どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第71回になります。

裏庭の地面から大量に出てきたゴミを片付ける今回の企画ですが、泥まみれの布団類、劣化しまくりのタイヤと様々な厄介廃棄物に進捗を阻まれ、気付けば4日目に入っていしまいました。

禍々しい布団の群れ
劣化しすぎて全然落ちないタイヤのビード

ホイールに張り付いて取れないビードワイヤー

ですが、今回はいよいよこれらのゴミとの戦いに決着をつける「作業完了編」になります。

泥だらけで重たく、とても処分できそうになかった布団類はどうなったのか。ホイールに張り付いたビードワイヤーをどのように取り外したのか? 

また最後には、タイヤの処分費と鉄くずの売却費を差し引いた今回の収支がどうなったのかまでお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

動画も作成したので、よろしければ合わせてご覧ください。

①新工具「ディスクグラインダ」の購入

冒頭でも紹介した「ホイールに張り付いたビードワイヤー」を取り外すために、新たに「ディスクグラインダ」を購入しました。

ディスクグラインダとは、超高速開店する軸先に様々な刃(ディスク)を取り付けることで様々な素材を研磨したり切断したりすることができる工具です。

ディスクグラインダにはバッテリー式の物とコード式のものがあるのですが、今回僕はDCMブランドのコード式の物を購入しました。

なぜこちらを選んだのかと言えば、価格が圧倒的に安かったからです。

電気工具の王道である「マキタ」のバッテリー式だと大体3万円前後するところ、こちらの商品は4500円でしたからね。初めて買う工具ですし、そもそもどのぐらい今後使用するかも、自分の使用感に合ったディスクグラインダがどのぐらいのスペックの物なのか、どれもが未知数ですから。いきなり高い物を買って失敗したくはありませんしね。

コード式の方が全体的に安い傾向にあり、スペックを見た限りではコード式の方がパワーも高そうなので、電源が用意できる環境でかつ特に小回りが利く必要も無いのであればコード式で問題ないような気がします。

家の中で試験運転をしてみましたが、かなりのパワーを感じて軽くビビりました。

若干音量注意かも

こちらのディスクグラインダに、鉄板切断用の砥石ブレードを装着してホイールに密着したビードワイヤーを切断する計画です。

ちなみに、最近慌ただしくてお伝えできていなかったのですが空き家には既に電気が通じており、漏電も無く、問題なく電源を使用できるという状況です。

②ビードワイヤーの切断

1.準備

まずはディスクグラインダを問題なく使用できる環境を整えていきます。

空き家のコンセントから電源延長コードを伸ばして、庭で作業を行います。

庭で作業を行う理由としては、室内の狭くて暗い環境で作業を行って何かしら事故が起きるのが怖いからですね。

ちなみにこちらの延長コードはもともと空き家に残されていた物で、きちんと使用できるのかどうかも分からなかったのでそのテストも兼ねています。

ディスクグラインダに持ち手とディスクをセットし、試運転をします。

さあ、果たして電源は利用できるのか……

問題なく使用することができました。とりあえず第一関門はクリア。

このまま30秒ほど回しっぱなしで何か問題が無いかを確かめます。実際の作業現場でこのディスクグラインダが使用される際には、有資格者による3分以上の試運転が義務付けられているぐらいらしいので、慎重を期して準備をしていきます。

ディスクグラインダーで切断する対象は固定しておく必要があるようなのですが、残念ながらそのような設備は持ち合わせていないので、有り合わせの資材で出来るだけホイールを固定して準備は完了です。

2.切断開始

さあ、いよいよ切断を開始するわけですが、正直言って滅茶苦茶怖かったです。

こちらが切断している様子の動画になるのですが……

超おっかなびっくり作業を進めているのが分かるかと思います。

何が恐ろしいって、作業中とにかく舞うんですよ火花が!

火花が舞うだけでも恐ろしいのに、ゴムにも若干ディスクがあたることによってぶわっと煙が上がるんですよ。ゴムの焦げた臭いがたちこめるたびにビクビクしてしまって、なかなか神経の擦り切れる作業でした。

やっぱり電動工具って、手工具と違って人一人では持て余すほどのパワーが出るので使っててマジで怖いんですよね。それが今まで頑なに電動工具を使用してこなかった理由の一つでもあります。

とはいえ、やはり文明の利器は偉大です。ハンディソーでは1時間かけても1ミリも削れなかったビードワイヤーがものの数分で……

ここまで切断することができました!

ただ、これ以上はディスクがどうしても入っていかない感じですね。上下に削れた跡があるように、ディスクの形状ではくの字部分にあたるワイヤーをこれ以上切断することが難しそうです。

ですが、見た所残りのワイヤーはたった1、2本。ここまで削ることができれば脆い物で……

マイナスドライバーで思いっ切り引っ張った結果、とうとうビードを切断することに成功しました!

あれだけ頑固にこびりついていたビード部も、ワイヤーが切れてしまえばあっさりとホイールから引きはがすことができてしまいました。達成感が凄い……。

見てください、この極太ワイヤーを。

こんなにも強度のありそうなワイヤーをあっさり切断できてしまうのですから、ディスクグラインダの力はやはりすさまじいです。その分取り扱いには十分注意が必要ですが、今後も大いに小屋暮らし開拓に役立ってくれることでしょう。

③布団類の処分

全てのタイヤホイールが取り外せたところで、最後の厄介ごみである布団類を処分していきます。

幸いにもここ数日は雨が降らなかったこともあり、地面から掘り出した時と比べたら随分と水気がなくなり、何とかゴミ袋に詰め込むことができる程度にはなっていました。

それでも、ほとんどの布団類は1つにゴミ袋1つなので、消費するゴミ袋の量が半端ではありません。

加えて、中には1つの袋に収まらない大きさの綿まであり、その場合は引き裂きつつ小分けにして何袋かに入れて処分しなくてはなりません。

最終的に布団類だけで30ちかくのゴミ袋を使うことになりました。

④その他こまごまとしたゴミ処分→片付け完了

その他にも、座椅子を分解して鉄のフレームを取り出したり、鳥かごの鉄格子部分だけを分解したりと、こまごまとした解体作業がありまし……

苦節4日間、とうとう裏庭の地面から出てきた大量のゴミの処分が終了しました!

すっきり~……まあ、空き家の中にまだ大量の燃えるゴミ袋が残ってるんですけどね。

また燃えるゴミの日に小出しで処分する日々が始まります。めんどくせ~。

⑤鉄くずを業者に売却する

最後に、ゴミを処分する中で回収した鉄くずを業者に持ち込んで売却していきます。

1.鉄くず紹介

鉄くずの内訳は左上の方から順に

  • 座椅子の鉄フレーム(小1、大1)
  • 鳥かごの鉄格子
  • 謎のリングとチェーン2
  • くぎ大量、タイヤチェーン(100本行かないぐらい?)
  • ホイール(普通車2、バイク1)
  • トタン板2

となっています。

あれだけ大量のゴミがあった割にはそこまで集まらなかった印象ですが……買取額はいくらになるのか。

こちらのタイヤ(普通車2、バイク5)の処分費がかなりかかってくると思うので、せめてそれを賄えるぐらいの額になると有難いんですけれどね。

2.買取額発表

大量のゴミから回収した鉄くずを全て業者に買い取ってもらった結果……

2400円買取となりました! なかなかの結果!

いや、正直予想よりかなり高額で驚きました。重量が50kgもあるとは思わなかったし、そもそもちゃんと「鉄」として買い取ってもらえるとも思ってませんでしたからね。てっきりまた「雑品」みたいな感じで減額される物かと。

タイヤの処分費が全部で1750円だったので、差し引きでも650円の黒字となりました。やったぜ

⑥まとめ

今回は4日間かかった大量のゴミ処分の様子と、回収した鉄くずを業者に持ち込んで売却するまでの様子をお伝えしました。

いや、まさか4日間もかかるなんて当初は全く予想していなかったので、かなり疲れましたね……。ゴミの量自体はそんなに大したこと無かったのですが、やはり地面に長年埋められていたが故の素材の劣化が多くの場面で作業を滞らせる原因となったのがデカかったです。

本当、地面にゴミを埋めるというのはかなりの罪悪だということが身に染みて分かりました。

回収するだけして、後は適当に地面に埋めて利益を掠めとるような違法処理業者が、どれだけあくどいことをしているのかが実感できる貴重な体験でしたよ。まあもう二度と味わいたくないですが。

しかしこうして前例が出てしまった以上、あまり考えたくないことですが、もしかしたら空き家に訪れた当初に見つけた、敷地内にある山林内に捨てられていたゴミの下からもまた埋まっているゴミが見つかる可能性がありますね……。

まさか……まさかね?

流石にあり得ないとは思いますが、また気が向いたらゴミの回収がてら確認したいと思います。

そう、気が向いたら……何年後になるか分かりませんけど。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。