どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第76回になります。

現在、空き家の寝室を「コオロギ飼育部屋」としての使用に耐えうるまで補修していく企画を進めています。

前回の記事では、床下を補修するための木材を搬入し、計画通りに裁断するところまで進みました。

マイカーで搬入した6ftの2×4材と、DCMの貸トラックで搬入した合板をそれぞれ丸ノコを使いカットしました。

やはり電動工具の威力はすさまじく、ここまで特に問題が発生することもなくスムーズに作業を進めることができたのですが……ここからが大変です。

見ての通り、空き家の床下に使われている大引は若干歪んだ形状をしており、かつ特殊な配列をしているため、実際に並べてみないと根太がちゃんと収まるかどうかは全く分かりません。

今回の記事では裁断した木材を仮設置し、床下の構造がどのように歪んでいるのかをチェックしたのちに微調整をし、念のため防腐塗装を施したところまでの様子をお伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

動画も作成しましたので、よろしければ併せてご覧ください

①根太の仮設置・微調整

根太を仮設置してみたのですが、やはり上手くはまらず、中央の大引きで左右の根太が重なってしまいました。

場所にもよりますが、基本的に左側の根太が中央の大引きを飛び越える長さになってしまっているため、左側の根太を短く調整する必要があります。

現物合わせで線を引いて、丸ノコで裁断してからもう一度並べることにしました。すると……

今度は良い感じに、左右の根太が中央の大引きの上で重なるようになりました。

とりあえず根太はこれで良しとして、続いて床板の仮設置を進めていきます。

②床板の仮設置・微調整

3枚ある床板のうち、とりあえず左右の合板を仮設置してみました。この時点で問題なければ、真ん中の合板を調整してはめておしまいにしようと思ったのですが……

タンス側の合板と敷居の間に隙間ができているのが気になります。

元々あった床板を剥がした際にも、こちらの箇所は床板がタンスの敷居の下に潜り込む用にはめててありましたので、合板が敷居の下に入り込むよう柱と重なる部分を切り出して再設置することにしました。

細かい切り出しをする際に役立つのがこちらの「ジグソー」という電動工具です。

こちらは手持ち式で刃が太くなった糸ノコのような工具で、細かい線や曲線を切り出すのに役立つものになっています。

こんな細かい切り出しもお手の物。

手ノコでもやれないことはないですが、やはりジグソーの方が素早くきれいに切り出すことができるので便利です。

柱の部分を避けるような切り込みを入れたことにより、合板が床下にまで入るようになって隙間が無くなりました。

ただ、ここで一つ誤算が生じてしまい、これで最後の1枚の合板もきれいに収まるかと思いきや、むしろ柱を避けるように切り込みを入れてしまったことにより真ん中に空いた幅が変則的になり、上端では905mm、下端では880mmという奇妙な事態になってしまいました。

そのため、905mmと880mmを繋ぐ斜めの墨線をつけて、その上を何のガイドも無しに丸ノコで切断しなくてはならないことに。

上手く切ることができるか不安でしたが……

かなりきれいに切ることができました!

驚いたのですが、丸ノコは一度真っ直ぐ刃が入ってしまえばあとは余計な力さえ入れなければそのまま直線的に切断することが可能でした。

丸ノコの刃自体が真っ直ぐになっていますので、刃の形状に従って前進してしまえばそのまま直線的に切れるということですね。本当に素晴らしい工具です。

そして今度こそ合板がきれいにはまるかと思いきや、上端がわずかにはみ出てはまりませんでした。

ここまでわずかなずれの部分はもはや丸ノコで切断するのは難しいので、ここで「ディスクグラインダー」に「木工サンダー」を取り付けて削ることで微調整を施すことにしました。

「ディスクグラインダー」は主に金属やコンクリート素材の切断・研磨に使用する工具ですが、先端のディスクを交換することにより超強力な「木工やすり」として使用することができます。

研磨するというよりもはや削り取るといった感じで、わずかに飛び出た部分を微調整していきました。

完全にピッタリとはいきませんでしたが、とりあえず合板3枚をはめ込むことができました。

③防腐塗装

後は高さが水平になるように調整し、ビス止めをしていくわけですが、その前に木材に防腐塗装を施していきます。

防腐塗装の重要性については正直未知数ですし、防腐塗装剤自体決して安い物ではないので採用するかどうかはかなり迷ったのですが、やはりもともと木材の腐食が原因で床が沈んでしまっていた箇所なので、念を入れておくことにしました。

防腐剤には「ネオアリシス(無色)」を採用しました。

こちらを選んだ理由としては、防腐剤の中で比較的安価だったためと、そもそもホームセンターにある防腐剤がほとんど「屋外用」で選択肢が少なかったことがあげられます。

塗料自体は本当に無色透明で、粘度もほとんどなくサラサラです(茶色いのは元々のバケツの汚れ)。臭いもそこまでキツくなく、ちょっと薄い灯油みたいな臭いがします。

屋外に木材を設置し、ハケで塗っていきます。

防腐剤は驚くほど伸びが良く、2×4材にであればかなり少量でも全体に塗っていくことができます。

ただ、合板の場合は伸びが悪く、かなり防腐剤を消費することになってしまいました。恐らくですが、合板3枚片面への塗装で1L以上は消費したような気がします。

合板への防腐剤塗装は、費用的な面ではお勧めできないかもしれません。

また、今回は無色の防腐剤を採用したわけですが、無色だとどこまで塗ったかが分かりづらかったため、あまりおすすめできません。どうせ根太として床下に隠れてしまう訳ですから、価格に差が無いのであれば色付きの塗料を使用した方が良いのではないかと感じました。

側面にもしっかり塗装していきます。

裏の説明欄によると、防腐塗装は2回施すのが標準で、2度目を塗装するには5時間待たなくてはならないということなので、一旦山を下りてお昼を食べ、5時間たってからこの日のうちに2度目の塗装を行いました。

正直マジで面倒だし大変だったので、この苦労を考えるとやっぱり防腐塗装済みの木材を購入した方が楽なのは間違いないです。

ただ、防腐処理済みの2×4材は値段が2倍近くしますので悩みどころですけどね。

防腐塗料を2度施した木材は、空き家の一室で乾燥させておきます。

こういう時にやはり屋根付きの倉庫的場所があるのは非常に便利ですね。小屋づくりをする際にも大いに活躍してくれることでしょう。

木材が乾燥するまでは次の作業に進めないため、この日はこれで終了となりました。

④次回に続く

次回は「床下の高さ合わせ水平合わせ、再微調整、ビス止め」をし、床の補修のめどが一旦つく予定です。

現時点では、断面的に床下を捉えた際の「元々の根太と床板の厚さ」と「2×4材と合板の厚さ」の調整が全くできていないため、次回はここのところを何かしらの方法で合わせていく作業がメインになっていくことと思います。

いやあ、床板を全面的に張り替えていればこんな心配はしなくても良かったんですけどね。それはそれで大変そうですけど……。

まあ、まだまだ寝室の補修を進めたいカ所はあるのですが、床板を張らないことには作業も進みませんからね。

何とか次回床板を張るところまで終わらせたいところです。

以上で今回の記事は終わりです

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。