どうも、たかしです。
前回の記事ではコバエの根絶を目指し、メンテナンスフリーのコオロギケージを作成していきました。
今回の記事では、現在コバエが湧きまくっているコオロギケージの成虫たちを、こちらのメンテナンスフリーケージに引っ越しさせ、その後どうなったかまでをお伝えしていきます。
小屋根ちゃん
果たして上手くいくのか?
たかし
お願い……
もうコバエと暮らすのは嫌だ……
それではやっていきましょう。
①引っ越しの準備をする
まずはコオロギの飼育ケージを風呂場へと移動させます。
コオロギを移動させるときは、常にコオロギの脱走に気を配る必要があります。
まずはケージ内のシェルターをすべて取り除く必要があり、その際に、どうしても何匹かのコオロギが飛び出してしまいます。そのため、風呂桶内で作業をすることでコオロギの脱走を防ぎます。
②引っ越し開始
1.シェルターを移動させる
コオロギケージのすぐ上にシェルターを入れるケースを用意し、一旦このケースに素早くシェルターを移動させます。
その後、コオロギが落ち着いてからメンテフリーケージへシェルターごと移送することで、コオロギの脱走が起きにくいようにします。
だんだん底の方に行くにつれコオロギの量も増え、臭いがキツくなってきます。
以前、最も古いコオロギケージをリセットした時ほどではありませんが、便所の臭いをより香ばしくして強めたようなアンモニア臭がモワっと漂ってきます。
全てのシェルターの移動が完了しました。
小屋根ちゃん
ひえぇ、凄い数……
たかし
800匹いかないくらいかな。
これでも成虫ケージの中では結構少ない方だよ。
2.残りのコオロギを移動させていく
ケージの底に溜まっているコオロギを、手づかみでタッパーに移動させつつメンテフリーケージへと移送していきます。
手づかみで移動させていっている中で感じたのは、以前の卵を産まなくなった古いコオロギ達と比べて明らかに活発具合が違うということです。めちゃくちゃ飛び跳ねるし、動きも早く、力強く手にしがみついてきます。
やはり前回リセットしたコオロギ達は相当衰えてきていたのだと、今更ながら実感しました。
ケージ内の全ての生きているコオロギの移動が完了しました。
後は風呂桶に残っているコオロギを移動させて引っ越しは完了です。
引っ越し後のメンテフリーケージの様子。
特にコオロギ達は問題なくメンテフリーケージに収まっているように見えました。この時は。
小屋根ちゃん
メンテフリーケージに一体何が!?
たかし
残念ながら発生してしまったんだ……アレが。
③脱走発生
風呂場で特に問題ないように見えたので、ケージを飼育部屋に移動させてからしばらくして異常が発生しました。
部屋の中に、なぜかコオロギが1匹、2匹3匹4匹……めちゃくちゃ脱走しています。
はい。ケース底に隙間が発生していました。ここから数匹のコオロギが次々と脱走してしまっていたのです。
慌ててコーキング剤でふたをしたため、何とか脱走は抑えられましたが……それからしばらくは部屋を闊歩するコオロギ達に悩まされる羽目になりました。
小屋根ちゃん
何で隙間ができちゃったの!?
たかし
接着面がたわみに堪えられなかったみたい……。
二重底の床面には鉢底ネットを使用しているのですが、これがかなり柔らかい素材なのでケージ内の水場や産卵床の重さでたわんでしまい、たわみに接着面が引っ張られて何カ所か外れてしまったのが原因のようです。
④経過観察、反省・まとめ
その後しばらく様子を見ていましたが、どうやらこれ以上コオロギが脱走するといったことはないようでした。
では、肝心の2重底はしっかり機能していたのかというと……
こちら、1日経ったコオロギケージの二重底の部分ですが、既に多くの糞が底に落ちてきているのが分かります。
メンテフリーケージの、糞を二重底の下に落として分離する仕組みはうまく機能してくれているようで安心しました。
また、隙間が生じる原因となってしまった底網のたわみですが……
主にたわむ原因となっている水飲み場と産卵床の下部分に、小さいタッパーを支えとして入れることで対策をすることにしました。
今のところはこれでたわみもある程度おさまったようで、新たな隙間ができることも無く安定して運営できています。
ここまで、メンテフリーケージを作成し、実際に運用してみた様子をお伝えしてきました。
今回は残念ながら完璧にうまくいったとは言えない結果になってしまいましたが、一定の効果は見込めたのではないかと思います。
次回新たにメンテフリーケージを立ち上げる際には、今回の課題となった底網のたわみ、そして接着面の脆弱さを改善できるようにして、またその時の様子をお伝えしていきたいと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。