どうも、たかしです。
自給自足のための畑作りを目指して農地を開墾していくシリーズ、今回は第6回になります。
辺りを農作物を狙う害獣がうようよしている山奥での農耕作業を成立させるため、現在畑全体を取り囲む「防獣ハウス」作りに勤しんでいます。
前回の記事では、防獣ハウスの基礎部分となる支柱を、園芸用のアーチパイプで作っていく様子をお伝えしていきました。
今回の記事ではこの支柱の周りに、獣の侵入を阻むための「防獣フェンス」を取り付けていく様子をお伝えしていきます。
それではやっていきましょう。
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①使用する資材
今回防獣フェンスとして、カイトン「防獣フェンス1.5m×20m」を使用することにしました。
こちらは、以前アナグマの床下侵入の際に使用した日本マタイ「アニマルフェンス1.2m×20m」よりも高さがあるのに加えて、値段も安価(カイトン:7000円ほど マタイ:8000円ほど)となっているため、今回広範囲に設置をする必要性があることからこちらを採用することにしました。
ただ、やはり安価な分フェンスの強度はマタイよりも劣るのか、フェンスに使われている針金が細いし、針金同士の接合部の強度もそれほど高くない印象でした。果たしてこれでしっかり獣の侵入を防いでくれるのか、若干不安です。
防獣フェンスの設置には針金を使って接合していくのですが、今回は大量に針金で接合していく必要性が予想されたため、針金接合が素早く強力にできるこちらの「ハッカー(シノともいう)」という工具を準備しました。
果たしてどれぐらい効率的に針金を接合していけるのか見ものです。
②設置の様子
まずは防獣フェンスを設置する場所の地面を掘っていき、フェンスが地面に埋まるようにして設置できるようにしていきます。
こちらは、地面とフェンスとの間にすき間があると獣がその間を掘ったり、フェンスをめくったりして中に侵入してしまうことがあるため、その防止のためにかなり重要な工程になります。
実際空き家の床下に2度も侵入してきたアナグマなんかは、しっかり地面にフェンスを埋めておかないと、穴を掘ってそこから更にフェンスを破壊して侵入してきましたので、本気で獣の侵入を防止したいのであれば不可欠な作業だと言えます。
穴を掘ったら、そこに問題なくフェンスが設置できるかどうかを仮置きして確かめます。
今回、防獣フェンスが1セットだけで足りるよう、畑の周囲は出入り口含めて20mほどにしたつもりだったのですが、いつの間にか畑が大きくなってしまっていたようで1セットで足りず、結局2セット購入することになってしまいました。
2セットで1万4000円ほどの出費……支柱の購入費も含めると結構な額になってきてしまいました。野菜の栽培で元を取れるぐらい収穫できるのはいつになることやら……。
とりあえず問題なさそうだったので、仮置きの状態のまま反対側も穴を掘っていきました。
穴を掘る時には、まず開墾鍬で表面の硬い土をひっくり返し、そこからスコップで穴を深くしていくといい感じに掘ることができました。
開墾鍬は破壊力はあるのですが、流石に穴を掘ることに関してはスコップに分があるようです。
反対側もぐるっと周囲を覆うようにフェンスを仮置きします。
出入り口は、南北方向に1カ所ずつ設けて中をウォークスルーすることができるようにしました。少し複雑な作りになる出入り口のフェンスを別で2個も作らなくてはならないので面倒ではあるのですが、後々の利便性なんかを考えたら絶対通り抜けできた方が良いと思ったのでこうしました、
最後にハッカーを使ってフェンスと支柱を針金で結んでいきます。
ハッカーの使い方は、まず2つ折りにした針金を固定したいカ所に通して……
片方の輪にハッカーを引っかけてから……
そのままもう片方にも引っかけて……
そのままグルグルと3~4週回すと……
針金での固定が完了します。
最初はすぐハッカーの先が輪っかから抜けてしまったり、ゆるくなってしまったり逆にきつく締めすぎて針金が折れてしまったりと苦労しましたが、慣れると1カ所に付き30秒もかからずにかなり強固に固定できるようになるため、なかなか有用な工具だと感じました。
安い者なら700円で購入できるため、たくさんの針金での固定作業をする予定のある方にはお勧めの工具です。
これにてフェンスの設置が完了しました!
③まとめ
今回は防獣ハウスの完成目指して防獣フェンスを設置していく様子をお伝えしていきました。
相変わらず手で押すと結構グラグラ揺れる感じで、強度的にこれで本当にシカやイノシシの侵入を防ぐことができるのかという一抹の不安はありますが……
そこはもう防獣フェンスとパイプ支柱を信じるしかありませんね。あまり大量に資材を投入してしまうと、栽培で元を回収する算段がどんどんキツくなっていってしまいますし。
次回は、防獣フェンスよりさらに上側、猿や鳥なんかがフェンスの上から侵入してきてしまうことを防ぐための「防獣ネット」設置の様子をお伝えしていきたいと思います。
ああ、また資材費がかかる……。
今回の記事は以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました