どうも、たかしです。

前回の記事では、空き家での風呂場温水シャワーを浴びるためにどうしたら良いのか考えた結果、「蓄圧式ポータブルシャワー」+「投げ込みヒーター」が一番現実的なのではないかということになりました。

なので、「蓄圧式ポータブルシャワー」の使用感がどんなものなのか確かめるため、早速ネットショップで注文を入れたのですが……

速攻で届きました。

何と翌日ですよ、翌日。日本の配送業の闇を感じざるを得ません。

配送業の方々の血と苦労を無駄にするわけにもいきませんので、早速今回はこちらのマルハチ産業「蓄圧式ポータブルシャワー7L」の紹介・レビューをしていきます。

  • こちらの商品は果たして風呂用の温水シャワーとして使用に耐えうるのか?
  • 通常のシャワーとの違いはどのような点なのか?
  • 水量は7Lで足りるのか?

などなどを実際に使用して検証していきます。

こちらの商品をキャンプのようなアウトドアでのシャワー目的として購入を考えている方への参考にもこの記事が鳴ればと思います。

それではやっていきましょう。

①開封・内容物チェック

どうでもいいことですが、パッケージ写真の平成感が凄いですね、画質の荒さといい。特に一番上の女性の初期モー娘感が半端じゃないです。

恐らく販売当初から一貫して変えてないんやろなぁ……。

気を取り直して開封。

中身はシンプルに、本体タンクとホースそしてシャワーヘッドのみ。あと簡易的な説明書が同封されていました。

タンクとホースは始めから接続されていて、自分で組み立てる部分はシャワーヘッドを取り付けるだけです。接続部はネジ山になっているので、シャワーヘッドを回して取り付けるだけで組み立ては完了です。簡単で◎。

②試運転

早速風呂場へと移動して、実際に体を洗う前に試運転していきます。

タンクと上部レバーはこれまたネジで取り外しできるようになっているため、上部レバーを外してまずは水を溜めます。

水を溜める際、タンク外側には大まかに内部容量を示すメモリが付いているのですが、残念ながらタンクの透明度が全くないタメ外側からではどのぐらい溜まっているのか判別できません。なので、水を溜める際には中を覗きつつ、外の目盛りと何となくで照らし合わせながら水の量を推し量るしかありません。

もうちょっとタンクの透明度が高かったらよかったんですけどね。強力な光で照らせばワンチャン透けて見えるのかも。

水を溜めたら上部レバーをプッシュして空気を溜め、シャワーヘッドの持ち手部分にあるレバーを引くことで水が出ます。

水の勢いとしては、レバーをかなり抵抗が強まるくらいまでプッシュしまくればそれなりに強く出てきます。中の空気が無くなるとだんだん弱くなってくるため、その都度追加でプッシュすればまた勢いが復活するといった感じです。

タンク内部の水が多い内は、貯められる空気の量も少ないため自ずと勢いの減少が早くなります。なので、マメにプッシュするのが面倒な場合は始めから5~6Lほどに水を留めて、最初に大量にプッシュしておけばある程度は水勢が持つのではないかと思います。

レバーをプッシュしたままスライドさせることで、レバーの位置がプッシュの状態で固定され水を出っぱなしにすることができます。長い間シャワーを出しっぱなしにしておく必要がある場合はこうしておくと便利です。

使用後には、タンク上部のつまみを引くことによって内部の空気を追い出しておく必要があるようです。

どうしてそうする必要があるのかは謎ですが、恐らく空気圧がかかったままの状態が長く続くと各パーツの痛みが早くなるとかそんな感じじゃないですかね(適当)

どちらにせよ、風呂場で温水シャワーとして使う分には毎回レバー蓋を取って中身を空っぽにしておくことになるので、あまりつまみを使うタイミングは無さそうです。

③実際に体を洗うのに使った感想

この日の夜、実際に風呂場で温水シャワーとして体を洗うのに使用してみました。

実際の空き家での使用環境に近づけるため、以下のような環境で試した感想になります。

  • めちゃくちゃ寒い日に使用(外気温-1度)
  • 換気扇をガンガンに回して風通しを良好に
  • 風呂場備え付きの通常のシャワーは一切使用しない
  • タンクに溜めるお湯は45度
  • 最初から最後(洗髪、タオル濡らし、体濡らし・流し、タオル洗い)まで、全てポータブルシャワーのみで済ます

1.結論:洗う分には問題ない

使用した感想としては、僕の場合シャワーとして体を洗う分には問題なく使用できると思いました

最初から最後までポータブルシャワーのお湯だけでやりくりすることができ、風呂場備え付きのシャワーは一切使用せず風呂を済ませることができました。

まあ、めちゃくちゃ寒かっですけどね。通常のシャワーとは異なる点も多いので、慣れないうちはそれなりに時間もかかるのでなおさら。

2.通常のシャワーと異なる点

「蓄圧式ポータブルシャワー」が、実際のシャワーと異なる点は以下の3点になりま

  • シャワーから出る水量が少ない
  • ピンポイントでシャワーを当てないと洗い流せない
  • 定期的にプッシュが必要

まず、「蓄圧式ポータブルシャワー」は水圧こそきちんとプッシュすれば通常シャワーと変わりないかそれ以上の勢いを出すことができますが、その実出てくる穴が少ないため水量自体はめちゃくちゃ少ないです。

水量が少ないと何が問題なのかというと、泡を洗い流したい時にちゃんとピンポイントでシャワー部を当てないと洗い流せないということです。

洗髪時の泡はちゃんと頭全体を覆うようにシャワーを移動させてやらないと洗剤が髪の中に残った感じが出てしまいます。

体の泡を洗い流すときも通常のシャワーのように何となく肩口からシャワーを浴びるだけでは全然泡が流れていきません。ちゃんと足、足先、ひかがみ、手、腕、脇の裏、背中、腹、etc……、とにかく泡の残っている部分を意識してシャワーを当てないと洗い流すことができないので、その点はかなり面倒です。

また、やはり蓄圧式ですので、定期的に空気をプッシュしてやる必要があります。

特に体の泡を洗い流している時なんかは、ただでさえピンポイントでシャワーを浴びせなくてはならず神経をそちらに割いているのに、かつ度々レバーをプッシュする必要もあるのでかなり忙しないです。

レバーのプッシュ頻度は、体感としては10秒間に5~6プッシュと言った感じでしょうか。よく銭湯とかにあるプッシュ式蛇口のわずらわしさを5倍ぐらいに引き上げた感じと思っていただけるといいでしょう。

以上の点から、「蓄圧式ポータブルシャワー」は通常のシャワーと比べてかなりコツが必要で、また忙しなく操作をしなければならないシャワーであると言えるでしょう。

3.その他使用して感じたこと

まずタンク容量に関して一つ注意点があります。

7Lというサイズは僕が使用する分には問題なく、むしろ最後に1Lちょっと残るぐらい余裕をもって使うことができましたが、それは使用者が僕だったからということもできます。

どういうことかというと、洗髪の際に髪の量が多い方だと、水量が足りなくなる可能性があるということです。

僕の髪形はほぼほぼ坊主です。今は髪がかなり伸びてしまっているぐらいですが、この位の髪形でも最後は1Lしか残らなかったわけで、ましてや長髪の人が使用した場合にはほぼ確実に7Lでは足りなくなるでしょう。

そのため、「蓄圧式ポータブルシャワー7L」で問題なく体全体を一回で洗えるのは、髪型が坊主か少なくとも短髪の人じゃないと厳しいということには注意が必要です。

ここまでこの「蓄圧式ポータブルシャワー」のネガティブな面ばかりが表立ってしまっているように思いますので、ここからはポジティブな感想を述べていきます。

まず、このシャワーを使うということは湯量が7Lで済むということになり、まず間違いなく節水につながります。

通常のシャワーで一回体を洗えばだいたい20~30L、多い人ならばそれ以上の湯量を消費するらしいので、このポータブルシャワーを使えば自ずと使用湯量は3分の1以下に節水することができます。これは、少しでも生活費を節約したい方にとっては朗報と言えるでしょう。

次に、出水レバーのロック機能がめちゃくちゃ便利だということにも触れておきます。

最初は正直ロック機能なんかあっても無くてもそこまで変わらないんじゃないかと思っていましたが、とんでもありません。恐らくこの機能があるのとないのとでは使用中の楽さが格段に変わってくるはずです。

具体的には、髪や体の泡を洗い落とす際に、長時間シャワーをあらゆる体の部位に当てながら出し続けなくてはならない時に、このロック機能は無くてはならないと言えるほど必要になってきます。

ただでさえ出し続けるのにプッシュし続けるのは面倒ですし、それに加えて体のあらゆる部位にシャワー先を持っていくのに持つ位置や持つ手を入れ替えたりすることが頻繁にあるので、もはやいちいち湯を出すのにレバー何て押していられません。そのため慣れてからは、特に体の泡を洗い流す際はロック機構でレバーは押しっぱなしにしておくのが当たり前になりました。

そう言う意味で、このロック機構もワンタッチで使いやすいのは、このポータブルシャワーの素晴らしい点と言えます。

④まとめ

今回の記事ではマルハチ産業「蓄圧式ポータブルシャワー7L」を実際に風呂場で使用し、温水シャワーとして体を洗うのに使用可能なのかについて紹介・レビューしていきました。

結果としては、通常のシャワーとはかなり使い勝手が異なるため多少の工夫やコツは必要とはいえ、短髪の僕であれば問題なく温水シャワーとして使用することが可能であることが分かりました。

普通のシャワーと比べてしまうとどうしても満足度は落ちてしまいますが、「体を洗う」という目的の達成という面だけ見れば問題ない。そんな感じのシャワーです。通常のシャワーの満足度が★★★★★だとしたら、まあ★★☆☆☆といったところですかね。

冬場だととくに使用中はかなり寒さを感じてしまうため、例えば「真冬の風すさぶ屋外でこのポータブルシャワーで体を洗う」みたいな使い方は流石に厳しそうだと感じました。

とはいえ、やっぱり温水でシャワーが浴びれるというのは素晴らしい物で、快適ではありませんでしたが少なくともこのポータブルシャワーを使用したことが原因で風邪をひく、といったような酷さではありません。快適ではないけど苦痛でもない、そんな感じの使用感です。

このシャワーを普段使いに利用すればまず間違いなく節水につながりますので、興味のある方はご自宅でもこのシャワーを利用してみてはいかがでしょうか? 大体1年も使えば元が取れるのではないかと思います。

前回記事のコメントで「昔はポータブルシャワーを使用していたが、それが壊れてからは20Lバケツ+投げ込みヒーター+風呂桶で風呂は済ませている」とい方がいて、まあ確かにシャワーにこだわらなければそれもお手軽かつ水量も確保できて良さそうだなと思いました。

また近々、「ポータブルシャワーVSバケツ+風呂桶」的な比較企画でもやってみようかな……

とりあえず、空き家での風呂場では、このポータブルシャワーを利用していく方針で問題は無さそうです。

また本格的に空き家に引っ越す日が近づいてきましたら、投げ込みヒーターをタンクに投入して使用しても問題ないかまた検証したいと思います。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。