どうも、たかしです。

生活の拠点とするための小屋建築の様子をお伝えしていくシリーズ、現在は外装編の第二回になります。

  • 建築予定地の整地
  • 基礎の位置決め・高さ合わせ 
  • 土台建築 
  • 壁パネル作成・設置 
  • 屋根建築 
  • 外装 ←今ここ
  • 内装
  • 建材設置

前回の記事では、壁パネル上に設けていた窓枠取り付け用の開口部に、既製品の窓枠を組み立てて取り付け、実際にガラス戸まではめ込んでいった様子をお伝えしていきました。

長い間防水シートで閉じられていた窓開口部に……
既製品の窓枠を取り付け完了!

今回の記事では外装編の後編ということで、現在防水シートで覆われている全ての外壁部分に外壁材である「杉野地板」を取り付けて行く様子をお伝えしていきます。

床や屋根に比べても圧倒的に占有面積の広い壁面への外壁材の取り付けは、一人で行うとどれだけかかるのか?

やっていきましょう。

小屋づくり5.5 屋根をトタンで覆って雨漏りを何とかしようとした結果……
小屋づくり5.5 アスファルトシングル屋根からの雨漏りを何とかしようとあがいた結果……
小屋づくり⑥外装 外壁材の取り付け ~杉野地板でカントリー風の外観に~ 
小屋づくり5.5 アスファルトシングル屋根からの雨漏りを必死で修繕した結果……
小屋づくり⑥外装 窓枠の設置~窓枠作成・取り付け、防水処理など~ 
小屋づくり⑤屋根建築 棟板金、棟換気部材の取り付け(後編:棟板金・換気棟取り付け)
小屋づくり⑤屋根建築 棟板金、棟換気部材の取り付け(前編:捨て水切り取り付け)
小屋づくり⑤屋根建築 屋根材「アスファルトシングル」の施工
小屋づくり⑤屋根建築 雨漏りが怖いので棟部分のアスファルトルーフィングを追加しました
小屋づくり⑤屋根建築 雨仕舞い後半~ケラバ水切りの設置~
小屋づくり⑤屋根建築 雨仕舞い前半~軒先水切りの設置~
小屋づくり⑤屋根建築 ~アスファルトルーフィングの取り付け~
小屋づくり⑤屋根建築 ~合板のサイズ修正、破風板・鼻隠し・広小舞取り付け~
小屋づくり⑤屋根建築 ~通気垂木追加、二重屋根下地取り付け~
小屋づくり⑤屋根建築 ~防水シート貼り付け、断熱材充填~
小屋づくり⑤屋根建築 ~屋根の問題箇所の修正、補修~
小屋づくり⑤屋根建築 ~屋根下地合板の取り付け&問題発生~
小屋づくり⑤屋根建築 ~トラス外壁材の切り出し、取り付け~
小屋づくり⑤屋根建築 ~面戸板の切り出し、取り付け、隙間埋め~
小屋づくり⑤屋根建築 ~垂木の取り付け~ 使用金具、取り付け手順など
小屋づくり⑤屋根建築 ~外壁合板への防水シート張り、棟上げ~
小屋づくり⑤屋根建築 ~トラス取り付け、外壁合板の微調整~
小屋づくり④壁パネル作成 ~合板貼り付け後半、壁パネル完成~
小屋づくり④壁パネル作成 ~立ち上げ、合板貼り付け前半~
小屋づくり4.6小屋パネル立ち上げ前の事前作業 ~トラス断熱材切り出し、垂木準備~
小屋づくり4.5トラス組み作成 ~設計図書き出し、切り出し、組み立て~
小屋づくり④壁パネル作成 ~資材調達、骨組み組み立て~
小屋づくり③小屋の土台建築(後編) ~断熱材充填・合板取り付け~
小屋づくり③小屋の土台建築(前編) ~根太切り出し、根太組み立て~
小屋づくり②小屋の基礎建設 ~3日目後半:基礎位置本決め、防草処理、完成~

①杉野地板について

杉の野地板は、ホームセンターでも手軽に購入できる木材です。

本来的には屋根の下地材(針葉樹合板と似た役割)に用いられる木材なのですが、杉であるためある程度の耐水性があり、何より安くて広範囲に施工できる木材ということで、こちらを小屋の外壁材として利用する事例も多く見られます。

店にも寄ると思いますが、大体1坪2000円台後半~3000円代前半で販売されています。

よく簡易的な外壁材として使用されるガルバリウムの波板が大体1坪3000円後半~4000円前半ぐらいですので、一回りほど安いことが分かります。

建物における外壁の占有面積は床や屋根と比べても非常に大きく、単価ではちょっとした差でも合計では結構大きな差になったりするので、やはり安くて大量に仕入れられることは重要ですね。

今回僕は、長さ1820mm・幅180mm・厚さ12mmの野地板を合計7坪分購入しました。

②取り付けの様子

今回、野地板を水平方向に重ねながら貼っていくため、まず一番下にはスターターとなる杉の胴縁を取り付けます。

この際、きちんと壁パネルの骨組み部分にビスが入るよう、事前に位置を確認してマークしておきます。

その上から杉の野地板を取り付けていきます。

小屋の長辺は野地板1枚では足りないため、現物合わせで長さをマークして切り出しておいたものを継ぎ足して取り付けます。

ここからは、以前トラス外壁を施工した時同様、多少重ねて釘頭を隠しつつ貼っていくのですが、ここで1820mmの野地板を貼る際にどうしてもズレてしまって重ね幅を一定にするのが難しいという問題が発生しました。

そこで急きょ、屋根板金の端材を利用してこのような補助道具を作成してみました。

これを下になる野地板と壁パネルの間に挟み込んで、上の木材を引っかけることで一人でも重ね幅がズレることなく取り付けることが可能になります。

天才的発明すぎて、特許を取った方が良いかもと一瞬考えたのですが、よく考えたら一人で誰からも手伝ってもらえない状況で小屋を作るというあまりにも限定的状況でないと需要が出ないことを考えると、恐らく世間的価値はほぼゼロなのだろうと思って考え直しました。

そんなこんなで、窓側の外壁材の取り付けが完了。ここまでで大体1時間半ぐらいかかっています。

続けて反対側の壁と、入り口反対側の外壁材も取り付けていきました。こちらの壁は何も障害となるもの無い分取り付けの難易度はそこまで高くないのですが、とにかく取り付ける木材の量が多くてめちゃくちゃ時間がかかりました。

何といっても1面で12段の野地板を取り付けていて、ビスを1段につき長い壁面で7つ短い壁面で5つ打つことを考えると、ここまででだいたい200本以上のビスを打っていることになりますからね。

大体5~6時間と行ったところでしょうか。

結局次の日までかかってしまって、ようやく入り口の外壁材の取り付けも完了しました。

さて、これで完成かというと実はそうじゃなくて……

角の部分は下の防水シートが露出してしまっている状況となっているので、この部分を埋めなくてはいけません。

まずは杉の野地板を直角に「のような形に組みます。

それで角を覆い、更にビスで止めていきます。

こうすることによって全体を外壁材で覆うことができます。

入り口側にも同様に取り付けて、これで外壁材の取り付けが完了となります!

③まとめ

今回は小屋の外壁材を取り付けて行く作業の様子をお伝えしていきました。

今回取付けた杉の野地板ですが、そのままだとやはり耐久性に不安が残りますので、最後の仕上げとして塗装をしていくつもりです。

ただ、それよりも先に内装及びドアの取り付けをして、何なら塗装は引っ越しをしてからでもイイかなとは思うので、まずは一刻も早く小屋の中で生活できるように一応の完成を目指したいと思います。

あと、雨漏りも何とかしたいですね……やはり未だに治まっていないようなので。またそのうち屋根材をひっぺがえしてルーフィングの様子を見ようかと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。