どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第102回になります。

前回の記事では空き家の床下に侵入した獣の対策として、忌避剤をまき、更にその上で侵入経路を全て岩で塞ぐということをしていきました。

※獣画像注意
床下に侵入していた獣。恐らくアナグマだと思われる
ナワバリ周辺であることを示す「溜め糞」もすぐ近くで確認
侵入経路となっていた床下全ての隙間を岩で塞いだ
溜め糞箇所含め、空き家の周囲をぐるりと忌避剤で囲っておいた。

その結果はというと……

……残念ながら突破されてしまっていました。

どうやら獣の侵入を防ぐためには、ちょっとやそっと対策を打ったぐらいではあっさりと突破されてしまうようです。

そこで今回の記事では、今回の敗因を分析したうえで更に工夫をして侵入経路を岩で塞いでみることにしました。

岩の積み方を変えることで、果たして獣の侵入を防ぐことは可能なのか?

それともやはりほかの方法で塞ぐしかないのか?

それではやっていきましょう。

①突破されてしまった原因考察&対策考案

1.現場の観察&考察

まずは侵入されてしまった箇所を観察し、一体どうしてこの部分が突破されてしまったのか原因を考察していきます。

突破されてしまった部分の床下をライトで照らしてみた所、設置してあったはずの岩が床下の奥の方に押し込まれるようにして移動してしまっていることが見て取れました。

これはつまり、獣が岩を押しどけるようにしてこの部分を突破していったということを指しています。

つまり、床下に侵入している獣(恐らくアナグマ)は、この程度の重石(1~2kgほど)であれば悠々と押してどかすことができてしまうということになります。

未だその全容を明るい場所で視認したことが無いのではっきりしたことは言えませんが、遠巻きに相対した際でも中型犬より一回り大きいぐらいの体躯をしていることは確認できていたので、やはりその体に見合うぐらいのパワーを持っているということなのだと思います。

ちなみに、この場所以外は多少岩が零れ落ちていたり、突破しようといじくられた感じの形跡はありましたが、突破された様子はありませんでした。

2.対策考案

今回突破されてしまった箇所とそれ以外の石積みの部分を比べることで、自ずと獣対策に対して何が有効なのかが見えてきます。

例えばこちらの石積みですが、若干いじくられたような形跡はあれど、完全に崩されてはいません。

恐らくですが要因は2つ、「重石自体の重さ」と「押した時に石が動くようになっているかどうか」です。

今回突破されてしまった部分の石積みは、重量が比較的軽い石を、押せば簡単に移動させれてしまうような状態で詰んでしまっていたことが敗北の原因だと考えられる訳です。

つまり、「もっと重い石を使って」「押した時に動かないように設置する」ことができれば、獣が侵入できないような石積みにできるのではないのでしょうか。

②石積みの組み直し

突破されてしまった石積み部分含め、上記の対策に則りほとんどすべての石積みを「押しても動かない」「重量のある重石を使う」といったように組み直していくことにしました。

1.石材調達

まずは今回石積みを組み直すにあたって最適な形状や重さの石材を調達し直すことにしました。

重量のある石材を調達しつつ、上記画像のような先細りの形状になっている物も集めていきます。

先細りになっている形状の石材の先を、刺すようにして重量のある石材の隙間に押し込むことで、押されたとしても崩れることの無い石積みにすることができるのではないかという計画です。

起点となるような大きく重たい石と、先細り形状になっている石をある程度集めたら、これらを使いつつ押されてもビクともしない石積みを組んでいきます。

2.石組み

一旦組んだ石積み部分の内、強く押し込むと崩れてしまいそうな部分を取り壊し、新しく調達した石材と組みあわっせつつやり直していったのですが、この作業がかなり難航しました。

なぜかというと、先細りの石材を隙間に押し込んでいったとしてもなかなか石材同士が固定されていってくれなかったからです。

やはり石材というものは柔軟性が全く無い素材なので、隙間に先細りの石材を詰め込んだとしても、よっぽどうまく形状がはまっていないと全く固定されないんですよね。

なので、きちんと安定して押し込んでも動かないよう組むためにはパズルのピースのように上手く組み合われる必要があり、組んでは崩して組んでは崩しての繰り返しで、かなり時間がかかってしまいました。

強く押し込むためにハンマーを使いたいのですが、石材を直接叩いてしまうと割れる可能性があるため、間に木を噛ませて打ち込まなくてはならないのも時間がかかった要因の一つです。

何度も試行錯誤して、組みあがっては強く押してみてちゃんと崩れないかを確認し、納得がいかないとまた組み直して……というのを繰り返すこと3時間ほど

ようやく納得のいく石積みをつくりあげることができました。

③結果・まとめ

今回は獣が空き家の床下に侵入することを防ぐため、石積みを使って隙間を埋めるためにはどうしたらよいかを考え、より改良を施して石積みをくみ上げていく様子をお伝えしました。

獣に侵入されないための工夫として「重たい石を使う」「押されても動かないようにする」という2つの条件の元石積みを組んでいったわけですが、一つ懸念点としては「引っ張られることには非常に弱い」ということがあります。

獣は物を押すことはできても引っ張ることはできないはずだという前提の元今回の石積みが行われている訳ですから、もしも獣に「押して駄目なら引いてみろ」の精神が存在した場合、今回の苦労は水泡に帰すこととなってしまう訳です。

まあでも、ゆうて獣ですから。そんな知能なんて奴らには無いはず。

今回こそ獣の侵入を防ぐことができるはず!!

そ の 幻 想 を ぶ ち 壊 す by獣

という訳で、次回「無念の課金編」へと続きます(多分)。

結果として、石積みだけで獣の侵入を防ぐことは難しいということがよく分かりました。

特に今回の獣(たぶんアナグマ)の場合は図体も大きく、力も相当あることが予想されます。そのような獣の侵入を防ぐためには、物理的に完全に入れないようにするか、更にまた別の対策(光とか超音波とか)をしなくてはいけないのかなと。

また獣対策に進展がありましたらご報告いたしますので、どうかお楽しみに。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。