どうも、たかしです。

今現在僕は大量のコオロギを飼育・繁殖させており、そのコオロギ用の水場として100均で購入できる370mLの蓋つきクリアコップを使用しています。

詳しくは「管理しやすい水飲み場について考える」の記事でもご紹介していますが、こちらの水飲み場はいちいち飼育ケージから取り出さなくてもストローの差し口に給水機のノズルを差し込むことで給水することができ非常に便利です。

ですが、最近コオロギの飼育数が増え、それに比例して給水しなくてはならない水飲み場の数が増加したことによりとあることが問題になるようになりました。

それは「吸水に時間がかかり過ぎる」ということです。

現在水場への給水はこちらの洗浄瓶を使用しているのですが、使用し始めは水場への給水機会も少なく特に問題は無かったのが、使用回数が多くなるにつれて不満を覚えることが多くなってきました。

今回の記事は、現在の水飲み場への給水方法の問題点を挙げ、それらをすべて解決した新しい給水方法を開発しましたので、そちらをご紹介していきます。

もしも生き物を飼育していて、僕と同じような問題を抱えている方がいらっしゃいましたら、今回の記事をぜひ参考にしていただけたらと思います。

それではやっていきましょう。

①現在の給水方法の問題点

まず一つ目の不満として「容量が少ない」ことが挙げられます

見た目上のこの洗浄瓶の容量は500mLであり、それだけでも370mLサイズのコップに複数給水するには不十分なのですが……

この給水機、逆流防止のための吸水口が底の方まで届いていないせいで、実質残り100mLになると使用不可能になってしまうんですよね。

そのせいで、全体への給水を行おうとすると最低でも1回はこの水差しに給水するためキッチンへ移動しなければならずそれが結構面倒なんです。気温が高かったり空気が乾燥していたりするとコオロギの消費する水の量も増えるため、場合によっては2回以上キッチンと飼育部屋を往復しないとならない場合も……。

もう一つの不満が「水の噴出量の少なさ」です。

まずはこちらの動画を見ていただけると分かりやすいと思うのですが……

こちら、元々の用途が水を噴出して洗浄するための物ですので、噴出孔の口が狭くなっており、勢いはありますが量はあまり出てこないようになっています。

そのため、水場のコップ内を満たすためにかなり時間がかかってしまいますし、その間ずっと容器を強く握り続けておく必要があり手が疲れてしまいます。

一回実験してみた所、370mLのコップを縁の線の所まで水を満たすのに約1分もかかってしまうんですよね。

時間だけでなく、コップを強く握り続けるために握力まで浪費してしまうため、給水が現在は果てしなく面倒になってしまっています。この状況を何とかするための新しい給水方法を開発していきます。

②新しい給水方法紹介

1.使用器具

新しい給水方法として僕が目を付けたのが、DCMの「オートハンドスプレー(1000mL)」です

こちらのスプレーは、上部レバーを上下させることで容器内に空気を圧縮させ、その蓄えられた圧力により手元のトリガーを押すだけでノズルから水を噴射することができる商品になっています。

当然噴霧器ですから、霧状に水を噴射することができますし……

ノズルの口を緩めることで、ストレートで水を噴射することもできます。

この「オートハンドスプレー」を水場への給水に用いることにより、「時間短縮」「労力節約」につながりますし、容量も1000mLなので、現在使用している洗浄瓶よりは余裕が出るはずです。

ですがこの方法にも一つ問題はありまして、コップのストロー口から給水するには、水が出てくるノズルが太くて短いんですよね。

ですので、同じくDCMで購入したこちらのスポイトを使って、スプレーを改造することにしました。

2.改造の様子

まずはスポイトの持ち手部分をカットします。

切り口をスプレーのノズル部分に重ねてみると……睨んだ通り、サイズはぴったりです。

一回試しで水を噴射してみたのですが、接合部分が思いっ切り水が漏れてしまいました。

どうやらスポイトの先が細すぎて、オートハンドスプレーの噴出する水量に追い付かず、内部に溜まった水が接合部分から飛び出してしまっているようです。

そこで、思い切って先っぽの噴出口を切り出してみました。

だいぶ先っぽが太くなってしまいましたが、コップの蓋のストロー口に入るサイズであれば問題ありません。

再び噴出テストをしてみると……

今度は漏れ出ることなく、良い感じに水がスポイトの先から出てくるようになりました!

後は接合部分をコーキングボンドで接着して……

さらにその上からガムテープでぐるぐる巻きにしたら完成です!

スポイトの脱着ができないため、噴霧機能は使用不可能になってしまいましたが、あくまでコオロギの水やり用に購入したものなので気にしないことにします。値段もそこまで高くありませんでしたし(900円いかないくらい)。

3.実践

洗浄瓶の時と同じく、370mLのコップの縁の線までどのくらいで満水にできるかを試してみました。

すると……

なんと所要時間は30秒未満、洗浄瓶の2倍以上の速さでコップを満たすことができました!

しかも給水している間僕はただトリガーを押しているだけで全く力を入れる必要がありません。これは革命です。

③まとめ

今回はコオロギの水場への給水方法を変更し、従来の2倍以上のスピードで給水できるようになった方法についてお伝えしていきました。

その後、実際にコオロギケージに投入している水場への給水もやってみましたが、特に問題なく使用することができました。

強いて難点を挙げるとするならば、1000mLも容量があるだけに少し重たく感じるぐらいですかね。これは流石に幼少が増えている以上どうにもならない問題ではありますが……例えば床置きのまま、長いノズルを使用して給水できるようになればそれも改善できるかもしれません。

ただ、ノズルを長くしてしまうとより強い噴射力が必要になったり、ノズル内に水が溜まりやすくなって取り回しがしづらくなったりなどの問題もありそうなので、簡単に解決できる問題では無さそうです。

とにかく今は、給水をするための時間や労力が大きく減少したことを喜びたいと思います。

もし同じようにコオロギへの給水でお困りの方がいらっしゃいましたら、今回発案した僕の給水方法が参考になれば幸いです。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。