にはosbボードを使ったりと、もっと安く済ませる選択肢はいくらでもある部分だと思います。
ただ今回僕が使用した「石膏ボード」や「糊付け壁紙」なんかはきれいに施工するためにはそれなりに技術が必要な建材で、色々な場所で失敗して嫌な気持ちになったりしたので、「簡単に綺麗に取り付けることができるか」ということを基準に内装を考えるのもアリだと思います。
6.建具
窓やドアなどの建具にかかった資材費は7万1413円でした。
建具に関して思うのは、「既製品使用で基本的に問題ない」ということです。
今回ドアはDIYで、窓は既製品で対応しましたが、ドア作成にはかなり時間がかかり、その割にそこまで費用は抑えられませんでした。
既製品の窓に関しては流石の完成度といった感じで、取り付けにもほとんど不便はなく現在まで問題なく機能してくれています。
既製品に関して問題があるとすれば、基本的には「既製品に合わせて小屋を設計する必要がある」と行ったところぐらいなので、事前にしっかり設計して取り付けに問題ないのであれば、建具には既製品を使用する方が良いかなと僕個人としては感じています。
ただ一応、今回DIYしたドアには端材の断熱材がみっちり埋め込まれていて、恐らく既製品の安いドアにはそこまで断熱効果は見込めないであろう点を考えると、「端材を活用することができる」という点でDIY建具は有利だとは思います。
7.ビス類
小屋作成全般を通して使用したビス類の費用合計は7053円でした。
個人的によく使用したのは「65mm・90mm木ネジ」「45mmスリムネジ」です。
通常の木ネジは2×4材などの木材同士の接合に、スリムネジは合板の貼り付けなどによく使用しました。
基本的にはステンレス製の方が錆びづらいため通常のネジの上位互換ではあるのですが、その分当然効果となってくるので、要所に置いての使用が求められます。
ビス類はそこまで資材費を圧迫することは無いと思いますが、それでも3畳小屋と言えど全てをステンレス製にしてしまうとそれなりに費用が嵩んでしまうとは思います。
②総費用発表
以上の全ての小屋づくりにかかった資材費は一体いくらになったのかというと……
47万2013円となりました!
これが高いか安いかというのはまた人によって違ってくると思いますが、僕個人としては「結構かかったな」という印象です。
というのも、旧ブログの方で小屋の建築にかかる資材費を想定して表にしたことがあったんですが、その時の見積もりは約41万円だったんですよね。
建築当初はこの時作成した表より遥かに安く資材が手に入ることが多かったため、「これは結構安く済むのでは?」と思っていたのですが、やはり予想は予想、想定していなかった資材が必要となる事態が積み重なり、結果としては予想よりかなり小屋の建築費がかかることとなりました。
その分割と満足いく小屋になったとは思いますが、もっと安く済ませられる余地はあったんじゃないかとも感じています。
③まとめ
今回は小屋建築振り返りの第一回ということで、小屋建築にかかった資材費を部位別に振り返り、総費用を計算して発表していきました。
結果としては住み心地に妥協せず惜しみなく資材を投入した結果、50万近い費用が掛かり3畳小屋の作成費としては少し割高になってしまったようにも思いますが、その分住み心地の良い小屋にはなったと思うので、そこはあまり後悔はしていない部分です。
ただ、他の人の小屋の建築事例をネットや雑誌なんかで見ていると、6畳の小屋で10万とか、そこまでいかなくても30万とかそれぐらいで立てている例が結構見受けられるので、一体どうやったらそこまで建築費が抑えられるのかと疑問に思う所ではあります。
まあ、近年ウッドショックで木材費が高騰しているので、事例はそれ以前の物……と考えることもできますが。
また近々、どうしたら小屋の建築費を抑えられるのかということも振り返りながら考えていきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。