どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第95回になります。

いよいよ土地の引渡しまで残り2週間近くに迫り、どんどんと引っ越しに対する意識が高まってきて、ワクワクと共にやや緊張の日々を過ごしております。

さて、土地引き渡しの日までに空き家の整備で済ませておきたいことは大きく2つです

  • キッチンの整備……床材の貼り付け、天井の穴補修、照明設置など
  • 空き家の清掃……ゴミの処分・整理、壁磨き、床掃除など

……冷静に考えると、空き家の引渡しをするのに何で貰い主である僕が当日までの整備を急いでいるのかが謎なのですが。ふつう逆じゃない?

優先順位的には、まだ整備が途中であるキッチンを完成させたいという気持ちの方が上ではあるのですが、しかしそれよりも先に空き家自体の大掃除を済ませなくてはならない事情があります。

なぜならば、キッチンに床材を張ってしまったらそれ以降土足で空き家内を移動することが憚られるようになってしまいますし、床材を張ってから大掃除をしてしまうと早々に床材が汚れてしまうことになってしまうんですよね。

という訳で、キッチンの補修を完成させるより先に、今回からは空き家の大掃除を済ましていきたいと思います。

掃除をする際にはまずは大きな荷物からどけていくのが鉄則です

なので今回はこれまで地味にため込んでいた鉄くず類を解体しつつ、回収業者に売りに行くまでの様子をお伝えしていきます。

なお、今回はこれまでの解体とは違い、鉄板を切断できる超兵器「ディスクグラインダ」を所持していますから、より細かい解体・分別にも挑戦していきます。

細かい素材ごとに分解した場合に、鉄くずの合計買取額はどのぐらいアップするのか? こうご期待です。

それではやっていきましょう。

①残っている鉄くず紹介

まずは、現時点で空き家内に残っている鉄くずをご紹介していきます。

1.脚立

空き家の裏手にひっそりと放置されていたアルミ製の脚立です。

存在自体はずいぶん前から認知していたのですが、「いつか使う時が来るかも……」と思い放置していた物です。いざ今回ちゃんと調べてみたら支えになっている鉄部分のパーツが完全に錆びていてまともには使えない感じだったので、鉄くずに出してしまうことにしました。

2.トタン板

こちらも空き家の裏手に放置されていたものになります。

今後空き家の外壁補修なんかに使えるかな~とおは思ったのですが、やっぱり昔のトタン板はさびやすいのか既に端の方から腐食が始まってしまっている感じだったので、今回売却することにしました。

補修に使うならやっぱりより長持ちするガリバリウム鋼板の方がいいですしね。

3.つっかえ棒

これまた空き家の裏手に放置されていた物です。

つっかえ棒として機能するのならば今後使用する機会があるかもと思いましたが、なぜだかネジ部分が全く回りませんでした。しかも3本とも。

4.ガソリン携行缶

こちらは庭先に放置されていたガソリン携行缶です。

なんと中身が2割ほど残っていて、臭いを嗅いだところ間違いなくガソリン(灯油かも?)が残っていました。

ガソリンは今後土地を整備する際に、エンジン式の工具なんかを使う可能性もあったので残しておこうかとも思ったのですが、たぶんガソリン携行缶だったらついてなくてはならない縁のパッキンが取れていたり、蓋がゆるゆるだったりと何かとダメそうだったので、こちらも鉄くずに出すことにしました。

中身は近くの廃油受付を行っているガソリンスタンドで捨てさせてもらえました。以前灯油入りドラム缶の中身を捨てさせてもらった時と同じ場所です。特に引き取り料などもかからず捨てさせてもらえるので、とてもありがたい存在です。

5.井戸ポンプの貯水タンク&蓋

キッチンの床板を張り替えた際に撤去した井戸ポンプの残骸です。

右側にあるのが貯水タンクの部分にはなるのですが、これがめちゃくちゃ重たいです。片手で持つのが結構きついくらいで、恐らく10kgほどはあるんじゃないかと思います。

鉄くずの買取は重さが全てなので、こういうのは結構嬉しかったりします。

6.基盤

これまで解体・処分してきた家電製品から回収した基盤類です。

こんなものが果たして売れるのかどうかは微妙ですが、以前持ち込んだ時に引き取ってくれた気がするので、今回も持ち込んでみます。

7.コード類

こちらも同じく、解体した家電品から回収したコード類になります。

昨今の銅不足を受けて、恐らくコード類も買取価格が上がっているんじゃないかと思うので期待したいところです。

8.モーター

銅が大量に巻き付いているモーター類。こちらも家電製品から解体して回収したものになります。

コードと同じく、こちらも銅が含まれる品となっているので価格アップに期待ができます。

また、今回ディスクグラインダーを手に入れたことでこれまでできなかった「モーターから銅を取り出す」ということができるのではないかと思うので、チャレンジして価格アップを目指します。

9.ガス管

こちらは風呂場の端に放置されていたガス管になります。

すでにプロパンガス用の配管はセットされていますし、そもそも僕は今後この家でガスを使用するつもりも無いので売ってしまいます。それなりの重量があるため、買取額アップが見込めます。

10.その他鉄くず

その他、空き家整備のあらゆる場面でコツコツと回収してきた鉄製品の寄せ集めです。

一つ一つは小さくても、地道に集めてきただけあってそれなりの重さがあります。

②解体の様子

1.脚立の解体

脚立のアルミ部分と鉄の部分を解体していきます。

最初は普通にネジを回せば解体できるのかと思ったのですが、鉄部分とアルミ部分は完全に打ち付けられていしまっているため、どうにも外すことができません。

そこで活躍するのが「ディスクグラインダ」です!

どうしても外せない鉄の部分を、切断砥石でカットしていきます。

そして、どうしてもアルミと鉄を切り離すことができない部分に関しては、鉄とくっついている部分のアルミを切り捨てる形でカットし、少しでも多くのアルミを鉄を完全分離させるようにしていきました。

最終的に、このように鉄とアルミを切り分けることができました。

ただ、切り取ってみて驚いたのですが、下部の一部切り取った鉄の破片と、上部の足掛け部分ふくむ大半部分のアルミの重量を比べた時に、そこまで差が無いように思えてしまうぐらいアルミは軽かったです。

アルミは鉄の4倍近くの買取額があるのですが、どれだけ集めてもいまいち重量が出ないため、結局鉄の寄せ集めの方が高くなりがちなんですよね。現実を思い知らされた気分です。

2.モーターの解体

次はモーターから銅線をできるだけ取り外していきます。

全体的にプラスチックの素材で構成されていたため簡単に解体することができ、きれいに銅線を取り外すことができました。

合計3つの同様の部品から取り出せた銅線がこれだけになりました。

かなりいい感じに銅線が回収できています。これはひょっとしてひょっとするのでは……?

このままの勢いで、他のモーターからもどんどん銅線を取り外していきたかったのですが……

前年ながら樹脂製のカバーに覆われているモーターは、樹脂が固すぎて解体することができず……

鉄製のカバーに覆われているこちらのモーターも、ディスクグラインダの力をもってしても銅を取り出すのは厳しそうでした。

というか、残念なことにモーターの重量って、銅よりもそれ以外の周辺部品(鉄とか樹脂とか)の重さが大半で、モーターから取り外した銅線部分だけだとめちゃくちゃ重量が落ちてしまうんですよね。

モーター1kgあたりの価格が90円と、銅の価格1kgあたり1000円前後と比べてあまりにも乖離しているのはそのためで……もしも仮にモーターから銅を全て取り出せたのだとしても、大した価格にはならないのだろうと思います。

モータードリームはならずでした。残念。

3.その他解体

その他には、つっかえ棒のゴムやブラスチック部分を取り外したり……

基盤からアルミ製の部分を取り外したりと……

細々とした解体をしていきましたが、一番衝撃的だったのは、庭に埋まってたよく分からない家電を解体した時、中から大量のヒメアリが出て来た時ですね。

※大量の虫画像注意

この季節はホントどこでも虫の越冬場所になっているので、もう流石に慣れたかと思っていたのですがこの時は本当にビビりましたね。

これらのヒメアリは全て基盤の下に潜りこんでいたのですが、基盤をめくってすぐは土が溜まっているのかと思って気付かなかったところにこれですから。マジで心臓止まるかと思いました。

皆さんも、空き家に残っていた家電を解体する際にはお気を付けください。そこはもはや昆虫の巣窟と鳴り果てているかも……。

③持ち込み・買取結果発表

今回、恐らくは最後になるであろう大量の鉄くずを持ち込んだ結果はというと……

合計で2215円となりました。 うーん、何というか微妙……。

いや、これまでの鉄くず買取額の中では多い方なんですけどね。でも、アルミやモーターをあれだけ細かく解体したかいが結果に出ているかというと、正直微妙です。

特にアルミや銅の量がやはり少なすぎます。アルミなんて脚立ほとんど丸ごとで驚きの1kg、銅に至ってはたったの200gです。

やはり単価の高い金属は量が集まらないからこそ高価なのだということがよく分かりましたね。しかし本当にアルミは軽いな……。

また、銅が不足しているということで買取額にも影響が出ているのかと思ったのですが、去年の11月後半ごろの買取額と見比べた時に特に変化はありませんでした。

うーん、残念。銅不足の影響が買取価格に出てくるまでは時間差があるということなのでしょうか?

④まとめ

今回は空き家の大掃除第一回目ということで、空き家に残っていた鉄くずを全て解体・売却するまでの様子をお伝えしていきました。

結果として、アルミや銅といった希少金属は、どれだけ解体を頑張ってみてもなかなか量が集まらず、苦労に見合った価格アップを見込むのは難しいということが分かりました。

アルミの脚立なんかは、そのまま持ち込むと「雑品」として鉄以下の買取額を付けられてしまう懸念もあったので解体した価値はまだあったとは思いますけどね。

ただ、モーターなんかは解体して重量が落ちて1kg以下になってしまうと、鉄くず業者によっては買い取ってもらえない可能性すらあるので、よっぽど量が確保できて手間もかからず解体できる自信が無いのであれば素直にモータとして持ち込んだ方が効率が良さそうだと感じました。

空き家の大掃除が完了したら次はキッチンの床材を張って、そうしたらいよいよ引っ越し準備へと移っていきます。

引っ越しが済んだならその次は小屋の建設と……いやあ、ワクワクしてきますね。

今後ますます気合を入れてブログ記事の投稿の方も進めてまいりますので、どうかお付き合いいただけたらと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。