どうも、たかしです。

11月も下旬に入り、太陽の出ない日なんかは一日中肌寒い空気が続くようになってきましたね。

もうそろそろ本格的な冬備えを皆さんし始めるころかと思いますが、僕の場合、自分自身の冬備えよりも先にまず考えなくてはならないことがあります。

それは「コオロギの暖房をどうするか」ということです。

こちらは現在の僕のコオロギ飼育環境です。

合計でどのくらいいるのかを数えたことはありませんが、まあ大体5000匹行くか行かないかってぐらいでしょうか。その内成虫が4割、生まれて間もない幼虫が4割、その他幼虫2割って感じです。

当サイトを見続けてくれている方なら分かると思いますが、あまり数が増えていません。一番最初20数匹の成虫から始まって、2世代目3世代目と順調に数を増やしては来ていたのですが、ここに来て繁殖が停滞しております。

まあ、これ以上数が増えても今の部屋では飼いきれないため意図して抑制している部分はあるのですが、それ以上にここ最近の寒さによってコオロギの活性が落ちてきているのも繁殖が停滞している大きな要因となっています。

今回の記事では、冬に入って気温が下がってきたことによりコオロギにどのような変化があったのか、コオロギの冬備えのためにどうしていく予定なのか、お伝えしていきます。

それではやっていきましょう。

①気温が下がってきたことによるコオロギの変化

9月・10月に関しては、真夏に比べたら気温が下がってきたとはいえ室温は安定して20度以上あり、コオロギも特段様子の変化を感じることはありませんでした。しいて言うならば若干餌の消費が減って成長が遅くなったぐらいでしょうか。

しかし、11月に入ってから、室温が20度以下になることも増え、日によっては一日中室温15度以下ということさえ起きるようになってきました。そうすると、目に見えてコオロギ達の様子に変化が表れるようになって来たのです。

1.産卵数の減少

まずコオロギの異常に気付いたのは、産卵床を設置して卵を採集しようとした時でした。

これまでだったら30分もしないうちに産卵床にコオロギ達が群がり、足の踏み場もないほどにコオロギが密集していたのですが……

真夏の産卵床の様子

しかし、11月の半ばに入ったある日、いつものように産卵床を投入しても数匹しかコオロギがやってこなかったのです。

どれだけ放置したり、コオロギが到達しやすいように配置を変更したりしても、コオロギ達が群がることはありませんでした。結果、これまでよりも明らかに採卵効率が下がってしまったのです。

採卵数の様子比較

10月の産卵床

11月の産卵床

11月の産卵床は、10月のものと比べて明らかに卵の量も密度も落ちていることが分かると思います。

これが繁殖が滞ってしまった一つ目の要因になります。

2.若齢幼虫が何割か死んでしまう

繁殖が滞っている二つ目の理由が、「若齢幼虫の生存率の低下」です。

もともと卵から孵化したばかりのコオロギの幼虫は非常に脆く、水滴で溺れて死んだり、水場の下敷きになって死んだりと、生まれてきた何割かの幼虫が死んでしまうことがあったのですが、気温が下がってくるにつれ何の原因も無く死んでしまう若齢幼虫が圧倒的に増えてしまったのです。

こちら、若齢幼虫を飼育しているケース内の様子ですが、糞や餌以外に黒いつぶつぶのようなものがたくさん落ちているのが分かるでしょうか。

これらは全て生まれて間もなく力尽きてしまった若齢幼虫の死骸です。

以前、ケースに付着してしまっていた殺虫スプレーの成分で幼虫が大量死してしまった事件もあったのですが、今回は一部しか死んでいないのでそうではないことが分かります。

体感としては全体の4~5割ほどが死んでしまっているように見えます。これは恐らくですが、気温低下によって活性が下がった若齢幼虫が餌や水場にたどり着けずに力尽きてしまったのではないかなと。

②コオロギの暖房をどうするか

色々な方のブログを覗いて得た情報を読み解くに、おそらくある程度成長したコオロギであれば室温が10度以下であってもそれだけが理由で死んでしまうことは無いのではないかと思います。

実際煮干しにする際の糞抜きのために冷蔵庫に2~3日入れておくことがありますが、それでもほとんどのコオロギは生きていますからね。ある程度成長したコオロギの生命力は半端じゃありません。

ですが、気温が低くなると明らかに動きは鈍くなりますし、餌を食べる量も減ります。それは即ち活性が下がっているということであり、そのままだと成虫のコオロギは産卵をしなくなりますし、若齢幼虫は餌場までたどり着けずに死に至ります。

なので、やはりコオロギを繁殖させるためには、冬季の暖房は必要不可欠だと言えます。

コオロギの暖房設備については、大きく以下の3つが挙げられます。

ペット用保温器具(パネルヒーター・保温球など)

爬虫類などの保温が必要なペットの飼育に用いられるヒーターです。パネルヒーターは主に飼育ケースの外側から底に敷いて使用、保温球はケースの天井にぶら下げるような形で使用します。。

メリット

  • 色々なサイズがあり、ペットのサイズ感にあった物を選べる
  • 温度調節機能付きの物もあり、温まり過ぎを防ぐことができる
  • 電気代がそこまでかからない

デメリット

  • 基本的に一つ保温器具で一つのケースしか保温できない
  • 一つの値段がそれなりに高く、いくつも用意すると費用がかなりかかる
  • 真冬だとこれ単体では十分な保温が難しい場合がある
ストーブ類

石油ストーブや電気ストーブ、ガスファンヒーター、オイルヒーターなどです。

基本的に人間を温めることを目的としている物ですので、ペットの保温目的として使用する分にはいくつか注意しなくてはならないこともあります。

メリット

  • 部屋全体を温めるため、大規模な飼育環境に向いている
  • 保温効果が高い
  • 設置が容易

デメリット

  • 石油ストーブ・ガスファンヒーターは換気が必要で、放っておくと危険
  • 電気ストーブは一部しか温めることができない
  • 電気ストーブ・オイルヒーターは、一日つけっぱなしだと電気代が相当かかる
エアコン

言わずもがな、現代冷暖房設備の代表格です。

メリット

  • 部屋全体を温めるため、大規模な飼育環境に向いている
  • 保温効果がそれなりにある
  • 電気ストーブに比べると電気代が安い

デメリット

  • 設置に工事が必要で、初期投資費用が高い
  • 温まるまで時間がかかる

以上のことから、暖房設備にはそれぞれメリットデメリットがあり、温める範囲や状況によって取るべき選択が異なることが分かると思います。

では、今回の僕のコオロギ部屋の保温にはどの暖房設備が適しているかと言うと、ここはやはり「エアコン」一択かと思います。

まずペット用の暖房器具ですが、ここまで大量に繁殖させているコオロギの保温には適しません。どれだけの数がいるんだって話になりますし、コンセント穴もそんなにありません。

次にストーブ類ですが、まず電気ストーブ・オイルヒーターは電気代がかかり過ぎるので却下ですし、石油ヒーター・ガスファンヒーターは換気が必要となってくるため夜間つけっぱなしにできたいという点でアウトです。

なので、大量のコオロギ飼育部屋を温めるためにはやはりエアコンを使用するのが適切だと思います。

③エアコン使用の問題点→次回に続く

ただ、エアコンを使用するにあたって一つ問題があって、現在僕が住んでいる部屋にはエアコンがリビングにしかなくて、コオロギ部屋には温風がどうしても届かなくなってしまっているんですよね。

こちらの間取り図を見てもらうと分かると思うのですが、エアコンは完全にコオロギ部屋に背中を向けてしまっています。

リビングとの境の扉を開けっ放しにすればコオロギ部屋にも多少は暖気が行くとは思いますが、それでは温める範囲が広くなりすぎて電気代が嵩んでしまいます。

それに僕が住んでいる部屋は賃貸アパートですから、新たにエアコンを設置するのはハードルが高すぎます。

一体どうしたものか……実はここ一ヶ月ぐらい悩みまくっていたのですが、先日等々決意を固めました!

エアコンの空気を無理やり飼育部屋に送り込むことに挑戦してみることにしました。

という訳で次回、「エアコン改造編」です。お楽しみに!

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。