どうも、たかしです。
先日僕の家に友達がスマブラをしに来ることになりまして、事前に「コオロギを飼っているけど大丈夫か」と聞いてみました。
その時に
「大丈夫だけど何で飼ってるの」「食料?w」
と相手が冗談で聞いてきました。まさか本当に食料にしているなどとは思っていもいなかったのでしょう。
僕が
「それもあるけど、売るために繁殖させている」
と答えると
「変なことしてるな、これは結婚できんわ」
と呆れられてしまいました。確かにその通りだなと思いました。
その友達に実際にコオロギを飼っているところを見せたところ
「フタ無しで脱走したりしないのか」と心配されたのですが
「コオロギは蒸れに弱いから、フタをしない方が良いんだよ。これぐらいの深さがあれば脱走することはできないしね!」
とそれはもうドヤ顔で答えてやりました。あの時の「へぇそうなんだ」と驚いたような友達の顔は忘れることができません。
さて、その翌日です。
はい。脱走されました。
それも1匹や2匹なんて生半可なものではなく、十数匹は部屋の中に散らばってしまいました。僕は馬鹿です。
という訳で、今回の記事ではコオロギの脱走を許してしまった原因についての説明と、脱走したコオロギの捕まえ方の実践例をお伝えしていきたいと思います。
それではやっていきましょう。
①脱走の原因
今回脱走を許してしまったのは、恐らくこちらが原因だと思われます。
こちらは、除湿剤をつるすビニールひもになります。
コオロギは湿気に弱いため、乾燥した環境を維持するために除湿剤をつるしていたのですが、どうやらこの紐をつたって脱出してしまったものと思われます。
その根拠としては、このビニールひもを登りかけている個体をたびたび見かけていたこと。そして、脱走しているコオロギの大きさがこのケースにいるコオロギのサイズと酷似していることなどが挙げられます。
今から思えば、「こんなの吊るしてたらそりゃ逃げられるだろ!」って感じなんですが、これまでずっとこれをつるしていても脱走されたことが無かったので、正直油断していました。紐と除湿剤を繋ぐクリップは鉄製でつるつるしているし、そのような素材をコオロギは登ってこれないはずなので、脱走できる訳が無いと高をくくっていました。その結果がこのざまです。
それだけコオロギの身体能力が向上してきているということで、順調に成長していること自体は喜ばしいことなんですけどね……。
もちろん、この紐は即日撤去しました。そもそも、フタをしていなければ除湿剤がなくても蒸れて死んでしまうことはないと言うことは予てから薄々分かっていたことではありましたので、これも僕の怠慢が招いた事態だと甘んじて受け入れることといたします。
②捕獲策とその結果
策その1「直接捕まえる」……オススメ度:☆☆★
早速捕まえようと、目に付く範囲のコオロギを手で掴みかかってみたのですが、これがまあ大変。
コオロギがとにかくすばしっこいです。足が速いし、めちゃくちゃ跳ねます。まだまだ小さい幼虫ですから、あらゆる隙間に潜り込みます。
それでいて、無理やりつまんでしまっては、脆弱な幼虫は一瞬で瀕死状態に陥ってしまいます。
以上の点からして、素手での捕獲は全くお勧めできないと言わざるを得ません。
それでも直接捕まえるのであれば、傷つけず捕まえるための小さな網や、すぐに確保できるプラケースなどを用意すると良いです。
また、地面にいるコオロギを捕獲するのは難易度が高いです。すぐに隙間に潜り込まれて見失ってしまいます。
そのため、壁に張り付いているところを狙うのをおススメします。コオロギは放っておくと勝手に隅に集まって、そのうち壁を登り始めるので、そこをすかさず網で捕まえましょう。
策その2「釣り」……オススメ度☆☆☆
これは全くお勧めしません。
部屋の隅の、マットの隙間に潜り込んでしまったコオロギを何とか捕まえようと編み出した苦肉の策だったのですが……。
寄ってくるところまではいくんです。「これはいける!」と思って持ち上げるんですが……。
やっぱり持ち上げた拍子にコオロギが餌を放してしまうんですよね。これがザリガニとかだと食いついたまま餌と一緒に上がってくるんですけど、コオロギにはそこまでの積極性はないみたいです。
そもそも釣り竿を使う必要性すらないことに後で気付きました。
タコ糸を手持ちで明らかに十分です。竿が無駄に長いので、普通に仕掛けを落としづらかったです。僕は馬鹿です
策その3「罠を仕掛ける」……オススメ度:★★★
やはりすばしっこい生き物を捕まえるにはこれが一番ですね。時間が結構かかるので気長に構える必要がありますが、結局罠を仕掛けるのが一番効率が良かったです。
最初はこのようにプラカップを使ったトラップを仕掛けていたのですが、一度捕まったはずのコオロギがまた脱走してしまっているという事態が頻発しました。
この位のプラカップの深さだったら脱走できないだろうと思っていたのですが、何とコオロギはカップの中の水入れを踏み台にして上手いこと脱走しているようでした。コオロギにそのような知性があるとは考えにくいので、習性によるものなのだとは思いますが、それにしても大した適応能力だと感嘆せざるを得ません。
そのため、最終的には脱走できないよう返しのついた、かなり本格的なトラップを仕掛けることになってしまいました。
こちらはペットボトルを加工した捕獲罠になります。500mlペットボトルを半分近くで切断し、口の部分をひっくり返して嵌めてテープで固定したものです。
入り口になる部分は紙やすりで傷がつけてあり、コオロギが登ってきやすいようになっています。
これを仕掛けてしばらく様子を見ていると……
無事にコオロギを捕獲できていました。(見づらいですが、水入れの下あたりにお尻が見えています)
ただこちらの難点としては中、が蒸れやすく、コオロギが弱るリスクが高まるという点です。そのため、一定時間ごとに様子を見て、捕まったコオロギは逐一移動させた方がよいため、より手間がかかってしまうのは少し面倒だと感じました。
③まとめ・反省
結局、一日罠を仕掛けただけで14匹のコオロギが捕まりました。
たった1日でこれだけの量が逃げ出したのか、それとも僕が気付かなかっただけでこれまでも少しづつ脱走していたのか……。
ですが、部屋の中には脱走したコオロギが食べられるようなものはなく、水もありませんから、そのような環境でコオロギの幼虫は2日ともたず死んでしまうはずです。やはり一日でこれだけが脱走したということなのでしょう。たった一日前まで脱走できていなかったというのに、とんでもない成長の早さですね。
これまで目立った脱走が無かったので、気が緩んでいた部分はあったと思います。今後のコオロギの動向次第では、現在フタ無しで飼育しているケースの方も、何かしら脱走を防ぐための仕掛けを設ける必要性が出てくるかもしれません。
一通り捕獲したとは思いますが、罠は引き続き仕掛けておいて、捕獲漏れがないかどうか見ていきたいと思います。
皆さんもどうか飼っている生き物の脱走にはお気を付けください。
以上で今回の記事は終わりです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう