どうも、たかしです。

自給自足のための畑作りを目指して農地を開墾していくシリーズ、今回は第8回になります。

作物を狙う害獣がうようよしている山奥の農地で問題なく畑での栽培ができるよう、獣の侵入を阻む「防獣ハウス」の作成、今回はその完成編になります。

「防獣ハウス」完成予想図」

前回の記事では、防獣ネットを屋根に渡し、出入り口以外の部分全てを囲っていきました。

今回は出入り口部分に取り付ける扉をDIYして取り付けていき、防獣ハウスが完成するまでの様子をお伝えしていきます。

それではやっていきましょう

①使用する資材紹介

今回、防獣ハウスの扉DIYには、支柱にも使用した19mmのパイプを使って組み立てていきます。

19mmのパイプ専用のドア取っ手金具や丁番金具も販売していましたので、パイプとこれら金具、そして防獣フェンスを組み合わせて出入り口の扉を作成していきます。

パイプ同士の接合にはジョイント用の金具を使用します。

L字の金具に大きさの差があるのは、小さい方はジョイントがパイプの内に入る形、大きい方がパイプにかぶさる形でジョイントする物だからです。どちらかに揃えたかったのですが、品数不足で止む無く2種類混同させながら作成していくことになりました。

②作成の様子

1.ドア作成

まずは用意したパイプ資材を、出入り口のサイズに合わせてパイプカッターでカットしていきます。

この時、パイプカッターでカットした断面が歪み過ぎていたりすると、ジョイントパーツがハマらなくなることがあったので、できるだけ丁寧にキレイに切り取る必要がありました。

切り出したパイプをジョイントパーツで組み立て、出入り口部分に重ねつつ現物合わせで微調整していきます。

この時、大きすぎる場合はまだ調整可能ですが、一旦カットしすぎてしまうと資材ロスになってしまうので、少しずつ大きめに大きめに切り出しつつ形を整えていきました。

大きさがバッチリあったら、フェンスを取り付けて完全に組み上げてしまう前に、予め取っ手や丁番の金具を取り付けていきます。

先に組み上げてしまうと金具を通すことができなくなり、丁番の方はまだ何とかなるのですが取っ手金具の方は取り付けることができなくなってしまい、大きく作業を戻さなくてはならないので注意が必要な部分です。

金具を取り付け再びパイプをくみ上げたら、フェンスを取り付けていきます。

今回使用したフェンスは防獣ハウス周りに使った安い方のフェンスでは無く、アナグマ対策に使用した「アニマルフェンス」の方です。やはりこちらの方が高価なだけあって(防獣フェンス:幅1.5m長さ20mで5000円ほど、アニマルフェンス:幅1.2m長さ20mで8000円ほど)ワイヤーが太く、重み・頑丈さ共に全然別物だと感じました。

これはもしかすると、今棒状フェンス周りに取り付けてある防獣フェンスはあっさりとっぱされてしまって、アニマルフェンスを上から取り付けなくてはならないという事態に陥ってしまうかもしれませんね。そう感じてしまうぐらい質の差がありました。

アニマルフェンスを上下にドア幅に合わせて取り付け、余計な部分はカットしつつ針金でがっちりと固定していきます。

今回パイプ同士のジョイント部分には接着剤や固定金具のようなものは使用せずただ緩くハマっているだけなので、アニマルフェンスは取り付ける際にパイプの上下左右を強く締め付けるようにすることによってジョイントが外れないようにしているという役割もあります。

反対側も同様にドアを作成していきました。

ドアづくりは、最初に作った方が勝手がわからず4時間ぐらい作成に時間がかかったのに対して、2つ目の方は1時間程度であっさりと完成してしまいました。やっぱり慣れって凄い。

きちんと問題なくドアを開け閉めすることができます。

2.ドア周りの改良

さて、これで完成という訳ではありません。ここからどんどん獣の侵入経路になり替え寝ない部分を塞いでいきます。

まずはどうしても空いてしまうドア下の部分に、跨げる程度の高さのフェンスを地面に埋めつつ設置していきます。

これは以前、空き家の倉庫のドアの下部分をアナグマに掘られて侵入されてしまった際に行って有効だった侵入対策を参考にしています。

アナグマをはじめ獣のほとんどは、フェンスを登るよりまず穴を掘って侵入してこようとするので、フェンス地面に埋めつつ下のすき間を埋めるのは非常に重要です。

また、このままの状態だと上記写真のように押す力に対しては地面のフェンスが突っかかりになって非常に強固なのですが……

引っ張る方向にはとても弱く、あっさりと取っ手の突っかかりが外れて開けれてしまいます。

獣はフェンスを突破する際に、まずワイヤーを噛み咥えて引っ張ることで破壊してこようとしてくるらしいので、このままだと非常に不安です。

なので、何とか引っ張っても突破されないように工夫できないか考えた結果……

こちらの「ロープ止め杭」と

物干しざおの切れ端を使うことにしました。

まず、ロープ止め杭をドアの取っ手部分にフェンスごと引っかけることで、引っ張っても取っ手が外れてしまわないようにしました。

しかし、それでも強く引っ張ると下部分に隙間が空いてしまうため……

物干しざおの端を地面に打ち込んで……

そこにドア加工の際に出たパイプの端材を差し込むことでドアの突っ掛け棒とすることにしました。

こうすることで、どれだけ強く引っ張ってもビクともしない、強力なドアが完成しました!

3.防獣ハウスの完成

あとは周りに空いたままだったフェンス下のすき間を埋めて……

念のためドア下のすき間を更にフェンスを延長することで塞いでいったら……

「防獣ハウス」の完成です!

③まとめ

今回は獣の侵入を阻むための「防獣ハウス」のための出入り口をDIYし、防獣ハウスを完成させるまでの様子をお伝えしていきました。

最終的には良い感じの出入り口が完成したのでそれなりに満足しているのですが、合計で7~8時間近くかかってしまいなかなか手間だったので、もっと簡単で安く早く作れる方法があったのではないかなと今にして思います。

例えば、ホームセンターで売っている2m×1mぐらいのワイヤーメッシュをそのまま取り付けるとかでも何とかなりそうな気がします。

こういうの

ちょっとメッシュの幅が大きすぎるように思うので、下の方にはアニマルフェンスを取り付ける必要があると思いますし、見た目もあまりよろしくありませんが、十分ドアとしての役割は果たしてくれそうです。

防獣ハウスは、どうあれ「獣の侵入防止」が叶えばどんな見た目、どんなつくりでも別に問題は無いので、より安価に作成することができた方が良いですからね。

また次回、また別に防獣ハウスを作ることになる時がきたら、より安価で効率の良いものを作りたいと思います。

防獣ハウスが完成したとはいえ、まだまだ畑作りは続きます。次回からは作物が植えられるよう畑を整えていきます。

10月までには作付けができそうなので、どうかお楽しみに!

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。