どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第96回になります。
現在僕が整備を続けている小屋暮らし予定地にある空き家なのですが、一応電気が通ってはいるのですが、実際に電気を契約して使用したり、電気工事業者の方に見ていただいたりした結果、様々な問題があることが判明していました。
- キッチンと風呂場にある照明・コンセントに電気が通っておらず、使えない
- 電気配線がかなり雑に作られており、電気工事士による修理はできない
- 今のままだと、MAX20Aまでしか使えない
- 漏電ブレーカーが付いていないため、漏電からの火災の危険がある
まず、キッチンと風呂場の照明・コンセントが使えないのは言わずもがな大問題です。
こちらの土地に引っ越したらキッチンでは冷蔵庫や電子レンジ、風呂場では洗濯機を回す気マンマンでしたので、寝室や居間のコンセントのみでそれらのでんげんを賄うのは現実的ではありませんし、キッチンと風呂場は空き家の中でも特に奥まった暗い場所に当たるため、照明が無ければ常に真っ暗です。
そのため修理を依頼するために電気工事業者に依頼したのですが、配線が素人仕事過ぎてとても手が出せない、責任が持てないと言われてしまいました。
そして電気メーターからつながっている線(幹線)の関係上20Aまでしか使えないと言われました。これも何げにキツイ。
なぜかというと、僕は今後DIYで電気工具を使うことが増えると思うのですが、20Aだと「電気工具・冷蔵庫・洗濯機」を同時に動かしてたら、あと一個何かしら電気を食うもの(電子レンジとか)を同時に使っちゃうとブレーカーが落ちちゃうんですよね。
それに、将来的にはこの空き家の電気を小屋にも引き込みたいと考えているため、そういう意味でも20Aのままではキツイです。
最後の漏電ブレーカーの件ですが、これに関してはもう生命の危機に関わることになってきます。
何と言ってもここは山奥の空き家、いつ屋根裏に獣が侵入し、電気コードを齧ってしまうとも限りません。そんな時に漏電ブレーカーがなかったら、そのまま柱の木から出火して全焼……なんてことだってあり得ます。
という訳で、今回これら空き家の電気に関する問題点を全て解決するため、電気工事業者に依頼をしましたので、その工事の様子をお伝えしていきます。
一体どのような工事だったのか、電気工事費用はいくらかかったのか、ご紹介していきます
それではやっていきましょう。
①電気工事の様子
1.引き込み線の交換
点検してもらった時の電気個事業者と同じ会社に工事の依頼を出したところ、当日やってきたのも依然と同じメンバーである「電気屋さん(青色の服)」と「電気工事士さん(灰色の服)」でした。
軽く挨拶を交わした後二人は早速作業に取り掛かり、まずは幹線を30Aまで電気を通すことのできる物に交換する工事をおこなっていきました。
まずは空き家の外壁にある電気メーターから伸びている、黒色の管を取り外します。
この黒色の管には、最大20Aまで配電可能な細い銅線(直径1.6mm)がつながれていますが、今回の工事ではより太い直径2.6mmのものに交換することで最大30Aまで電流を流すことができるようになります。
管ごと交換し、幹線の交換工事が終わりました。
2.漏電ブレーカーの設置
次は家の中まで伸ばしたこちらの線を、漏電ブレーカーに繋げていきます。
電気工事士の方がDIYで分電盤を作成してくださいました。
一番左の線の繋がっている物が「漏電ブレーカー」、その横に並んでいる物が左から順に「空き家に連なっている小屋のブレーカー(たぶん)」、「寝室・居間のブレーカー」「新設するキッチン・風呂場のブレーカー」となっています。
良く家の中で見かける主幹ブレーカー(電気を使い過ぎると上がるやつ)がありませんが、今どきは電気メーターが主幹ブレーカーの役割を果たし、電気を使い過ぎると電気を止めて、しばらくしたらまた流し始めるという仕組みになっているそうです。
そういえば電気の契約時の工事の際にそんな感じのことを言われたような……
漏電ブレーカーから伸びた線が、各ブレーカーの上で連結・分岐し、そこからまた各ブレーカーへと伸びて各配線へとつながるようになっています。
ちなみに、各ブレーカーの上で線がちょっと余裕を持たせてくるっと巻いてあるのが分かると思いますが、これは後から取り換えだったり修理だったりをする際に作業がしやすい用のひと手間なのだそうです。流石はプロの仕事、丁寧ですね。
しかもさらに驚きだったのが、上記画像右上の方に先っぽがどこにも接続されずテープでふさがれている線が見えると思いますが、これはなんと僕が将来小屋用の配線をDIYで設置しようとした時に、すぐブレーカーに配線できるように作っておいてくれたのだそうです。
いや、確かに雑談の中でそんな話したけれども……ちょっとイケメン過ぎない?
3.キッチン・風呂場へのコンセント配線
そしていよいよ最後のコンセント設置工事が始まりました。
これも驚きだったのですが、配線は天井裏を通して行っていました。
この空き家には点検口だとかいう真っ当な設備は無く、天井裏を覗くにはこのように天井が落ちてしまっている部分を利用するかもしくは謎倉庫の部分から覗くかしかないのですが、それら限られた地点を上手に活用して全ての配線を天井裏に通していました。
二人で協力しつつ、コードを通すためのワイヤーのようなものも駆使しつつ配線していました。
僕はてっきり古民家とかにありがちな天井を這わせる感じの配線にすると思っていたので、やはりプロは違うなと感じました。
キッチンのコンセントは、換気扇を挟んでもとからあったコンセントの反対側に設置しました。
この位置にした理由は、照明や冷蔵庫・電子レンジなどの家電が集まるスペースにする予定だからですね。それに、万が一この換気扇を使う時があれば、この位置であればコンセントが利用できますので。
風呂場のコンセントも、元々あった場所のすぐ上に配置してもらいました。
この場所で主に使う家電は洗濯機になるのですが、実はこの位置だと今自分で想定している洗濯機の位置からは遠ざかることになってしまうためちょっと悩んだんですけどね。でもやっぱり水場からは話した方がイイと思ったのでここにしました。
元々あったコンセントの配線よりもかなり丁寧に、天井の柱に沿って配線してくれています。
いやあ、お見事。
以上で全ての電気工事が完了しました。
②かかった費用発表
さあ、これだけの電気工事に一体どれだけの費用がかかったのかというと……
11万2750円かかりました!!
たッッ…………たけえ……。
内訳をみるに、工事費用の資材費だけで見た場合には2万円にも満たないほどでしかないようですが、やっぱりお高いのは工賃ですよねぇ。
これを見て「おいおいボッタくりかよ!」……とはまあ、ならないですね。やっぱりあれだけ丁寧な仕事をしてくれているのを目の前で見ていた訳ですし。
それに何といったって電気工事は国家資格である「電気工事士」の資格が無ければ行えないのです。つまりこの工賃の高さは「資格代」も含まれている訳で。まあ、やっぱり妥当なのかなと。
だからこそ、僕も早く「第二種電気工事士」の資格を取って、自分で小屋の電気を配線したり、空き家の配線をいじったりしてみたいものです。
③まとめ
今回は空き家の電気工事を業者に依頼し、その工事の様子と、工事費用がいくらかかったのかについてお伝えしていきました。
ちなみに照明に関してなのですが、風呂場の方はコンセント直結型の照明だったため一応点きはしたのですが……
ただ、紐で引っ張る形式のスイッチが馬鹿になってしまっていて、引っ張ってオフにしてもそこで引っかからずに上がってしまい延々ONになってしまうためダメでした。
また、キッチンの方はもとからコンセント直結の照明では無かったため、コンセントは付いても照明は配線してもらってないためダメでした。
という訳で、次回の記事では風呂場とキッチンの照明を設置していく様子をお伝えしていこうと思います。
コンセント直結型の照明でどのぐらいの明るさを確保できるのか、お伝えしていきますのでお楽しみに。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。