どうも、たかしです。

前回の記事までの「空き家の寝室の補修」シリーズでは、ボロボロだった床・壁・天井の補修を行い、寝室が最低限コオロギの飼育部屋として使用できる環境にまで整備を進めてきました。

前回の記事で補修作業はすべて完了したのですが、今回の補修作業を通してとある厄介な廃棄物が残ってしまいました。

それは、寝室の床材として使われていた6枚の畳です。

これらの畳は劣化してボロボロで、カビも生えているためとても再利用できる状態ではありません。

そのため処分する必要があるのですが、畳をそのまま捨てる場合は粗大ゴミとして処分費が必要になってきてしまいます。

当ブログでは恒例となっている大阪市の粗大ゴミ処理手数料表を参照すると、畳一枚の処分費用はなんと700円!

それが6枚ある訳ですから、合計で4200円もの処分費がかかる計算になります。恐ろしいですね……。

処分費は自治体によっても違うので一概には言えませんが、畳をそのまま処分するためには決して安くない処分費がかかってくることは間違いありません。

今回の記事では、畳を自分で解体して一般ごみで処分してみましたので、その様子をお伝えしていきます。

自分で解体してみた感想や、注意点などもお伝えしていきますので、ぜひご参考にしていただけたらと思います。

それではやっていきましょう。

①解体の様子

畳の解体作業は屋外で行うことをお勧めします。

なぜならば、めちゃくちゃ藁やら埃やらといった細かいゴミが解体中に散乱するためです。今回解体した畳はかなり劣化していたこともあり酷い物でした。

まだ新しい畳であればそれほどゴミが舞うことはないかもしれませんが、それでもやはり刃物を使用する作業になるので、ある程度の作業スペースを確保しておく必要はあると思います。

まず畳の表面をめくっている薄いゴザ状のカバーをめくると、中にはぎっしりと詰まった藁とそれを止めている糸が見えます。

今回の解体では、この糸と平行に、藁に対して垂直になるように手ノコで切断していきました。

糸と干渉しないことと、藁を切断していくことを意識しながらまずは半分に切っていきます。

畳を切る時の感触はというとめちゃくちゃ固く、何度もノコギリが引っかかって折れかけました。そのため基本的にはノコギリの持ち手近くのごく短いスパンの部分で切断していくことになります。

畳の劣化具合にもよりますが、基本的には一辺を切断するのに大体5~10分ほどはかかった印象です。

かなり大変ですし、疲れる作業です。軍手を付けていても指に水ぶくれができかけるぐらいには過酷な作業だと思ってもらった方がいいです。

カットした畳の断面です。

中にぎっしりと藁が詰まっており、それを止める意図がところどころ飛び出しているのが分かると思います。

ご覧のように、切断すると大量の藁が飛び出し辺りに散乱します。

一度、糸に対して垂直に、藁に対して平行に切ろうとしてみたのですが、あまりうまくいきませんでした。

藁に対して平行だとノコギリが途中で突っかかるようになってしまって上手く切断できませんので、やはり藁と垂直にノコギリを入れて、ガシガシ藁をちょん切って進んで行った方がやりやすいと思います。

こちらは4等分にした畳です。この位のサイズになると後もう一息で45Lのゴミ袋に収まるようになりますので……

思いっ切り踏みしめて半分に折ります。

この時、折る方向に事前にノコギリで折り目を入れておくときれいに半分に折ることができます。

最後にゴミ袋に入れて完了です。

基本的には45Lゴミ袋に4等分した畳が1つ入るので、1枚の畳に45Lゴミ袋が4つ必要になります。

今回は6畳あるため、ゴミ袋は計24袋と、かなり大量のゴミ袋が必要であることが分かります。

あまりにもゴミ袋が大量になったため、一回の車の運搬に収まりきりませんでした。

一般ごみとして出す際には、少なくとも2回以上は小分けにして出す必要がありそうです。

②解体してみた感想

とにかくめちゃくちゃ大変でした。

なにせ畳6枚を全て処分するのに今回4時間ほどかかりましたからね。

一カ所切断するのに10分ほどかかったと計算しても、1枚で3カ所ですから30分、6枚で3時間の計算になりますが、それは体力が持てばの話です。

今回最後の方はもうへとへとで、一カ所切断する度にちょっと休憩してを繰り返したので、最終的には4時間ほどがかかってしまいました。

畳を自分で解体して処分するのがおススメできるかというと、これは人によるとしか言いようがありません。

そもそも自治体でも処分費が変わってくるので、例えば自分の住む自治体がかなり安く畳を処分してくれるのであれば、大人しく処分費を払って粗大ゴミとして出した方が良い場合もあると思います。

大変な思いをしても安く済ませたいのか、効率面から考えて処分費を負担して粗大ゴミとして出すのか、その判断の材料にこの記事を役立てていただけたら幸いです。

ちなみにですが、畳を電気工具……例えば丸ノコなどで解体する方法もあるにはあるのですが、どうやら畳の糸が絡まって最悪故障してしまうような可能性があるらしく、今回僕は採用しませんでした。

丸ノコで全てを切断するのでなく、糸の絡まない部分だけを丸ノコで切って、残りは手ノコやカッターで切ればいいという解説動画もありはしたのですが……

ただ色々な動画で見る畳が全部結構きれいな状態だったり、縫製の糸の仕様が僕の扱った畳と違う感じだったりと、どうしても丸ノコで切るのに僕は踏み切ることができませんでした。

どうしても手ノコは面倒だとか、硬すぎて手ノコが入っていかないという場合は電動工具を使用することもアリだとは思いますが、その際は決して無理をなさらず、少しでも異常を感じたら一旦止めて様子を見るといった慎重さが必要だと思います。

他にも、縫製の糸を一つ一つ取り除いて解体する方法もあるみたいですね。

これは手ノコも丸ノコも使わず分解ができるみたいなので、縫製が外れてバラバラになった大量の藁が出ることを許容できる場合はこれもアリなのかなと思いました。

③まとめ

今回は畳を自分の手で解体して処分する様子と、自分で解体処分をして感じたことやその注意点などをお伝えしてきました。

畳を自分で解体して処分する様子の動画はYOUTUBEなんかでも多くの人が実践してその様子を公開されていますので、色々な解体の方法を参考にしつつ、自分の取り扱う畳との相性を考えながらやっていくのがいいんじゃないかなと思います。

自治体なんかによっては、自分で真っ二つにすることができたら後は処分施設に持っていけばタダで処分してもらえるなんてところもあるみたいですし、自分で解体する前に自分の住む場所で最安で処分できる方法がどんなものがあるのかしらべてみるのも大切ですね。

電動工具を使用する場合なんかは、機械の故障やケガなんかに十分注意して作業に取り組むことが大事です。気を付けましょう。

以上で今回の記事は終わりです。

また次回の記事でお会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。