どうも、たかしです。
小屋暮らし予定の土地に作られてしまっていたオオスズメバチを撤去する企画、今回はその後半「作業編」になります。
前回の「準備編」では、オオスズメバチの巣を発見してからの経緯と、今回巣を撤去するにあたり安全のために準備した物の紹介などをしてきました。
備えあれば憂いなし。これでなんの心置きも無くオオスズメバチの巣撤去に挑むことができます。
果たして、本当にオオスズメバチは全滅しているのか? 無事に巣を撤去することはできるのか?
やっていきましょう。
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①巣の状態確認
まずは改めて巣の状態を、Goproを洞穴の中に侵入させて確認していきます。
もしこの時点で巣がなくなっていたり、成虫が姿を現していたりしたら巣の撤去を見送らなければならないところでしたが……
変わらず、前回撮影した時と同じように巣が確認できました。
映像をどれだけチェックしてもハチの姿は見当たらなかったため、予定通り巣の撤去作業を行うことにしました。
②事前準備
巣の撤去を行うに際し、「万が一生き残っていたハチがいたら」に備えて事前に準備をしておきます。
殺虫スプレーは、巣穴からハチが顔をのぞかせた時すぐさま噴射できるよう、採掘作業中常に手の届く位置に置いておきます。
対してポイズンリムーバーの方は、刺されてしまった際に車の中へと非難してすぐに使用できるよう、車の助手席にセットしておきます。
最後に服装を整えます。
頭部をシェード付き帽子+洗濯ネットで防護し、上着・ズボンを何重にも着込んだうえ、ゴム長靴を履いて体を防護します。
この写真だと軍手が一枚だけでめちゃくちゃ手元がお留守になっていますが、実際の作業中には「ゴム手袋+軍手2枚重ね」という完全防備状態にしておきました。
これで準備は完全完璧。いざ、採掘の時です。
③巣撤去の様子
1.周りの土を掘り進めていく
まずは作業がしやすいよう、シャベルで洞穴周りの土を掘っていきます。
一気にやり過ぎると巣自体を破壊してしまう危険性があるので、慎重に少しづつ掘り進みます。
2.外皮が見え始める
掘り進めて5分ほど経過したところで、巣の外皮のようなものが見え始めました。
これは恐らく、崩れて下に落ちていた一番下の巣盤の残骸だと思われます。
これが見えてきたということは、本体もすぐそこまで来ているということになります。ここからはより一層慎重に掘り進めていかなくてはなりません。
3.本体発見
途中、木の根っこがかなり邪魔だったので、空き家から拝借した枝切ばさみを使いつつ慎重に掘り進むこと10分ほど……
とうとう本体の下の方が見えてきました!
ここまで掘り進んでもハチが出てこなかったので、やはりもう既にオオスズメバチは全滅してしまっているようですね。
もう既にめちゃくちゃ暑いので、すぐにでも上着やら洗濯ネットやらゴム長靴やらを脱ぎ去りたいところなのですが、万が一があるため着続けながら作業をしたのですが……マジでぶっ倒れるかと思うぐらい暑かったですね。
この日の気温が5度ぐらいだったのですが、それでも汗だくになるぐらいでした。本職のハチ駆除業者の人たちはこれを夏の暑い日にやる訳ですからね。本当頭の下がる思いです。
4.撤去完了
作業を始めてから30分ほど、とうとうオオスズメバチの巣がその全体像を顕わにしました!
てっきり根元は木の根っことかにくっついていると思ったのですが、どうやら空洞の中にすっぽりと収まるようぶら下がっているだけのようだったので……
シャベルで丸ごと撤去することができました。
その後、空洞内をつぶさに調査してみましたが、巣の残骸は見当たらず、どうやらこれで巣は全部のようでした。
全長は30cmほどでしょうか。ぱっと見の印象はドッジボールより少し大きいくらいで、思っていたよりは小ぶりの巣でした。
もっと縦長で、何段にも連なっているような巣を想像していましたからね。正直ちょっと拍子抜けでした。
④巣を観察する
ちょっと移動させてきて、かぶっていた砂ぼこりをはらいました。
まず思ったのが、この巣めちゃくちゃ脆いです。表皮なんか特にぺらっぺらで、軽くつまんだだけでポロポロこぼれますね。ちょっと移動させてきただけでかなり剥がれてボロボロになってしまいました。
めちゃくちゃ軽いし、スッカスカです。これはもともとスズメバチの巣がそういうものなのか、それとも1月に入って全滅してしまった巣だから劣化してしまっているのか……。
中身も、ものの見事に空っぽです。成虫の死骸一つすらありません。
羽化できなかったサナギの死骸とか、中で埋もれてそのままの成虫の死骸とか、何かしらあってもおかしくないと思ったんですけどね。この巣、全員きちんと絶滅したようです。
もしかすると、以前の記事でも触れたように、洞穴に侵入してきた獣に死骸もまとめて食べられてしまったのかもしれませんね。これだけきれいさっぱり無くなっているとなると、そんな気がしてきます。
⑤まとめ
今回はオオスズメバチの巣を撤去するまでの一部始終をお伝えしていきました。
結果としては
- 1月のスズメバチの巣は全滅している(地域にもよるかも)
- スズメバチの巣はめちゃくちゃ脆い
- 防護服は死ぬほど暑い
ということが分かりました。
撤去作業にかかった時間としては、準備も合わせて全体で1時間かからないぐらいでした。
事前に洞穴内の状況が分かっていて、巣自体の規模もそれほど大きくなく、かつ割と浅い場所に巣があったおかげで、オオスズメバチの巣の撤去としてはかなり楽な部類に入る作業だったのではないかと思います。
それでも、暑いわ視界は悪いわ、動きづらいわ土をかぶるわ、いつハチが飛び出してくるか分からず超怖いわで、大変な作業だったのは間違いありません。
これだけの苦労するんだったら、別にわざわざ巣の撤去なんかしなくても土かなんかで埋めてしまえば良かったなと、今なら思いますね。そもそも巣を取り出そうと思ったのはメルカリで売ろうと思ったからで、でもこれだけボロボロで壊れやすい状態の巣なんか売れそうにないですから、完全に無駄骨でした。
掘った穴を埋め戻すのも大変ですしね。
画像はできうる限りの埋め戻し作業をした後ですが、全然土が足りません。そのうち小屋を建てる時の基礎作業で出る残土でも使って埋めようかなと思います。
以上で今回の記事は終わりです。
また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。