どうも、たかしです。

小屋暮らし予定の土地に付随してきた空き家の整備を進めていくシリーズ、今回はその第63回になります。

現在、空き家の整備後半戦として「ギリ住める環境を目指す」シリーズをやっています。

「ギリ住める環境」とは?

読んで字のごとく、「これならギリギリ住めるかも?」と言ったぐらいの清潔感、利便性が整えられた環境のことを指します。

  • 余計な荷物が無い
  • クモの巣、ゴキブリの死骸、蛾の繭など得体のしれない物体が無い
  • 床が抜ける、天井が落ちてくるといったような危険が無い

ここまで「寝室」「キッチン」の2部屋の清掃を進めてきました。

どちらも「ギリ住める環境」にまで引き上げることはできませんでしたが、それぞれ「ギリ寝転がれる」「ギリ使える」レベルにまでその環境を整えることができました。

ギリ寝転がれる
ギリ使える

今回の清掃では、もともとは異常なまでのゴミや荷物で埋め尽くされた異様な空間でしたが、その荷物をすべた片付けた今ではかなりすっきりとした空間へと生まれ変わった「納戸」の整備を進めていきます。

かつての納戸
現在の納戸

現時点でこれだけすっきりしていて、かつ日が差し込み見た目爽やかなこの部屋であれば、今度こそ「ギリ住める環境」にまで整備することも不可能ではないはずです。

100人中100人が「これならギリ住める」と言えるような素敵な空間目指して頑張ります。

それではやっていきましょう。

①現状確認

ぱっと見はすっきりとした空間になっており、特に問題ないように見える納戸ですが、実際のところはいくつかの難点を抱えています。

まず真っ先に目に付くのがこの床から生えているこの笹です。

空き家の敷地内でも何本か生えているのを見かけるこの笹ですが、どうやら床裏にも根を張っていて、美味いこと床板の隙間を縫って成長したものがここまで成長してしまったようです。碌に水分も無い場所でここまで成長するとは、植物のしぶとさには驚かされますね。

この笹が影響しているのかどうか分かりませんが、床板も各所が抜けかかっているようで、歩いていると今にも崩れ落ちてしまいそうな脆さを感じます。笹の件含め、床板をめくって基礎がどうなっているか調べる必要がありそうです。

窓サッシにも問題があります。

どうやら窓枠自体が歪んでしまっているようで、窓がしっかりと締まりません。そのため鍵をかけることもできません。

まあ、こんな辺鄙な場所に侵入してくる人は恐らくいないと思うので鍵がかからないのはいいとして、隙間が空いていると夏場なんかは虫が大量に入り込んできてしまいそうなのでその対策は後々施す必要がありそうです。

悪いところばかり取り上げてきましたが、天井は今まで掃除してきたどの部屋よりもきれいです。全く劣化しておらず、クモの巣やら蛾の繭やら変なものが一切ついていません。これは凄い。

これまで掃除してきた部屋と刃天井の材質が異なっているので、もしかしたら素材自体に何か虫よけの効果があったりするのかもしれません。

②清掃の様子

1.床・サッシを掃く

前述したように天井や壁面はかなりきれいな状態なため、早速床とサッシ付近から掃き掃除を進めていきます。

2.カーペットを剥ぐ

寝室の時と同じく、汚れや土ぼこりをかぶりまくっているカーペットはとても掃除しきれないため、ある程度上のゴミを掃いた後にゴミと一緒に剥いで捨ててしまいます。

半分に切って、折りたたんでまとめることで一つのゴミ袋に収まりました。

下から出てきたのは、ベニヤ製の床板でした。一枚一枚が縦長になっていて、段々に連なって床板が形成されています。なかなか不思議な床板の張り方です。

このベニヤ板はキッチンの床板と凄く似ている……というか同じ材質の物なのですが、キッチンに比べてはるかに劣化が少ないです。

キッチンの床板参考画像

同じ素材ということは、床板が張られた時期も恐らくは同時期ではないかと思うのですが、ここまで劣化に差が出る物なんですね。

キッチンは廊下も兼ねているため行き来も多かったでしょうし、何より日の光が差さず湿気も相当なものです。その積み重ねの結果がここまでの床板の劣化の差だと考えると、補修の際にはキッチンの床板に湿気に強い素材を使うか、もしくはキッチンにも日が差すように工夫しないといけませんね。

3.床下の補修

飛び出す笹とぐにゃぐにゃの床板を何とかするため、該当箇所の床板をめくって床下の状態を観察してみました。

シロアリの被害を受けたのでしょうか、床下の木材はボロボロに劣化し、根太(床を支える柱)の根元が腐り落ちてしまっていました。

根太がきちんと土台と接合されていないために、床板がぐにゃぐにゃしてしまっていたということだったんですね。

また、床下の土からは何本か笹が生えてきていましたが、ほとんどは床板に阻まれて枯れてしまっているか、もしくは横に倒れるように生えているかのどちらかでした。

床から生えてきていた笹は、本当にうまいこと床板の隙間から上手く生えたからこそここまで伸びることができたのでしょう。

まずは床から飛び出している笹を切除します。

根元から取り除かないとまた生えてくるんですかね? しばらく様子を見て、また伸びてくるようならば伐根する必要があるかもしれません。

また、宙に浮いてしまっている根太の下には、トイレ小屋の基礎を解体した時に出てきたコンクリートブロックを支えとして潜り込ませて安定させました。

この方法は、かつて実家の賃貸マンションの部屋の床が陥没した時に父親がやっていたワザを継承したものです。当時は「父ちゃんスゲー!」って感じでしたが、今にしてみるとどう考えても管理会社に報告して修理してもらうべきですよね。僕の父親はヤベー奴だったんだなぁとしみじみ……。

4.床板を掃いて合板を敷く

床板を改めて掃き掃除したあと、床板の特に劣化している場所に合板を敷きました。

この合板は、今住んでいる賃貸アパートの一室をトレーニング部屋に改造する際、床を補強するために購入した合板の余りです。トレーニングに飽きた今、その部屋はコオロギ部屋になってしまっていますが……俺もヤベー奴だな。

これにて納戸の清掃は完了です。どうでしょう、「ギリ住める環境」ぐらいまできれいにすることができたのではないでしょうか。

③まとめ

今回は納戸を「ギリ住める環境」目指して整備する様子をお伝えしていきました。

もともと劣化の少ない部屋だけあり、今回は割と「ギリ住める環境」を達成できたと言えるぐらいきれいにすることができたのではないかと思います。

ですが、まだまだ課題は残っています。窓のサッシが歪んでいるため、窓は隙間があり締めることができませんし、床板はキッチンほどではないにしろ劣化が進んでいて抜けてしまいそうだしで、安心して快適に過ごせるような空間にはなっていません。

しばらくは現在の状態とまま「納戸」として使用していきながら、不満がどんなところにでてくるのか、どんな箇所をどのくらい補修すればいいのかを確認してから、床板の張替えや窓枠の修理・取り換えなどを検討していきたいと思います。

今回の記事はこれで終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。