どうも、たかしです。
こちらは、孵化してから1ヶ月半ほどたつコオロギの飼育ケージです。
見てお分かりのように、コオロギ達はぐんぐん成長し、先日とうとう終齢幼虫になる個体まで出てくるようになりました。それに際し、ケージ内の密度も増してきて、それに付随する問題が発生するようになってきました。
それは共食いです。
最近では、ケース内を覗くたびその瞬間を見かけるほどまでに、共食いが頻発してしまっています。特に脱皮中の個体が狙われやすいようで、やはり脱皮中は身動きができませんし、脱皮したての外殻は柔らかいので、格好の共食い対象になってしまうのでしょう。
通常、脱皮をするコオロギは発見されにくい場所に身を潜めて脱皮することで難を逃れるのですが、過密状態になっていることで潜む場所を見つけられなかったコオロギがどんどん捕食されて行ってしまっているようです。
コオロギを飼育する以上、多少の共食いは避けて通ることはできない物なのですが、流石にこの状況は目に余ります。
コオロギが増えすぎたせいで、最近は水場もこのような有様です。これでは共食いが起きてしまうのも当然です。
そのため、今回は少しでも共食いが減るようにコオロギの飼育ケースを拡張する様子をお伝えしていきたいと思います。
この記事が、同じようにコオロギの共食いに悩む方の一助になれば幸いです。
それではやっていきましょう。
①シェルターの数を増やす
ケージを拡張するとは言っても、ケージの大きさ自体を何とかできる訳ではありません。
今現在ケージとして使用している衣装ケースは、ホームセンターで手に入れられるものの中での最大の物であり、これ以上大きなケースを使用するのは現実的ではありません。
現在の飼育ケージがどのようなものであるかはこちらの過去記事を見ていただければよく分かるかと思います。
さて、それではどうやってコオロギ達の生活スペースを増やすかというと、シェルターの追加投入です。現在鉢底ネットを丸めて作ったシェルターが全部で10ロール入っていますが、それを更に4ロール増やすことで、コオロギの生活空間んを縦方向に広げ、密度が下がるようにします。
今現在は長さ50cmとかなり縦長なシェルターが入っていますが、今回投入するシェルターはそれを半分に切って、より小回りが利くようにしました。こうすることで、ケージ内でのシェルターの移動がしやすくなりますし、もしもシェルターが多すぎるとなった場合により細かく量の調整ができるようになります。
②脱走できないよう、「返し」を作る
さて、シェルターを増やすことでコオロギの生活空間を増やすことができますが、ここで懸念されるのがコオロギの脱走です。
こちらの記事でもあったように、成長したコオロギの跳ねる力はこちらの予想を上回ってくることがあります。シェルターを追加で投入したことで高さができてしまったわけですから、今まで脱走できていなかったのが脱走可能な状態になってしまっている可能性があります。
そこで蓋をしてしまいたいところなのですが、蓋をしてしまうと中の湿度が上がりコオロギが大量死するリスクが増します。蓋を網目に加工したりして通気性を良くしても多少蒸れてしまうのは変わりないので、蓋をするのは最終手段にしたいところです。
そのため今回は、もともと衣装ケースについていた蓋を加工して、コオロギが脱出できないよう「返し」を作ることにしました。
蓋の中心部を長方形の形に切り抜くことで、通気性を保ちつつもコオロギが脱走しにくいようにしています。
蓋はプラスチック製なので、プラスチックカッターを用いて切断しましたが結構大変でした。何度も刃を建てて、繰り返し削って力ずくでくりぬくことで何とか切断できました。
装着するとこんな感じです。コオロギが脱走する際には、飼育ケージ内の最も高いところからケージの縁にめがけて跳ぶことで外に飛び出して行ってしまうということがほとんどです。コオロギは基本的に垂直に飛ぶことはありませんので、縁を延長して返しのようにすることでコオロギの脱走はかなり防げると思います。
③水入れを改良する
厳密には、こちらはケージの拡張とはあまり関係ないかもしれませんが、同時に水入れの改良も行いましたのでこちらに記載させていただきます。
現在の水入れは、100均のタレビンにダスター不織布を取り付けたものなのですが、最近ではそれでは給水量が足りないのか、コオロギが水場に密集してしまっている場面が多く見受けられました。
そのため、水場を更に広く改良していきます。
今回用意したのは、360mml入る大きなタレビンとダスター不織布です。
まずはタレビンの蓋の横に、キリで二カ所穴を開けます。
次に1枚のダスターを切って二枚に分けます。この時長さが出せるように斜めに切り出します。
そうしたら、先ほど開けた穴にダスターをねじりながら入れていきます、この時、タレビンの中のダスターがきちんとタレビンの底まで届くぐらい深くまで入れるようにします。
両方の穴に同じようにダスターを投入したら完成です。
ダスターを二カ所に投入することで、コオロギが水を飲める場所を多く増やし、また縦向きにしたことで水の補給をしやすくしました。
設置するとこんな感じになります。
数分後には多くのコオロギが水を飲みに来ていました。
※追記
この後しばらく経つと、水が染み出過ぎてしまったのか、ダスターの先に水たまりができてしまっていました。
どうやら、給水面がタレビンないの水面よりも低くなってしまっていると、水が溜まり過ぎてダスターから漏れ出してしまうようです。
そのため、ダスターがタレビン無いの水面よりも高くなるように改良を施しました。
こうすると、ダスターに染み出す水の量が減って給水力が若干落ちますが、今のところは問題なくコオロギは水の補給ができているようです。
④まとめ
今回は、コオロギの成長とともに過密気味になってしまった飼育ケージの拡張の様子をお伝えしました。
コオロギは雑食性で、食欲が非常に旺盛です。目の前にある食べられるものは何でも餌として認識してしまうため、脱皮中だったり弱っていたりして動きの鈍いコオロギは、容赦なく襲われて食べられてしまいます。特に体の成長が著しくなる終齢幼虫の時期が近づくと、それがより顕著になるような気がします。
大量にコオロギを飼っていると、共食いによって数が減っているのかどうかに意外と気付くことができません。数が減っていてもその分一匹一匹の体が大きくなっているため、数が減っているように見えないのです。
ですから、もしもケージ内で共食いが発生しているのを見かけた際には、ケージ内が過密になり過ぎていないか気にしてもらって、場合によっては今回僕が行ったようなケージの拡張を考慮に入れてもらった方が良いかと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。