どうも、たかしです。
空き家に洗濯機を導入する準備を進めて行くシリーズ。今回は後編の「洗濯機稼働実験、排水状況確認」の様子をお伝えしていきます。
前回の記事では、物干しざお、電源コード、給水・排水ホースの設置を行っていき、洗濯機が稼働できるよう準備を進めて行きました。
後編に当たる本記事では、いよいよ洗濯機を実際に稼働して、空き家で問題なく洗濯機を使用できるのかどうかをチェックしていきます。
今回の実験の焦点になる部分は、何と言っても「排水が問題なくできるかどうか」です。
今現在、空き家の排水は全てこちらのDIYで作成した浸透桝が担っています。
こちらの浸透桝は作成時に実験した結果60~70Lが排水されるとオーバーフローして斜面垂れ流しになってしまうということが明らかになっており、決して洗濯機の排水を受け止めるだけの余裕が確保できているとは言えない物です。
オーバーフロー時には敷地内の斜面に向かって排水が垂れ流しになってしまう作りになっているのですが、これも排水量が多すぎると隣の敷地にまで進入する事態となってしまい、そうなってしまうと排水設備そのものを改めて見直す必要が出てきてしまいます。
そのため、今回の実験で確認したいことは以下の3点になります。
- 浸透桝で排水が全てカバーできるかどうか
- 溢れてしまった場合、排水が敷地内で収まるかどうか
- その他問題がないかどうか
排水に関しては、理想は浸透桝内で排水が収まることですが、及第点としては敷地内で排水が収まることですね。
また、その他洗濯機を稼働させる中で問題が生じないかどうかもチェックしていきたいと思います。
それではやっていきましょう。
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①洗濯の様子
まずは電源をオフにして、洗濯物を投入します。
洗濯物の量を測る機能は問題なく動いているようで、運搬中に壊れてしまったということは無さそうでした。
給水も問題なく行われています。
今回は標準モードで洗濯をしていきます。問題になる排水の量自体は恐らくスピードコースの方が少なく済むのですが、今回はお試しということで標準コースの水量を測っていくことにします。
洗濯機を取り扱う際には、感電事故を避けるためにゴム手袋を着用して作業するようにして言います。
このゴム手袋がどの程度効果があるのかに特にエビデンスはありませんが、恐らく素肌よりはましなんじゃないかと思います。
1回目の排水
しばらく放置していると、一回目の「洗い」の排水が始まっていました。
この時意外だったのが、排水が全然泡立ったりしていていなかったということです。もっと泡立って排水が詰まったりする可能性も心配していたので、そんなことは無さそうで安心しました。
ただ、問題の浸透桝なのですが、物凄い勢いで水位が上がっていってしまい……
なんと一回目の排水であっさりオーバーフローラインまで水位が上がってしまいました。
量自体は少ないですが、斜面の方に向かっての垂れ流し排水も始まってしまっています。
1回目の排水でこれとは……正直、洗濯機の排水量を見くびってしまっていたようです。
2回目の排水
不安しかないまま、2回目の排水が始まってしまいました。
こちらは「すすぎ1回目」の排水ということで、先ほどの「洗い」の排水と比べてかなり澄んでいる水が流れて行っています。
さて、浸透桝の方はというと……
はい。もちろんあっさりオーバーフローしております。
垂れ流し排水の方も、さっきより勢いがい増してしまっています。
ちょっとわかりづらいと思いますが、斜面の半ばほどまで排水が流れて行ってしまっています。
これ、最後の排水で隣地まで流れて行ってしまうのでは……?
3回目の排水
そして始まってしまいました最後の排水。
相変わらず景気の良いオーバーフローっぷりです。
最終的には、斜面のかなり下の方まで排水が行ってしまっていました。
一応隣地にまで及んでいない……と言えなくもないですが、これはかなり怪しいですね。
②その他、経過観察
1.排水のゴミについて
洗濯機の排水には、細かい塵やホコリと言ったゴミが一緒に流れており、それが浴槽内に結構溜まっていました。
特に排水の蓋には洗濯槽内のゴミキャッチやーで取り切れなかったホコリゴミがかなり付いていました。
浸透桝へと繋がっている排水ホースはかなり細いため、こんなゴミでもつまりの原因となってしまいかねません。やはり排水の蓋を付けておいたのは正解だったようです。
2.物干し台について
こちら、洗濯物を乾かしている様子ですが、洗濯物の量に比べて物干し台が明らかにオーバースぺ句ですね。
風が強くてもハンガーが外れないような引っかけ部分も初めから付いていたので、便利に使わせていただいています。ここで地面に落ちようものなら一瞬でマダニの餌食ですからね。
ただ、この位置なのですが日当たりが良いかと思いきやそうでもありませんでした。というか、空き家のある土地自体周囲を山に囲まれている場所なので日照時間がかなり短く、体感元居たアパートの3分の1ぐらいしかないんですよね。
マダニの件もあって屋外で乾かすのもちょっと怖いですし、これは乾燥機付きの洗濯機導入を真剣に検討した方が良いかもしれません。
3.給水ホースの水漏れ
後から気付いたのですが、洗濯機が設置してある地面がびしょびしょになっていたので、一体何事かと調べてみると……
選択ホースの繋がっているワンタッチ水栓から水が漏れ出ていました。
これは長年の劣化によるものなのか、それともこんな角度で給水ホースを繋げていることにそもそも無理があるのか。
とにかく、洗濯機の周囲が濡れてしまっているというのは感電の危険性から考えても由々しき事態なので、早急に対処する必要があります。
慌ててホームセンターで同様のワンタッチ水栓を購入してきました。
その結果、とりあえず水漏れの発生を抑えることができました。どうやら経年劣化によるものだったようです。
③まとめ
今回の記事では、実際に空き家で洗濯機を試してみた結果どのようなことになったのかについて説明していきました。
結果としては、「一応洗濯をすることはできるが、排水や乾燥の面において不安な点が残る」というものでした。
今のところ、洗濯機の導入に関しては当面現状で行っていくつもりではあるのですが、改善が必要なことは明白です。
改善の方法としては色々考えられますが、現在最有力候補としては「乾燥機付きドラム式洗濯機を導入する」というものですね。
ドラム式洗濯機は基本的に乾燥機能付きですし、必要な水量が少なく、浸透桝における排水の問題も解決につながる可能性があります。
ただ、問題点があるとしたら「費用が高い」ということです。普通に乾燥機付きドラム式洗濯機を買うならば10万円前後の出費は必用になってきます。
空き家含む土地を購入した後で、これから小屋も建てようという時にそれはなかなか厳しいものがあります……。
そのため、現状一番の解決方法でもありつつ一番導入が厳しいのもドラム式洗濯機という選択肢なんですよね。
今後小屋の建築が完了したら次は水回り関連の改善をしていく予定ではありますが、洗濯機をどうしていくのかはその時にまた合わせて考えていきたいと思います。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。