鶏の卵を孵化させるために作成した自動転卵装置を紹介する

どうも、たかしです。

前回、鶏の卵を孵化させるために自作した孵卵装置を使い、24日間にわたって有精卵を購入しヒヨコを孵化させられないか試していきましたが……

結果は6個中1個は無精卵、4個はごくごく初期段階で発生が止まり、1個はヒヨコの姿がかなり出来上がるところまで来たものの孵化せず、ということで1匹も孵化することなく失敗してしまいました。

反省としては

  • 転卵を1日4回6時間ごとに行ったが、不十分だったのかもしれない
  • 途中朝方かなり冷え込んだ日があり、その時に孵卵器内の温度が下がってしまった

恐らくはこの2点が今回の惨敗につながったのではないかと思い、次こそはこの2点を改良し、ヒヨコを孵化させようと再出発することにしました。

と言う訳で今回は、前回の反省の一つ「転卵の頻度」を改善するため、「自動で転卵を行う装置」を作成していったのでその紹介をしていきたいと思います。

それではやっていきましょう。

①自動転卵装置の考え方

自動転卵装置をどのようなものにするかを考える際には、そもそも「転卵」はなぜ必要なのか、どういった物なのかについて考える必要があります。

ネットで調べてみると、転卵とは

「卵内の胚が、卵の殻や内膜に癒着してしまうのを防ぐために、最低でも6時間に1度、90度ほど卵の向きを変えること」

と言うように、記述しているブログや記事によって多少の違いはあれど書かれています。

つまり大事なのは「卵内の胚が殻や内膜の一カ所に長時間くっついている状態が続かないように動かす」と言うことなのです。

そこで、自動転卵装置の仕組みは大きく2つの種類に分かれます。

一つは「卵の下や横に回転するローラーを隣接させ、横向きに下卵を定期的に転がす」と言う物。市販されている大体の孵卵器はその仕組みになっています。

参考動画

そしてもう一つが「モーターにより90度ずつ左右に傾く土台に卵を縦向きに乗せて傾きを変える」と言う物。

参考動画

今回僕は、後者の方の仕組みの転卵装置を作成してみようとしたのですが、これがなかなか大変でした。

②転卵装置紹介

こちらが今回作成した自動転卵装置になります。

ほぼほぼ上記参考動画の仕組みを真似しつつ、余っている端材や金具などを使って所々アレンジしつつ仕上げました。

反対側はこのようになっています。

こちらの転卵装置を作成するために購入した機器は以下の通りになります。

↑土台を動かすためのモーター

↑モーターに取り付ける回転部品

↑モーターの速度を変更する器機

↑モーターをUSB給電するためのコード

↑USBからの5V電源を12Vに変電するコンバータ部品

↑コード同士の連結に使用

モーターの速度コントローラーにより、モーターを非常にゆっくりと回転させ、回転軸に取り付けられたタッパーが左右に45度ずつ傾き、常に90度傾きが変わって胚が癒着しないような構造になっています。

この転卵装置を作成するにおいて、大変だったのは「タッパーを45度ずつ傾けるためのアーム部品をどうするか」ということと「速さや強度が丁度いいモーターをどうやって用意するか」でした。

工学や数学に通じている人だったら、色々と複雑な計算をしてアームの構造や位置を導き出すことができるのかもしれませんが、僕はそんな知識はありません。なのでひたすら上記参考動画とにらめっこしつつ、あーでもないこうでもなと試行錯誤して仕組みや位置を手探りで考えていきました。

↑モーターと回転アームの接続部。端材を細かくカットして金具と連結している。

↑何度も位置調整した跡の穴

そしてモーターですが、必要だったのは「回転速度は遅く、トルク(回転する際の力強さ)が大きいモーター」で、そもそもモータ自体普通のお店ではなかなか売っていませんから、条件に合うモーターをアマゾンの中から見つけ出すのにかなり苦労しました。

給電方式をUSBにしたのは、モーターに取り付ける都合上交流(AC)よりも直流(DC)の方が都合が良かったからですが、しかしそうするとDC5V対応のモータでは出力不足になってしまうため、わざわざUSBから来る5V電源を12Vに変圧するコンバーターを間に挟むというめちゃくちゃめんどくさいことをしなくてはならなくなりました。

最初は5Vのモーターを購入して試したのですが、力不足で全然上手く行かず、無理やり稼働させようとしたらあっと言う間に壊れてしまったのは大変苦い思い出です。

↑失敗したモーター

↑下が失敗したモーター。大きさが全然違う。アマゾン商品ページでは全然わからない。

そしてモーターの速度を変更するためのコントローラーは、とにかくモータの回転速度を遅くするために必要でした。

参考動画がそうなのですが、一般的にはこのような仕組みの転卵装置は「1時間に1回起動する」「起動するたびに90度傾きが変わってまた止まる」と言った感じで「連続して動き続けるのではなく、都度起動して傾きを変える」形になっているのが一般的です。

しかし、ただでさえもうここまでで「5Vから12Vに変圧」だとか「アームの構造や位置を試行錯誤する」だとか、めちゃくちゃ複雑でメンドクサイことをやってきてもう頭がパンクしてしまいそうなところに「1時間に1回、ちょうど90度分だけ傾きが変わるように動くモーター」をどうやって準備するかなんてもう考えたくも無かったので、「超ゆっくり動いて胚が殻に癒着しないようにする装置」にすることで妥協することにしました。

ただ、不安なのはネットで調べても「90度ずつ一定時間ごとに動かす」のではなく「常に動かし続ける」と言った形の転卵が果たして上手く行くのかどうかの記述が全く無かったことです。

もしかしたら、常に動かし続ける形で転卵を行う装置を試すのは僕が人類で初の可能性があります。

③とにかく試してみる

若干不安は残りますが、とにかくここまで用意した以上試してみるほかありません。

転卵装置が思った以上に巨大になってしまったので、ケースは変更しました。

そして前回気温が冷え込んだ日に孵卵器内の温度が下がってしまったことを踏まえて、今回はそんなことにならないよう保温用の電球は2個体制になっています。これならよっぽど冷え込んでも大丈夫かと思われますし、サーモスイッチである程度温まったら自動でオフになるので、温まりすぎることも起きないはずです。

後は再度有精卵を購入し、こちらの進化した「全自動孵卵装置」内に投入すれば、後は湿度管理のために水入りタッパーの補給をするだけでヒヨコが孵化する……はずです。

流石に2回連続で全滅だなんてことにはなって欲しくないので、今度こそ上手く行って欲しいですね。

実際に稼働させて結果どうなったかは、また後日お知らせしたいと思います。お楽しみに。

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