どうも、たかしです。

皆さんは年金を支払っていますでしょうか? 僕は払いたくありません。

年金には、会社員・公務員が加入する「厚生年金」とそれ以外の人が加入する「国民年金」の2種類があります。

以前教員として働いていた僕は約7年間「厚生年金」に加入しており、保険料も(給料天引きのため)強制的に支払わされていたわけですが、令和6年度の3月末をもって退職をし、それ以後年金関係がどうなっているのかは完全に放置してしまっていました。

小屋暮らしをするにあたって色々と慌ただしくついつい後回しにしてしまっていたということもありますが、それ以上に僕自身年金に対してあまりポジティブな印象を持っていなかったので、このまま関わらずに済むのならそのままにしてしまいたかったんですよね。

それが、最近になって「国民年金保険料納付書」が郵送されるようになり、小屋も畑も完成し生活がとりあえず落ち着いた今、いよいよ年金と向き合うべき時がやってきたと思い。今回年金について色々調べてみました。

年金周りについて色々調べた結果、やっぱり「国民年金絶対に支払いたくないでござる!」な気持ちに変化はありませんでした。というか、むしろ強まりました。

と言う訳で今回の記事では、

  • 僕自身年金についてどう考えているか
  • なぜ「絶対に払いたくないでござる!」なのか

についてお伝えしていきたいと思います。

①年金は得する制度?

年金は、満額支払われるためには65歳まで生きる必要があります。(繰り上げ・繰り下げ支給で60~70歳まで幅があるが今回は無視する)

20歳~60歳までの40年間で月額16,980の保険料を欠かさず支払った場合、保険料の総額は

16980×12か月×40年≒815万円 

となります。

対して、満額支払った場合65歳から受け取れる年金は年間約81万円。

単純に考えれば年金支給時の年から11年間以上生きれば得をするということになるので、76歳以上まで生きることができれば年金を支払うことによって得できるということです

2023年の発表によると、平均寿命は男性で81.09歳 女性で87.14歳とのこと。つまり平均寿命から考えれば、40年間保険料を支払い満額を受け取れるのであれば、基本的には年金は得できる制度となっているということが分かります。

76歳から平均寿命の81歳まで生きれば、5年間は純利益としての年金を受け取れるということになり、

81万×5=405万円

の利益が出るということになります。

これを「ほとんどの人は815万円投資して、元本が保証され、プラスで元本50%相当の405万受け取れる制度」と考えればなかなかの儲け話なように思えますよね。

2.旨い話には裏がある

厚生労働省「令和4年簡易生命表」の各年齢別の死亡率から考えると、75歳になるまでに死亡する確率はなんとたったの7.58%となっています。

※(各年齢の死亡率を75歳まで足し合わせていった数値。これが正しいかどうかは微妙)

つまり年金制度とは、「90%以上もの確率で、投資額の約50%もの利益が得られる超優良投資対象」と言い換えることができてしまう神制度だと言えるのです!

……本当に?

旨い投資話には裏がある物です。近年、高い利率・高配当をうたって金を集め、結局は自転車操業で破産、お金は戻ってこない……みたいな事件が後を絶たず、「楽に稼げるなんてそんな美味しい話は無い」と散々テレビやネットでも注意喚起がされていますよね。

いくら国が運営している制度だからって、「だからどれだけ旨い話だろうと大丈夫」などと思考停止するのは危険すぎると僕は考えます。

少し考えれば、この「年金制度は基本的に得する神制度」という称号がいかに危うい物であるのかは容易に予測することが可能なのです。

1.日本という国家自体が破産しない保証はない

日本経済がそれ単体で不安定になり、国家破綻なんてことはそうそう起き得ないとは思いますが、外的な要因により現在の経済・政府の状況が一転する可能性はいくらでもあります。

ロシア・ウクライナ然りパレスチナ地区然り、近年の世界情勢の不安定さを見れば、国家間の紛争が1国家の政策や民意なんかではどうにもならないということは明らかです。

もしそうなった場合、それでも現在運営されている年金制度がそのまま維持されるなどと考えるのは楽観視が過ぎるといったもんでしょう。

今現在僕は31歳ですが仮に年金で得する76歳まで生きるとすれば、向こう45年間は日本経済が破綻することなく、外的要因によっても揺るがされることなく、年金システムが維持され続けなければ年金で得することはできません。45年間という期間はあまりにも長く、1国家の財政状況がモロに影響する年金システムは、投資対象として考えるには余りにも不確定要素が多すぎると僕は考えます。

2.年金受給年齢の引き上げ

こちらは「年金はあてにならない」と言われる際にはよくあげられる事由だと思いますが、僕自身もこちらの方を「年金は損するだろう」と考える際の第一の根拠にしています。

そもそも年金制度には、発足した昭和36年(1961年)当初の受給年齢60歳を徐々に引き上げていき現在の65歳になったという歴史があります。

発足時である昭和36年の平均寿命は男性66.3歳 女性70.79歳。もちろん当時とは保険料も支給額もそれに伴う物価も何もかも違うため単純な比較はできませんが……「平均寿命の高まりにつき、受給年齢も引き上げていく」ということが在り得てしまうのが年金制度ですので、この少子高齢化社会の中「受給年齢の引き上げ」が起きないと考えるのもまた、楽観視が過ぎるのではないかと思います。

3.少子化進行による年金制度の「無意味化」の懸念

先の項でも少し触れた「少子化」については、年金制度にとっては非常に大きな問題です。

年金制度は、現役世代の支払った保険料を使って高齢者への給付金とする「賦課方式」を中心とした仕組みになっていますが、この制度は「高齢者数<現役世代」だからこそ成り立つのであって、少子化によって「高齢者数>現役世代」になってしまえば破綻してしまうことは明らかなはずです。

しかし、ネットで調べると「年金制度は破綻しない!」という何とも心強いタイトルの記事がヒットします。

さて、これを見てみると書いてある内容としては大体このようなものになっています。

  • 年金制度は、2004年の改定によって保険料等の「収入」と給付金等の「支出」のバランスを取るようになった。
  • 保険料等の「収入」を固定化し、「支出」の方を増減することでバランスを取るので破綻はしない

なるほど、確かに破綻はしないでしょう。もし仮に少子化が進んで「収入」が10分の1になったとしても「支出」の方も10分の1にすればいいだけなのですから、そりゃあ破綻するはずがありません。

ですが、先ほども言ったように年金とは「現役世代が高齢者世代を支える」という「賦課方式」が」中心となっている制度です。

例えば僕が保険料16980円をはらえば、その大部分は現在の高齢者への給付金となります。今の現役世代と高齢者世代の割合が5:1だとすれば、今の高齢者は16980×5=84900円の年金がもらえるというのが年金の仕組みになっているのです。(もちろんこれは超仮定)

しかし、僕が年金をもらえる年齢になる2050年頃には「現役世代1人で高齢者1人を支える」ほどに高齢化が進むと言われています。それはつまり、保険料が16980円のままだとしたら、先の例でいえば現役世代と高齢者世代の割合が1:1と言うことになるので、もらえる年金自体も16980円ということになります。

現役時に保険料16980円を支払ったのに、もらえる年金も16980円……? 

それって貯金で良くない????

というか、年金を満額受給するためには40年間保険料を支払わなければならないので、もしもマジで年金の支給額が月16980円になってしまえば元を取るためには支給が始まってから40年以上生きなくてはならないことになります。

その頃もまだ受給年齢が65歳のままだとしても、得になり始めるのは105歳から……長生きしなきゃねぇ

これを破綻と言わずして何というのでしょうか。

いや、破綻はしていないのでしょう。だとしても貯金以下の機能しかなくなってしまった時点で、制度としては「無意味化」してしまっていると言わざるを得ないのでないかと思います。

(ちなみに、年金は一部保険料を将来の支出に回す「積み立て方式」も兼ねているらしいので、世代割合が1:1になっても全くこの通りにはならないでしょうが、そこまで大きい影響もないのではないかと考えています)

③まとめ

今回は、僕が「国民年金絶対に払いたくないでござる!」と考える理由についてお伝えしていきました。

まとめると国民年金は

  • 向こう45年以上国内情勢の大きな変化が無い
  • 受給年齢の引き上げが無い
  • 少子化が今後全く進まない

↑これら全部が成立したうえで……

  • 76歳まで生き延びる

これら条件を満たして初めて「得する制度」であると言えるという点で、僕はどうしても信用することができないため「絶対に払いたくないでござる!」と思っているという話でした。

しかしこれはあくまで「得する・損する」という観点のみで「年金を支払うべきか」を考えた場合の話なので、そうではなく「社会福祉として、高齢者世代を支えるために保険料を払うべき」という考えの方を否定する物ではない点については弁明しておきたいと思います。

とはいえ、「でも年金は給料天引きで強制的に支払わされるものだから、支払いたくなくてもどうにもならない」というのが大多数の働いている方々の現状だと思います。

僕も教員として働いている時はそうでした。

しかし、今は違います。

僕は絶賛無職。給料天引きなど存在しない世界で生きています。

と言う訳で、何とかして保険料を支払わず、年金に関わらずに生きていく方法はないかについてもいろいろと調べてみました。

ちょっと記事が長くなってしまうので一旦切りますが、次回の記事では

  • どうしたら年金を支払わずに済むのかの方法
  • 実際に免除申請をしてみたレポート

等々についてお伝えしていきたいと思います。お楽しみに!

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。