自作の全自動孵卵器で鶏の卵を孵化させようとした22日間の記録 ~リベンジ~

どうも、たかしです。

自給自足を目指して、卵を入手するための鶏を手に入れるため、有精卵を入手して孵化させることでヒヨコから育てようとしたのですが、前回4月に挑戦した時には有精卵6個入手して1匹もヒヨコが孵らず全滅するという大敗を喫しました。

その際の反省を生かし、この度転卵機能も追加した「全自動孵卵器」を作成し、今度こそヒヨコを孵化させようと実は5月の半ばから挑戦をしていました。

転卵機能付き全自動孵卵器
再度購入した有精卵6個

今回は5月半ば~6月上旬まで通して行った孵卵リベンジの様子をお伝えしていきます。

今度こそヒヨコの孵化には成功したのか?

それではやっていきましょう。

1日目

事前に温めておいた孵卵器内に、有精卵をパックごと転卵装置にセットしていきます。

上から見るとこんな感じ。サーモスイッチのセンサーは温湿度計横の段ボールで覆われている部分にセットされており、卵がある位置との温度差が生じないよう高い位置にあります。

常に転卵装置は奥に手前に45度ずつ動き続け、内部の胚が殻に癒着しないようになっています。

蓋をしたその上から更に布団をかぶせて、保温を徹底します。

前回は5月の頭ごろに早朝冷え込んだ日があって、その際に孵卵器内の温度35度まで下がってしまった結果発生が止まってしまったため、今回は保温電球2個体制+布団で保温と、温度管理は徹底しています。

前回はここから1日に4回の転卵作業がありましたが、今回は全自動なので後は1日に1回保湿用の水を補給するだけになります。

なので、前回と比べたらかなり作業の手間は減っています。後はちゃんと転卵機が機能するかどうか……。

孵卵開始が5月17日だったので、鶏の卵は21日で孵化することを考えると予定日は6月7日となります。

どうか無事に生まれてきますように……。

7日目、検卵1回目

と言う訳で、あっという間に1週間がたち最初の検卵日になります。

もしも転卵装置が機能していなかった場合、卵はどれも胚が癒着してしまい発生が止まってしまっている可能性がありますが……緊張の一瞬です。

まず一個目。う~~ん、微妙。

なんかちょっと影があるように見えますが、発生が進んでいる証拠である血管の筋とか、胚の黒い固まりも見えないので、これは発生が進んでいないように見えます。

やはり転卵装置が上手く行かなかったのか……?

2個目。これまた微妙。

2個続けてこの調子だと、かなり不安になってきます。もちろん有精卵として購入した中にも無精卵が入っていることはあるので(購入本曰く有精卵率は50%ほどとのこと)、2回連続で無精卵を引いたという可能性はありますが……。

不安で頭がくらくらして来てからの、3個目は……

うおっ!?

1個目2個目とは明らかに様子が違います。影が大きくついているのと、薄っすらと筋のような物が見えます。

しかし、1個だけだとこの卵の見た目がたまたま普通の物より違っているだけの可能性がありますが……残りはと言うと……?

4個目
5個目
6個目

無事、残りの3つにも同じような影と、薄っすらとした血管の筋、そして決定的なのが中でゆっくり動く黒い点の塊が見えました。

どうやら今回は6個中4個が有精卵で、今のところは発生がちゃんと進んでいるようです。

しかし、最初に無精卵2つに連続で当たってしまうとは……確率の罠ですな。

14日目、検卵2回目

そうしてまた1週間が過ぎ、孵卵14日目の5月31日、2回目の検卵の日が来ました。

1回目の孵卵チャレンジでは、この辺りまでは順調に発生が進んでいて中の胚が大きく黒い影になっていましたが、今回はどうなっているでしょうか。

無精卵であることが分かっている2つはまず飛ばして、前回発生が進んでいた物から検卵してみると……?

影デッカ!!!

発生が順調に進んでいることは喜ばしい限りですが、それ以上に驚いたのが前回の時の14日目と比べて胚の大きさが全然違うということ。

↑前回の14日目。

↑今回の14日目。

全体的に卵全体に占める黒い影の割合が大きく、明らかに発生が前回よりも進んでいるように見えます。

こうやって見てみると、僕は前回の孵卵の際14日目までは上手く行っていて、その後の気温が下がってしまった時に発生が止まってしまったと思っていましたが、もしかしたらそれ以前で既に発生に何かしら問題が起きてしまっていたのかもしれませんね。

それに比べたら、今回は相当上手く行っているよう見えます。

ちなみに、飛ばした無精卵2つも改めてチェックしてみましたが、やはり全く様子に変化は無く無精卵で間違いなさそうでした。

と言う訳で、この時点で今回孵化しそうなのは残り4つに確定しました。このままならいい感じに孵化まで行きそうですが……しかし前回のこともありますから、何があるかまだ分かりません。

18日目、検卵3回目

ということで、早くも最後の検卵日18日目です。この時点で発生が順調に行っていることが確認出来たら、転卵を中止し、本格的に孵化に向けて最後の準備期間に入っていきます。

果たして順調に発生は進んでいるでしょうか?

もうね、真っ黒。

前回はこの時点で、ほとんどの卵が発生に進展が見られず全然中身が透けてしまっていたので不安だったのですが、その不安を吹き飛ばしてくれるぐらい卵はもう中身ぎっしりで、ちょっと気室(卵の端の空気の溜まる部分)が透けるぐらいで全然光を通しませんでした。

これは中でヒヨコの体がもうかなりの部分出来上がっていることを示しています。

残りの3つも同様に、気室部分以外は真っ黒でもう中身は見えなくなってしまっていました。

順調に発生が進んでいることが確認できたところで、孵化に向けて孵卵器をセットし直していきます。

まず、転卵装置は取り除きます。

単純に転卵装置をストップしてそのままにしても、恐らく孵化までは行ってくれるのではないかと思いますし、できれば環境を変えたくないのでそうしたいのはやまやまなのですが、しかしこの状態のままヒヨコが孵化してしまえば十中八九ヒヨコは転卵装置から落下してしまし、下手したらそのまま☆になってしまいます。

なので、卵が冷えてしまわないようとにかく手早く転卵装置を取り外し、ヒヨコが孵化しても安全なように孵卵器内部をセットし直していきました。

そして完成したのがこの状態です。

ケースの内部に更にケースを入れ、そこに卵を隔離して保温電球、保湿タッパー水のある区画とは分けました。これでヒヨコが生まれてきてどれだけ動き回っても、電球でやけどすることもタッパーの水でびちょびちょになることも無いはずです。

孵卵18日目以降は中の湿度をこれまでの50%前後から更に60%前後ぐらいまで上げる必要があるので、タッパー水も大量に追加しました。

後は生まれてくるのを祈って待つだけです。

そして……

孵卵開始から20日目。

孵化予定日前日となりました。

しかしながら、卵の状態によっては早く生まれてくることもあるそうなので、ワンチャンあるかと思い孵卵器内を覗いてみると……

やはりまだ生まれてきてはいなかったのですが……

なんと、卵の一つに小さなひびが入っていました!

これは「嘴打ち(はしうち)」といい、中のヒヨコが殻を突っついて生まれてこようとして売る孵化直前の兆候だそうです。

だいたいこれが始まってから半日~1日半ほどでヒヨコが生まれて来るそうなので、マジで後もう一歩です。

ただ、嘴打ちが始まったにも関わらず、結局殻を破る前に力尽きてしまう「死ごもり」という状態もあり得るみたいなので、まだまだ油断はできません。

はらはらしながら待っていたのですが、夜遅くまで粘っても結局この日は生まれてくることはありませんでした。

そうして翌朝。ついにやって来た孵化予定日。

孵卵器内を覗いてみると……

き、き、来たああああああああああああ!!!!!

生まれました! ついに生まれました!

嘴打ちが始まっていた卵以外にももう1羽、2羽のヒヨコが生まれてきていました。

最初の孵卵開始から2ヶ月ほど……ようやくヒヨコと対面することができました……長かった……。

生まれてすぐのヒヨコはまだ弱弱しく、全身の産毛がぬれていて体調も崩しやすいので、産毛が乾くまで半日ほど孵卵器内で放置します。

段々と産毛も乾いて目も開いてヒヨコらしくなってきました。

しかもさらにもう一つ、卵の嘴打ちが始まっています。

こりゃあもう1羽もうすぐ生まれてきそうだなと、ちょっと目を離したすきに……

さらにもう1羽も生まれてきました。

新しく生まれてきた子も産毛が乾くまで、またしばらく放置していたのですが……

最初に生まれてきた子たちがだんだん孵卵器内で動き回るようになってきて、まだ生まれてきていない卵を破壊してしまわないか怖くなってきました。

もう十分気も乾いただろうということで、ここらで引っ越しをすることにしました。

飼育用のケースは事前に用意しておきました。

生まれてからしばらくの間、ヒヨコは自分で体温を維持することができず保温が必須になりますので、その準備が済ませてあります。

電球の周りを穴あけした缶で囲みやけどをしないようにした保温器具と、穴を空けたプラスチックコップをひっくり返して皿で受け止め、少量ずつ水が出るようになっている給水機等、できるだけ安く手作りした飼育ケージです。

手づかみでヒヨコたちを移動させていきます。若干ビックリしているようではありましたが、そこまで暴れることも無く楽に移動させることができました。

保温器具が熱すぎないか心配でしたが、ヒヨコたちの様子を見るに特に問題は無さそうでした。

生まれてすぐのヒヨコは、卵内の卵黄からもらった栄養で1日以上食事は無くても大丈夫とのことなので、特に必要はないかなと思いつつ一応購入しておいた餌も投入しておきました。

すると、早くもモリモリと食べ始めていました。健康そうで一安心です。

しかし、気がかりなのがあと一つの卵。結局この日の内は生まれず、嘴打ちすら見られませんでした。

孵化直前まで行っても、何らかの要因で生まれ来ずそのまま……という場合もよくあるそうなので、「4個もあれば1個ぐらいはそういう卵もあるか……」と半ば諦めつつ、孵卵器はそのままにして翌日を迎えたのですが……

生まれとるやんけ!!

と言う訳で、2回目の孵卵は「6個中2個が無精卵、4個が孵化成功」という、華々しい成果を上げることができました。

1回目の失敗は無駄にはなりませんでした。

後から生まれた子も、しばらく孵卵器内で放置したのちに飼育ケージに投入。若干狭そうですが、ヒヨコは集団の中で育つ生き物なのでこの位の密集具合の方が居心地はむしろ良さそうです。

後から1羽だけ交ざりこんだ形になるので、他の兄弟たちとちゃんと溶け込めるか心配でしたが……

しばらくしたらみんな仲良くお昼寝していたので、どうやらうまく馴染めたようで安心しました。

まとめ

今回は、1回目の失敗を踏まえて、改良した孵卵器で2度目の孵卵を行っていった記録をお伝えしていきました。

これまで色々ありましたが、最終的には元気なヒヨコたちと出会うことができてほっと一安心です。

しかし、もちろんヒヨコが生まれたらハイお終いではなく、むしろこれから重要です。ちゃんとこのヒヨコたちが成長して卵を産んでくれるようになるため、しばらくは注意深くお世話をしていかなくてはなりません。

それに、この4羽中オスメスがどの程度の割合になっているかもまだ分かりませんから、もしかしたら「全員オス」という可能性だってありますし、そうなってしまった場合どうするかというのももう考えておかなくてはなりませんね。

なんにせよ、これから小屋暮らしもにぎやかになって生きそうです。

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